桜花爛漫
夜桜に
花見酒
桜花 うたた寝に夢を見る
舞う 舞う 桜
桜が花はいつ散るか
桜が花は朝散るか
桜が花は夜散るか
匂い誇りし立ち姿
酒に呑まれし夢に紛い
ただ春の見る夢の如く
短き盛りにこの花咲くや
世の中に 絶えて桜のなかりせば
春夜のまどろみも与れぬ
白き月に透かし見るなら
幽世までも透さんか
風の笑えば驚きて
風の笑えば驚きて
誘われしまま揺らぐ花枝
月下に踊る少女の姿は
ただ一睡の幻なるらん
我が手の小さき杯に
波紋を映せし花と月
ただ春の夜の夢ならば
この一瞬を謳われよ
今宵 桜はまだ散らぬ
嗚呼 絶景哉 絶景哉