002
もう3年か。
「今だに昨日の事みたいに思い出すよ」
3年前..
あの日は雨が降っていた。デートして食べ歩きしててお酒も少し入ってて楽しいねって笑いあってた帰り道はルンルンで帰って「またね」って。
家についてお風呂に入って今日も楽しかったなって考えてた。
こんな日がずっと続けばいいのに。って。
そして私は疲れて寝ちゃってて着信が入ってて
ソウのお母さんから電話がきてた。
「ララちゃん、ソウ夜中病院に運ばれたの。事故みたいたけどまだよくわかっていなくて。今からこれる?」って。
私は戸惑いつつも
「すぐ行きます」と行って病院に行った。
この時の私は無 だった。
病院についた時ちょうど手術が終わった。
私は家族ではないから診察室には入れなかった。
ソウの両親から話しを聞いた。
命に別条はないが頭を強く打ってしまい、意識が戻るか不明なこと。
意識が戻っても記憶があるか分からないこと。
目を覚まさない可能性があること。
泣きながら説明を受けた。
座っていても頭がクラクラしててその時記憶が曖昧だった。
遠くで誰かが喋っている。最初は何を言ってるのか理解できなかった。日本語なのに日本語じゃないような感覚だった。
事故って。昨日まであんなに楽しく話ししてたのに。
「意味が分からない」
当時の私は訳が分からなくてソウの名前を呼び続けた。
ソウはいつだって明るく私に笑いかけてくれてた。私が悩んでいたら私は悪くないって頑張ってるねって頭を撫でてくれた。
なんでソウが?って。
昨日まで笑ってたのに。
✳︎✳︎
ソウが入院してから私の生活も一変した。
朝仕事に行って退勤後に病院にいく。
早く起きて欲しいという思いと
もう目を覚まさないんじゃないかという不安。
ソウの時間は止まっているのに
私たちの時間は動いていた。なんて悲しいんだろう。
何をしてもしなくてもお腹は空くし、
仕事もしなきゃいけないし何より、
大事な人がそばにいるのに
ただいまもおかえりも返ってこない。
すぐ隣にいるのに。
自分の事しか考えてないこんな自分が嫌になった。
でも毎日毎日世界は続いていく。
なんて虚しいのだろう。
毎日手を握って「あったかい」って
それだけで毎日頑張れた。
まだ目を覚ましてくれるんじゃないかって
希望があったから。
2年目私も心が疲れ果ててた。
毎日行ってももう名前を呼んでくれないのかな。
とか、もう目を覚まさなかったら
私のやってた事ってなんなんだろうって。
病室に行ってソウに泣きじゃくってた。
「早く目を覚まして」
子どものように泣いてしまった。
そんな私をソウのお母さんは見守ってくれてた。
「ララちゃんもうお見舞いはこなくても大丈夫なのよ。今年からソウのお見舞いはララちゃんが来たい時でいいの。」
私はこの言葉を聞いてまた泣いてしまった。
言って欲しいような言って欲しくない言葉だった。