ステータス確認!3
モモと戯れていると、神様が話の続きを始めた。
「さて、次はご両親の能力についてです。お父様は、物質の性質や効能が可視化できる能力。お母様は効力が数値化できる能力です。」
「えーと、それはつまり…どういう事かしら?」
「実際に体験してもらう方がわかりやすいですね。」
そう言うと、神様はポンッと葉っぱを出した。
「例えば、この植物。お二人とも"鑑定"と心の中で唱えて頂けますか?」
「おぉ!葉っぱの近くに "毒消し。少し苦い" って出てるぞ!」
「私には "10" って数字が見えるわ。」
「お父様にはその植物が毒に効く薬草だとわかり、お母様にはその薬草でどれだけの毒が消えるかが数値でわかります。」
「ねぇ、それ、わたし両方見えるんだけど。」
「「「え?」」」
「え?」
「リオさん?どういう…。」
「えーと、その葉っぱの近くに "毒消し。少し苦い。体内の毒を10消す。" って出てる。」
「少々お待ちください?……リオさん、ステータスの固有能力は3つだけですか?」
「う〜ん…いや?他言語翻訳の後ろに点々ついてるからまだあるんじゃない?見〜せ〜て〜!っと…うん、他言語翻訳の後に効能把握と効力数値化ってのがある。」
「おぉ、俺と同じだ!効能把握!」
「私の効力数値化とも同じね!…にしても、リオにはちゃんと説明してくれるの?便利じゃない。私なんて数字だけよ?」
「え〜〜〜何でリオさんだけ固有能力が多いの〜〜?
……………まぁ、いいですね!お二人のお子様ですからご両親の能力を受け継いだということで!」
ーーあ、これ面倒くさくなったやつや。