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私の好きな人はバツ1の子持ち。

作者: 七瀬

私の名前は 『百合奈』 24歳になる。

そして、最近バイト先の花屋さんで好きになった彼は 『成城さん』

歳も44歳で、バツ1の子持ちの人だ。


前の奥さんとの間に産まれた、 『実くん』まだ3歳だ。

男手一つで息子の実くんを育てている。


朝は、実くんの保育所のお弁当と自分のお弁当を作って、実くんを

保育所に送ってから、成城さんは花屋のバイトをして晩は運送関係の

仕事をしていらしい。


私はそんな成城さんの直向きさと実くんに対しての親としての愛情深さを

見て心惹かれるようになり、私の方から成城さんに告白した。


『成城さん、私......成城さんの事が好きになったみたいで、良かったら

私と付き合ってくれませんか?』


『えぇ!? ......少し考えさせてくれるかな?』

『はい』




私が成城さんに告白してから、2週間経つけど...? 返事はまだない。 

成城さんは真面目だから私の事、たくさん考えてくれているんだと思う。

バツ1だし子持ちだし生活も大変だと思うから。


簡単には返事が出来ないんだと思う。

それに、前の奥さんとは実くんの事で揉めて別れたと言っていたから......。

そこも、悩んでいるのかもしれないし。

だからと言って実くんの為にも母親のような存在もいるだろうと考えている

だろうし。


どうしようと思っているのかな? 成城さん。


成城さんの息子、実くんとは私と物凄く仲がいい。

私の事、 『百合奈おねえちゃん』 と呼んでくれるし。

私にべったりと懐いている。


成城さん自身も、私の事キライと言う訳でもないと思うし。

でも、流石に返事がなかなか聞けないと不安になって来る。


それに...とうとう2週間を切ったからだ。

でも私から返事の催促をするのも気が引けるし......。


そんな風に思っていると......? 

成城さんから前の返事をしたいと言ってきた。

私の鼓動は物凄くはやかった。


『ごめんね。長い時間返事を待たせてしまって、物凄く考えてたんだよね。

それで...百合奈ちゃんとなら上手くやっていけるんじゃないかと思う。

実とも仲良くしてくれているし、だから逆に僕で良ければ付き合ってください』

『ホントに!? ありがとう嬉しい!!』


...と私たちは付き合うようになった。

毎日物凄く幸せで、私にとっては家族が出来たみたいで。

しかも? 息子まで。


成城さんは素敵な実くんのパパであり、私にとっては理想の彼氏。

優しくて頼り甲斐があってこのまま3人仲良くやっていけると思っていた。




でも、私と成城さんは『結婚』を考えていた。

だからお互いの家族にお互いを紹介する事になっていたが、

成城さんのお父さんお母さん妹は私を受け入れてくれた。


しかし...? 私の両親が 『大反対』して成城さんに会おうとしなかった。

私からも両親を説得したけど......? どんなに話しても平行線のままで。

結局、私たちの結婚を許してくれなかった。


大反対したのは父親で、私の前で父親が私に言った言葉は......。

『もし? お前があのバツ1の男と結婚するなら勘当だ!』




でも成城さんは諦めませんでした。

成城さんは、私が両親に祝福されて結婚させてあげたいと決めていたようです。

毎日、私の両親のところに結婚の許可をもらいに何度も足を運んでくれました。

でも、何度行っても私たちの結婚を反対する両親。


そんな事が2年続いた日......。

ようやく、私の両親の許可を得ました。


実くんもいつの間にか5歳になっていました。

でも両家の両親から祝福されての『結婚式』は最高の幸せでした。


『ありがとう成城さん。そしていつまでも実くんと私を幸せにしてください。』

『こちらこそ 3人で幸せになりましょう。』


















最後までお読みいただきありがとうございました。

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