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黒鎖の死神

放課後。俺はハーフセカンド部の部室にいた。

「たく、何が毎日部活だよ……誰もこねぇじゃねぇか……」

人を無理矢理入部させたあげく、さらには脅して部活に来させようとまでしたのに、だ。

 なんかマジメに部活に来た自分がバカバカしくなってきた……

(誰も来ねぇなら帰る……)

そう思った時だった。部室のドアが開き、中から小柄な女の子が現れた。

「お姉ぇ達いるー! ……ってだれぇ!?」

少女は大声で入って来たかと思えば、俺を見た次の瞬間に戸惑い始めた。

俺は部室に入ってきたこの少女がハーフセカンド部下の部員であることを静かに悟った。

別に部室に来たからとわかったと言うわけじゃない。

どうしてわかったかって? それは彼女の外見だ。

小柄な体には無駄に改造されたゴスロリ風の制服。さらに極めつけに赤い右目だ。

これのどこが中2病でないといえる?

どう考えたってうちの部員だ。

「俺は高畑銀。一応、ここの新しい部員だ……」

「うそだ……そんな名前のやつが新しく入って来たなんてお姉ぇ達が言って無かったもん……」

信じてもらえない。ハァ分かったよ、こう言えば良いんだろ?

「神殺しのレイです……」

「あぁ~、レイ兄~」

だ・か・らなんでそれなら通じんだよ! テメェラ中2病は!!


「で、君は……」

ひと呼吸入れた後俺はとりあえず聞いてみた。

少女は「うぅんとねぇ~」と良いながらピョンピョンと飛び跳ねる様に移動し、応接セットの椅子に座った。なんとも可愛らしい。

「私の名前は倉橋美与……じゃない、黒鎖の死神デットマスター中学2年生だよ!!」

「倉橋さんね……」

「く、倉橋じゃないもん。黒鎖の死神だもん!! 見てレイ兄! この右目はブラットシグナルって言って、神をも堕とす右目として恐れられて……って聞いてる!?」

「いや、聞いてる、聞いてる」

まぁ、ほとんど聞いてねぇんだけど……

「むぅ~本当ぅ~?」

と、二人で話しいる時だった。

「あ、美与ちゃん!!」

部室のドアが開いて夏川が入って来た。

「あ、ミサ姉ぇ~。レイ兄が黒鎖の死神だって言っても信じてくれないよ~」

美与が夏川に泣きつくようにして夏川に抱きつく。

「もーダメだよレイ。彼女は黒鎖の死神、神をも堕とす赤い右目『ブラットシグナル』を持つすごい子なんだよ!!」

「さっき、『美代ちゃん!!』って言ってたけどな……」

「はぅ~っ」

夏川は自分の犯したミスに気づいて、どうしよう~っと頭を抱えた。そしてはっとしたように……

「そ、それは世をすべる仮の名!! そうよね、美・・・じゃない死神デットマスター!!」二人はうんうんと、何回もうなずいている。

まぁ、どのみち”美”って言っているわけだけどね……

「ほら見てレイ兄。私のブラットシグナルを!!」

美与が俺に右目を見せてくる。

「あ~、カラコンね」

美代から近づいてくれたのでよくわかる。

「カラコンじゃないもん!! 別に毎朝つけるのに30分もかかって無いもん」

いやいや! 全然否定できてねぇから。てか、コンタクト入れるのに30分もかかんのかよッ!!

レイ、いい加減にしなよ。彼女は黒鎖の死神よ」

「いや、信じるもなにもありえねぇし……」

「そう、わかったわ……それなら仕方ないわ。こうなったら私達の設定をたっぷりと教えてあげるわ!!」

(だから設定とか言ってるからダメなんだよ!!)


この後、夏川達の説明は日が暮れるまで行われた。


黒鎖の死神です! 細鐘レンです!

投稿が遅くなってすみません。


さて、今回は、黒鎖の死神こと倉橋美代が初登場しました!

どうも、キャラの設定状の問題か美代は某残念系小説のキャラに似ていると言われるのですが……

特にパクったりしたわけではないのでご安心を。


今回も中2病前回な作品、これからどうなるかお楽しみに!

細鐘レン

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