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自己紹介文です。

作者: 夢希

 

  僕は本を読むのが嫌いだ。


 活字を見ているだけで頭痛がするし残りのページの厚みを確認する度に憂鬱な気分になる。


 そんな僕が何故「小説家になろう」にてこのように文章を書き連ねているかというと、まぁ、なんだ、いわゆるただの自己満だ。自己顕示欲だ。僕は文章を書くことを得意とはしていない。学生時代の国語の成績は3を記録したまま義務教育が終わり、そして高校を卒業してからも終ぞ変わらなかった。


 きっとここまでの文で本を日常的に読み漁っている方達なら既に句読点や改行のおかしさにも気づいていることだろう。(僕は全くわからんが)


 だが、ただの自己満、あるいは自己顕示欲だけで本嫌いのこいつが文字を書こうと言う気になるだろうか。それにも理由がある。


 僕は世間一般で認知されている「オタク」という種に属している...と思う。だが一概にオタクと言ってもその種類は様々だろう。例えばアニメ、プラモデル、電車から資格に至るまで幅広い分野に巣食うこのオタク達の中のどこに拠点を置いているかと言うと、「ライトノベル」だ。


 え、矛盾してるって??ふむ、確かに冒頭で述べたように僕は本が嫌いだ。ライトといえどノベルであることに変わりは無い。


 ここからは僕が何故ラノベにハマったのか。その経緯を説明しよう。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 中学一年生の秋だった。どのクラスにも必ず一人はいるであろう「オタク」という種の人類と初めて関わりを持ったのだ。

 それまではいわゆる陽キャラとしてクラスの一軍グループと共に日夜遊び呆けていた。

 そのためか「オタク」という未知の存在を前に最初はどう接していいのか分からなかったが、元々オタク心はあったのだろう。仲良くなるのにそう時間はかからなかった。

 オタク友達、ここでは隼人(はやと)(仮)としておこう。

 隼人はアニメやゲームはもちろん、フィギュアやラノベなどを多数保有している、いわゆる2次元オタクだった。


 ここでクイズ。僕が最初に勧められたラノベはなんだと思う?




 ...............正解は、「エロマンガ先生」だ。




 は?と、当時の僕は思った。題名だけ見れば明らかにエロ本そのものだ。

 普通、最初に勧めるものといえば王道を行くSAOやリゼロ、俺ガイルと言ったものでは無いのか?いや、未だに何が正解かは分かり兼ねるが...。


 そんな訳で少々躊躇いつつも(もしやエロ本なのではという淡い期待を持って)読んでみることにした。もちろん親にはバレないようにだ。こんなタイトルの本を読んでいたとなれば親も黙ってはいないだろう。少なくとも1ヶ月はいじり倒されるはずだ。


 そんなこんなで初めて読んだライトノベルは普段の僕なら考えられないほどみるみるうちに読む方向とは逆にページの厚みを増していく。


 ................................。


 読み終わった。1日もかからなかった。

 もう読み終わってしまったのかという喪失感と初めてまともに本を読みきったという幸福感が同時に襲いかかってきた。

 内容としてはたまにおぉっ!?となる場面こそあったもののほとんどそのようなシーンは含まれていなかった。(残念)

 もっと読みたい!続きは無いのか!というかこの他の作品も気になる!....隼人くん、君の布教は成功したみたいだ。また、消費豚が1人増えてしまった。


 こうして世にオタクは生まれていくのだと、そして自分もその1人なのだと自覚した時、当時の僕は見えない何かに負けたような気がした。


  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 見事「エロマンガ先生」(1巻)を読み切った僕は続きを借りるべく、学校ではいつも図書室に居座っている隼人の元へと向かった。

 そうして様々なラノベを借りては感想を言い合い、時には共感し友情を深め、そして意見が食い違うと喧嘩することもあった。



 そんなある日、一軍グループのリーダー格である裕也(ゆうや)(仮)が話しかけてきた。


「最近、あいつと仲良いみたいだけど俺らのグループから外れるってことでいい?」


 ......なんとなく予想はしていた。前述した通り、僕はオタク文化に触れるまではクラスの一軍グループの1人として交流を持っていた。

 そんな中でいきなりグループのメンバーが1人オタクと関わりを持ったということが許せなかったのだろう。

 僕は元々あえて上辺だけの仲を取り繕うようにしていたため親友と呼べるものは今までに1人もなく、別にグループから外されようと特に思うことは無かった。


「あぁ、分かったよ。」


 素直にグループから外れることを告げると裕也は突然怒りを顕にした。


「あぁそうかよ!!!ならあいつと仲良く一緒にきめぇオタク道でも歩んでろ!!」


 自分から宣告してきたくせになにがそんなに気に入らなかったのだろう。甚だ疑問だったがどうでもいいことだった。

 いかにも不機嫌そうに僕の元を離れた裕也の背中を僕はただぼーっと眺めていた。


 その後は、別段いじめられたりなどの卑屈なことは何を起きなかった。(無視されるぐらい?)

 隼人の方にも特に何か起きる様子もなく僕達はいつも通りラノベを読み耽る日常に戻っていた。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 そうした学校生活を3年間送り隼人とは高校は違えど交流を保ったまま今現在においてもおすすめのラノベについて語り合っている。

 きっと今こうして拙い文を書いていることも隼人には恥ずかしながらも嬉々として話しているはずだ。


これを「親友」と呼ぶのだろうか。



初めてこんなに長々と文を書きました。きっとおかしい所が沢山あると思います。

僕がどういう人間でなぜ今ここに居るのかそれを書きたかったのですが文章力が大いに足りませんでしたが、雰囲気だけでも伝わっていただけたなら感激です。

これからもよろしくお願いします。


夢希

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