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「やあ、僕の名前はンローだ」私はその言葉を聞き、めちゃくちゃ驚いた。相当にだ。「ンローって話せたの!?」彼はコクリとうなずいた。「もちろんさ。僕はアンドロイド、話すようにセットするのもたやすい御用だ」私は彼の言っていることが分かった。「ってことは自分でコードをいじれるってこと!?それやばいんじゃ…」彼はうなずいた。「うん、やばいよ」私は素早く突っ込みを入れた。「おい!それはいかんじゃないかい!」

「まあ、自由にできるってのはいいことなんだ」彼はそのまま空中を歩いて行った。「そういえば明るくなったな、前は暗いっていう説明があったのに」私は空を眺めた。「行っちゃった」そのまま私はナギトさんのところへ戻ろうかと思った。しかし、それはやめることにした。一人でなんか探検してみたい気分になったからだ。

「それよりも…」私は現実世界の時間を見た。「もう夜の10時!?1度出ないと」私はゲームから出て、ヘルメットを外した。「ぷはー、眠ーい」私は立ち上がろうとした。

「ぐッ」私は倒れた。足が染みるし腰は痛いしで大変だった。「ううぅ」私は地面で転げまわってからやっと立ち上がることができた。「とりあえず寝るか…」ベッドによろよろと入り、目を閉じた。


「たーすーけーてー!」私はいま、めちゃくちゃでかいクモに追いかけられていた。「ギャー!」私は死に物狂いで逃げていた。雲はめちゃくちゃ早く、攻撃する隙もなかった。「もうだめー!」私は森の中を駆け回っていた。私の後ろからは地響きが聞こえまくる。

ちょうどその時、穴があった。「わ、わー!」私は止まることができずに穴への上に走りこんだ。「これってやばいよね…」逃げる暇もなく私は穴に入っていった。

「キャー!」私は穴深く落ちていった。「さっき落ちたばっかなのにー!」

ドサッ 「いたたた…」私は地面に突っ込み、しりもちをついた。「まあ頭から突っ込まなくてよかったー」私はよっこらしょッと立ち上がり、自分の体力を見た。「あれ?」なぜか落ちたはずなのに体力は減っていない。「大ダメージをとると思ったんだけどなー、まあいいか」

私は穴の周りを見た。周り全体が土の壁に覆われていて、出口は上しかなさそうだ。「どうしよう…でも外にはあのでっかいクモがいるし」私は普通、成功しないとナギトさんが言っていたことをした。壁を掘ることだ。普通ならこのゲームが拒否するが、ほかに出る方法がなかったのでとにかく掘ってみた。

「あれ?」私は自分が腕を入れた壁を見た。指がめり込んだのだ。「まさか…」その腕を引いてみると、壁に穴ができた。「やっぱり!」だが、すぐに穴が埋められた。「ってことは…」私は手を壁に刺し、引いた。そしてどんどん穴を掘り進めた。後ろではドンドン詰められるのでもしも止まれば土の中に埋まって死ぬのは確実だ。だが、自分の体力と速度には自信があった。「このまま進めば…っていうかどこが上でどこが下かが分からなくなっちゃったよー!」私はとりあえず重力を頼りにして上だと思われる方向へ掘り進んだ。「このままいけば、このままいけば」私は今いったい何をしていたのかがわからなかった。「いつ終わるのー!」私は行き先がないまま掘り続けた。

「お?」少し先で何かの足音が聞こえてきた。「そろそろ頂上だ!」だが、その音はどこかで聞き覚えがあった。「こ、これって…」私の顔は真っ青だったが、掘り進むことしかできなかった。

「さっきのクモだー!」

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