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雨の舞

作者: 藤姫空

ホームページからの再掲載です


ぱらら っと鳴るかすかな雨音

 ふっと気付けばガラスには水滴が滴っている


 ぽつぽつ っと言う音を残して

 雨粒は弾けて

 小さな王冠を作り

 そのまま消える


 カララ っと窓を開けて

 外に出てみれば

 色んなところに水溜り


 浅いのや

 深いの


 ぴちゃん っと音を立てて

 水溜りに新しい仲間が増える

 増えた仲間は水面に波を起こし

 小粒になって溶け込んでゆく


 音もなく

 水面の波紋は重なり合って

 同化しあって

 反発しあって

 水溜りいっぱいに動き回る


 雨の舞手は空から今も

 はらりはらり と舞い降りる

 鉛色した空が

 青色を取り戻すまで

 雨の舞は終わらない

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