プロローグ
side:千夏
千夏は病室から外を見ている、千夏は病気で外に出たくても出られないから。
昨日、先生とお父さん、お母さんが病室に来た。
その話を思い出しながら、外を見る。
「手術をしなければ、千夏ちゃんの余命は長くありません」
先生は苦い顔をして言っていた。
「そんな……」
絶望した顔をするお母さん。
「先生!その手術は」
お父さんが先生に聞いた。
「とても難しい手術です、成功率は15%以下です……」
15%以下……6回中5回は失敗するのかぁ、なんて他人事みたいに考えてしまった。
「それでは「もちろん、我々もベストを尽くします。我々を信じてください。」…よろしく……お願いします」
お父さんとお母さんは頭を下げていた。
そんな事が昨日のお昼にあった。
それで、今日手術の日にちが決まった。
それは千夏の12回目の誕生日。
あと今日を入れても5日しかない。
それとも5日もある?
どっちだろう?
なんて現実逃避をしても日はたってしまうし……。
今までは日が経つのが遅かったのに、いざこうなると一日一日が早く感じてしまう。
此処から見える光景ともお別れかもしれない。相変わらずのきれいな青空。
あれ?広場にいつもは居ない人がいる。
あの黒い服を着た人は誰?
side:千夏 Fin
皆さんお久しぶり、最近ユーザーネームが長くて短くしようか悩んでいる藤國火流那です。
というわけで、死神シリーズ第二弾プロローグです。
おかしな箇所があれば連絡をください、またコメントはいつでも受け付けています。