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第四話


 暗転した視界が元に戻ると、そこは石造りの中世チックな町の中だった。自分の姿をできる範囲で確認する。麻というかちょっと少しくたびれて汚れた感じの、村人の服って感じの服装だった。体のサイズ感は変わらんね。


 そのまま下を見つつ足踏みをすることを意識すると、自身の足がちゃんと足踏みをしていた。良かった。ちゃんとアバターだけを操作できている。現実に足踏みをしている訳では無いので感触こそ無いがコツコツと足音は聞こえるようだ。

 辺りを見回すと、同じようにキョロキョロと忙しなく辺りを見回したり、手足を振り回したりしている人が何人がいた。あ、なんか何もない所で何かにぶつかった様にうずくまってる人もいる。リアルで壁にぶつかったのか?おそらく彼らも俺と同じ様な始めたばかりのプレイヤー達ではないだろうか。 


 行動を起こす前に自分の状態を確認したい。俺はゲームを始めたらまずはステータスをチェックする主義だ。でもどうやってステータスを開くんだろうか?こうゆう部分もセルフなのかよ。だいぶ厳しい設定だな。 一人で適当に右手をフリックしてみたり、試行錯誤していると、他のプレイヤーの声が聞こえてきた。


「おっステータス開けた。おおい聞いてくれ! 左手を右から左へ振ってみてくれ! メニューウィンドウみたいなのがでてきたぞ!」

「おけ」

「感謝~」

「情報サンクス」


 どうやら先に試してみたプレイヤーの一人が開き方を見つけたようだ。そのプレイヤーはそれをきっかけに近くの人と良い雰囲気を作り、グループになることに成功している。あぁいう率先して先導していく人物が成功するんだろうな。あのコミュ力はまねできそうにない。

 とにかく俺もやってみる。えと、左手を右から左へ振る。こうだよな。



【メニュー】

・ステータス

・アイテム

・パーティー

・メール

・フレンド(0)

・フリースペース

・フリースペース

・フリースペース

・ログアウト



 フリースペースってなんだよ。あれか?セルフサービスだから自分で項目作れってか? 便利なのか不便なのかよくわからん。パーティーの項目が灰色なのはまだソロプレイヤーだからだよな。

 その癖フレンド数だけはちゃんと0って表示されてるのが腹立つな。ボッチプレイヤーってか?やかましいわ。 まぁいい。まずはステータスだ。ステータスの部分をタッチ、というか開くことをイメージする。あ、できた。



ステータス 

NAMe【メイ】 Lv.1  ヒューマン

JOB  ノービス

HP 10 

MP 10

STR 5

DEF 5

INT 5

AGI 5

DEX 5


スキル:0

補正詳細▲



 こんな感じのステータスが開かれた。ステータスは7種類でHPとMP以外オール5。レベル1の段階ならこんなものなのか。

 ジョブのノービスっていうのは初期のジョブって感じだ。よくあるやつで分かりやすい。んで、この補正詳細ってなんだ? 三角マークがあるってことは開けるのか。その部分に意識を集中させてみる。


補正詳細▽

種族補正:ヒューマン

1.表示されている 5種のステータス(S、A、I、A、D)に+1

2.スキルが程よく会得しやすい。

職業補正:ノービス

無し

装備補正

無し

スキル補正

無し



 あ、わかりやすい。これまで説明全くなかったのにこれはありがたい。でもその割に補正少な! ヒューマンの補正は1だけだし、ノービスに至っては無しって。それに程よくってなんだよ。そこはもう少しがっつり得やすくなろうよ。…いやまぁあるだけマシか。おまけくらいに思っておこう。


 見れるのはこれくらいにして、次はどうするか。チュートリアル的なイベントも発生しないし、自力で進むしかない。そういえば武器とかないな。アイテム欄にも…ないな。空っぽだ。やっぱ剣と魔法の世界ってことなら装備を整えたい。どこかに武器屋でもないか。俺は武器屋を探しつつ、適当に町の中を散策することにした。




次は明日に投稿予定です。

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