005
あれから何日経っただろう。
私は部屋の隅っこでひとりぼっちだった。
悲しいのか寂しいのか
笑いながら泣くようなそんな感情だった。
風でテーブルから名刺がわたしの前に落ちてきた。
あれなんだっけ全てを思い出したら連絡..
「連絡..しなきゃ」
震える手でスマホから電話をかける
「ララです。すべて おもいだしました。 わたしがしたこと あったことすべて」
「連絡くれると思っていたよ。今から迎えにいくね。」
ーーーーーー
ピンポーン
ドアが開いて白い服の人がたくさんいる。
このひとたちはだれ?
わたしはだれ?
あれわたしこの人たちしってる
わたしにやさしくしてくれたひとたちだ。
ソウってだれだっけ
あれわたしって..。
「ララちゃん頑張ったねー安心できる場所に戻ろうね」
プスっと鎮静剤が打たれて私は眠りにつく。
安心したような子どものように。
長い長い眠りに。
ーーーーーー
今回は少しうまくいった。
人の心を取り戻す治療を。
カフェで会った私はララちゃんの主治医。
あの子は10年前から心を病んでしまって閉ざしてた。
当たり前にある親からの愛情や友達との友情というものあの子は与えてもらえなかった。
そして私からみたあの子はいつも無だった。
あの子に少しでも表情をつけてあげたかった。
そして時に凶暴になり人も物も傷付けて感情のコントロールができず押さえつける事しかできない時もあった。
愛情があれば少しは良い方向に行くかもという実験みたいなものだった。