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004

濡れたまま自室に向かって自分のデスクに座る。

はあ。

ため息混じりにさっき言われた事が頭の中をぐるぐるしてる。


ふと鍵付きの1番上の引き出しが目につく。

私ここに鍵してたっけ..

かぎを取り出して私は開けるのを戸惑う。

何故か分からないけど開けちゃいけないような気がして。でも開けなきゃ..


あれ..

これはソウとの思い出の日記..


X月X日ソウと出かけた。

ソウの笑った顔私だいすきよっ。


私はふふふっと笑う。

あの時は楽しかったなぁ。

最初は幸せだった。

だった...?


X月X日ソウと喧嘩した。

大学の友達の集まりがあって私より集まりを選んだ。

なんで なんで なんで

私より集まりの方が大事なの?

そんなことあっていい訳ないじゃない。


X月X日

ソウが友達と出かけるって言うから

ないしょでついていった

わたしに向けてくれる笑顔となんかちがう

私といるよりたのしそう


X月X日

私以外だれにも会わないでって約束した

約束を破ったからスマホを取り上げた

ほっぺたをベシッて


X月X日

家から出ないでって言った

そしたらもうやめてくれって怯えてた

わたしはふふふって

ダメだよって



X月X日

今日は一緒にお出かけした

最初ソウは可愛い可愛いって褒めてくれたのに

帰り際にララもうやめてくれもう終わりにしようって

ソウから別れを切り出された

なんで

別れるなんて許されない



事故の日...

一緒に出かけたあの日..


そんな、、違う、、

ありえない、、

ありえない、、?本当に?

私は私に問いかける

あの日は雨が降ってた


そうだ..そうだった..

【あの日私はソウに振られたんだ】


最初は楽しく笑っていたのに

あの笑顔は偽物だったと気付いて...

だからカッとなって私はソウを



突き飛ばしたんだ



だからあの日帰ってすぐお風呂に入った

湯船でぶくぶく沈んでたら

気付いたらベッドの上に寝てて

私はあの日をなかった事にしてたんだね..


涙がポロポロと流れてくる..

私がソウを...

あははははは

泣いてるのに笑い込み上げてきて

悲しいのか苦しいのか楽しいのかよく分からない感情だった


けど私は本当にバカだった


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