0001 あらすじ
私が見た夢の内容を小説化しました
支離滅裂ドンと来い
最初は小さな変化だった
片田舎で灯油を注文し家に届けてもらった、それだけだった
灯油が外で少しだけ漏れた
しばらくして、家の回りの虫の様子がおかしくなった
有り体に言えば『凶暴化』した
それを市役所に相談したら何故か拘束され病院へ担ぎ込まれた
そこには自分と同じように捕まった男女がいた
拘束は解かれたものの三人一緒に閉じ込められた
話してみると二人とも自分と似たような症状を相談したら捕まったらしい
「あの灯油を使っていた自分達の家族は無事だろうか」
心配になった
理由も話してくれないまま不当な拘束は続いた、そろそろ三日になる
食事は出されるが手を出していない
水も飲んでいない
何かが混入されているのか分かったからだ
最初の食事は食欲が出なくて三人とも食べられなかった
食器を引きに来た男が小さく舌打ちをした
『何かを入れてある』
その様子を見て察し、水も飲まず我慢した
三人とも限界だった
女から提案がでた
「ここを出よう」と
食事を派手にブチ撒けた
食事係が飛んできた
一人が気を引き残り二人で拘束した
幸いにもカーテンがあったので細く破って縄代わりにした
病院内は普通の患者も居るらしく堂々としていれば他の人に気付かれる事無く脱出できた
外の様子は変わらない
場所は自分の住んでいた片田舎と違い都会だった
病院から歩いて離れバーガー屋で食事を摂る
三日ぶりの食事の美味さに三人とも夢中になった
これからどうするか相談した
男が「自分の家がここからだといちばん近そうだ」と言ったので三人でそこへ向かった
少しずつだけど確実に変化している世界と常識
変化に気付かない民衆
指摘をすれば異端者扱い
警察からも追われる
壊れていく都市
崩れていくビル
誰も何も言わない
誰も指摘しない
世界がおかしいのか
自分達がおかしいのか
気が狂いそうになるくらいの違和感
そうなのに「違う」と言われる恐怖
浸透した「常識」との戦い
徐々に姿を見せる謎の虫
仲間内での諍い
「あの時に自分が死んでいればあの子は助かっていた」
「きっと自分達がおかしいんだ、そうに違いない」
「逃げろ、早くここから」
「ねぇ、死んでくれない?」