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一人旅。  作者: えり
7/8

第七話『道のりを越えて』

どこまでいけばいいの?全く分からない。助けてよ・・

 『冒険物語』、『国語辞典・最新版』、『生活の知恵20か条』、『怖い話5』・・・

 著者名順に並んでいる本を見て回る。ちょっぴり読みたいものもあったけどそこは我慢した。

 そして探してから一時間くらいたった時。アルファ・ヘヴンと言う人が書いた、『過去と未来〜時空〜』という青い本を見つけた。

 これかもしれない・・

 心臓の鼓動が速くなるのが分かる。けどね、それ以上に寂しさや哀しさがあるのも事実。

 まぁ顔には出せないけど。

「えっと・・未来への行き方・・。サー・ルーマ・フィアリス・セスタス・・」

 そう口に出してしまい自分を責めた。

 これじゃあ更に未来へ行くんじゃないのぉ!?

 あー・・・あたしってなんでこんなバカなんだろぉ・・。2度もミスするなんてまるっきりバカじゃんかぁ・・・・・。

 そして、前回と同様、七色の光に包まれた。


 たどり着いた場所。

 それは、浜辺だった。目の前にはきれいに透けた大きな海があった。

「・・っ!あたし海見るの初めてっ!!」

 つい興奮気味にいうと、後ろからくすっと笑い声が聞こえた。

「あなた海見るの初めてなの?旅人さん?」

 くるっと振り返ると、紅い髪の少女がいた。7歳くらいかな?

 彼女は髪と同じ、紅い瞳をくるくるとさせ、興味深そうにこっちを見ていた。

「え・・・まぁ、そんなもんかな。」

 旅人ってわけではないんだけど・・けど旅をしているもんだよね、こんなの。

 少女は大きな瞳をさらに大きくし、言った。

「それじゃあ、あたしの家に来て!」

「え・・?ぅん・?」

「じゃ、ついて来て!!」

 わけもわからぬまま彼女について行く。

 浜辺の奥へと進んで行くと、2つに分かれた道があった。そこを右へと進み、次につり橋が見えた。

「気をつけて、急に走らないようにね。」

 少女の厳しい注意に答えるよう、ゆっくりと一歩一歩確認して行った。

 ・・・そして――――――。

 つり橋を渡った後、そこは小さな村のようだった。

 あたしがきょろきょろと物珍しそうに村を見物していると、少女が両手いっぱいに手を広げて言った。

「リヴァー島へようこそ!」

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