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ステータス確認!1

 しばらくして目を開けると、そこはログハウスのような木造の建物の一室だった。



「ふぅ、無事に辿り着けました!」

「急だなぁー。お父さん達もモモも大丈夫?」

「ワンッ!」

「おう!」

「えぇ。」

「ご両親には既に説明して同意頂いてましたので。」

 神様が軽く爆弾発言をかましてきたが、道理でお父さんもお母さんも静かな訳だ、と納得する。


「まさか本当に異世界に来られるなんて!そういう本はいっぱい読んだけど、自分の身に起きるとは思わなかったわ。」

「嬉しそうだな!」

「だって異世界よ!楽しみだわ〜!」

「お母さんトリップもの大好きだもんね。」

「話が早くて助かります。」

 いや、これ、話が早いって言うか、もはや何も考えていないんじゃないか?なんて思っていたら、お母さんが最もな質問を投げかけた。


「ところで、異世界で何かする事あるのかしら?」

「いえ、ここでは成り行きに任せることになると思います。」

「え、ざっくり!」

 まさかの放任?大丈夫これ?ちゃんとセーブポイントある?と内心わたわたしていると、神様が言葉を続けた。

「この世界全体の均衡を保つ為に必要なピースがあなた方だったので、そのまま過ごして頂ければ問題ないです。」

「あー、なんか世界を救ってください!みたいな展開かと思ってドキドキしてたから、丁度いいな。」

 藤村家一のビビリであるお父さんがホッとした表情をみせたのも束の間。


「ただ、モンスターや異種族、中には魔物も存在する世界ですので、それなりにスリリングかと。」


「マーージか!俺一発でやられる!」

――やっぱり駄目だった!!

「そこで、皆さんには私の加護をつけます。」

「「「加護?」」」

「はい。こちらの都合で異世界へ来て頂いたのですから、いくつか能力を授けます。」

――おぉ?これは俗に言うチートスキルくるパターン?オラ、わくわくすっぞ!

「では、能力の内容ですが詳しいことはステータスを見て頂いた方が早いかと思います。心の中でステータスと唱えていただくと表示されます。」


 よし、早速!と唱えれば、ピコンと音をたて目の前にウィンドウが表示される。


名前:リオ・フジムラ

種族:人族

年齢:9歳


「んん゛!?」

「どうしましたリオさん。」

「あの、年齢9歳ってなってるんですけど。わたし、19歳のピチピチ女子大生なんですが?」

「あぁ、この世界に早く馴染めるように皆さんの年齢を少し操作しました。地球にいた時から10歳若くしてあります。」

「まぁ〜、若返ってるなんて嬉しいわ〜。」

「君はいくつになっても綺麗なのに。」

「やぁだ、あなたったら…。」

――所構わずイチャつくのやめてくれ。人前だぞ。しかし、9歳とは…通りで目線が低いわけだ。

「え?リオさんは元々それくらいじゃありませんでした?」

「あ?誰が豆粒だと?」

「いや、そこまで言ってないですよね!?」

――確かに元々、身長はあまり高くなかったけどさ。流石に9歳の時からは成長してる、はず…!もう1回成長期ってことは、地球の時より伸びる可能性もあるもんね!よし、ワンチャンあるぞ!


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