コント(お題は女社長)
2人「どもー。男女2人組みです! ちなみに付き合っていません」
ボケ「わざわざ、男女2人組みって言わなくても良いのではないかしら?」
ツッコミ「ここでしか設定を言う所がないけど、わざわざ付き合ってるかを言わなくてもよくない?」
ボケ「そこは重要よ。こんなイケてない相方が恋人なんて思われたくないもの」
ツッコミ「うわ! 自信なくす……わざわざ公共の場で言ってほしくなかったよ」
ボケ「そんなつまらない事はどうでもよくない?」
ツッコミ「つまらないって言うな! でも、こんなことを言い合っても仕方ないから、先に進めるよ」
ボケ「そうね……じゃあ、いきなりだけど……貴方、なにか憧れることはあるの?」
ツッコミ「憧れることか……そうだね、女社長に憧れるなぁ」
ボケ「色々ツッコミたいけど、女社長に憧れるのね? どうして?」
ツッコミ「ツッコミは僕の役目! ……どうしてって言われても、女社長って良くない?」
ボケ「ふーん。じゃあ、私が女社長の役をやってあげる。嫌ならいいのよ? 貴方の為じゃないんだから」
ツッコミ「ツンデレ! それを今しないといけないの! ……とりあえず、やってみてよ」
ボケ「そしたら、やるわよ」
ツッコミ「お、顎を上げた感じで、出来る女って感じだね。颯爽と歩いてきてる」
ボケ「皆さん、おはよう。さあ、足をお舐め」
ツッコミ「なに足を前に出してるの! 女社長はそんなことしないよ! どこの店のプレイ!」
ボケ「そうなの? その割には貴方……跪こうとしてない?」
ツッコミ「そ……そんなことはないよ。とにかく女社長はそんなことしないから!」
ボケ「難しいわね。じゃあ、別のシーンにしましょう」
ツッコミ「別のシーンだね。じゃあ、部下を慰めるシーンをやってみてよ」
ボケ「部下を慰めものにするシーンね。わかったわ」
ツッコミ「日本語が間違っている気がするけど、無視しよう。お? なんか書類を叩きつけてる」
ボケ「こんな企画じゃ駄目じゃない! 何回言ってもわからないのね」
ツッコミ「怒るシーンからの慰めモードか……こういうのありだよね」
ボケ「本当に仕方ないわね。で、ムチがいいの? それとも蝋……」
ツッコミ「違うから! 女社長に対する君のイメージはなんなの? そもそも慰めてないじゃん!」
ボケ「え? 違うの? でも、貴方……服を脱ごうとしていなかったかしら?」
ツッコミ「み‥…見間違えだよ。違うシーンにしよう。交渉のシーンとかはどうかな?」
ボケ「難しいシチュエーションね……一人じゃできないから、手伝ってよ」
ツッコミ「わかった。じゃあ、交渉相手の役をやるよ」
ボケ「この金額では御社との取引はできませんわ」
ツッコミ「貴女の提示金額では、弊社としても折り合いがつかず……」
ボケ「私が聞きたいのは、『はい』か『Yes』よ」
ツッコミ「それは理不尽というもので……」
ボケ「このブタ!下僕の分際で私に意見するとは何事……」
ツッコミ「はい! ストップ! 絶対に君……女王様入っているよね! 女社長のイメージおかしいよ」
ボケ「え? 女社長って、そういうものじゃないの? 貴方も嬉しそうだったじゃない?」
ツッコミ「女社長が全員そうだったら、社会が壊滅しちゃうよ! お題を振った僕が馬鹿だった。やめようか……」
ボケ「ところで、私達つきあわない? 貴方にMの才能があるとは思っていなかったわ? 私Sなの」
ツッコミ「このコントの後に君の性癖を聞きたくなかったよ。もういいよ」
2人「どうも、ありがとうございました!」
色々な作風でものを書きたいと思い執筆をしています。今回はコンテストをみてコントネタも書いてみようという気持ちになりました。
イメージは、テレビコントの感覚です。文字だけで笑いを表現するのって凄く難しいですね。あと、ネタを考えるのも難しかったです。芸人さんの苦労がなんとなくわかった気がします。
皆様が良い小説に出会えることを祈って。
茂木 多弥