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村で知った自分の真実

はじめまして、銀木犀です。自分が体験したいことを、元に書いたクソみたいな小説ですが、一応面白いと思って書いたので最後まで読んで欲しいです。ではまた。

はい、どうも、ていうかはじめまして。私の名前は佐藤小夏。現在の年齢は34歳。とある会社の事務をしております。さて、数年前か親に結婚しろと言われ始めた私ですが、唐突ですが死にました。はい、みなさんもびっくりですよねー。私もびっくりです。死因はですね、会社に遅刻しそうになってマンションの階段を駆け下りたところ踏み外して転落、階段の手すりに頭をぶつけたこと。実にダサい死因。何?ほんとにダサいって?うるせぇ、こちとら前日好きでもない同僚の飲み会に付き合わされた挙句、そいつが嫌がった仕事を押し付けられ土曜出勤させられたんだ。こんくらい許せや。なんて言ってますが、私、いわゆる転生というものをしたようです。周り見渡したら草原、スライムみたいなのぴょこぴょこしてるし。煽ってんのかクソ。こんな口の悪い私ですが昔から魔法に憧れてたという可愛らしい面があり、内心とても嬉しい。だがしかし、魔法の使い方が分からないのだよ。転生する時に女神の声が聞こえたんだが、その話によると私はとある草原に永遠の20歳として放り出されたらしい。周りに何も無いけどその代わり魔法使いまくれるから〜なんて言われたけど、使い方わかんなかったら意味ねぇだろ。なんて言ってる暇は無いな。よくアニメで見るやつやって見るか。

「ファイアーボール!」

……クソ、うんともすんとも言わないよ。もっかいほかのやるか。

「ウィンドカッター!」

はい出ないー。はいオワター。こんな人もいなさそうなところに放り出され、食料は無く、魔法は使いまくれるが使い方がわからないなんて、オワタ案件でしかない。どうすんのさこれ。おーい女神様ー、魔法の使い方教えてくれよーなんて、頭ん中で唱えてみたけど反応無し。え、マジでどうすんの?マップみたところ、近くに森あるっぽいし、そっち行ってみるか。木の実なってるかも、……って、ん?今私どうやってマップ開いたよ。今なんかにょんって出たぞ。ゲームじゃないんだから、そんな出方するなって。じゃなくて、今はたまたまでもマップを出せたことに感謝だな。自分の見た目も分からない。人間かどうかすら怪しいけど、少なくともいわゆる魔物では無さそうだ。話せるし。レッツゴー森ー。

……てな感じで来てみたけど。え、なにあの芋虫みたいなデカくて気持ち悪いやつ。よってきたらひとたまりもないな。可愛いうさぎみたいなやつも見かけるし、可愛いやつが居ないわけじゃないみたいだけど、圧倒的にキモイやつが多すぎる。うぷっ、吐きそう。早く街見つけて人の姿を見たい。ていうかそもそも街は近くにあるのか?ってうおっ!マップ出たし。どういう仕組みよ。もしかして、調べたい場所とかあったら出てくる感じ?とりあえず、街、街……

「お、あった。」

街って言うか、村っぽいけどなんだっていいや。人だ、ついに人に会える!たしかこっちだよな、レッツゴー村!

「とは、行かねぇよなぁ。」

薄々気づいてたけど、この森くっそでけぇ。なかなか端につかない。この森なら少し森林伐採してくれてもいい。って、マップによるともうすぐ端に着くぞ。

「あ、あそこか。」

光の射す方へ走ってみたら、やっと森を抜けられた。特に襲われることも無く抜けられたのが幸いだが、2時間は森でさまよったな。さすがにお腹すいた……って、お?遠くに村らしきものが見える。まぁ、あんまり遠いわけじゃないし、ゆっくり歩きますかね。幸いにも、歩く元気はあるしな。今度こそ、レッツゴー村!

「やっと……着いた……。」

人だ、人がいる。やっぱり人は存在するんだ、あんだけ気持ち悪いもの見たかいがあった。今思い出しても吐き気がする。でもどうしよう、金もないし、武器もない。これはまずいのでは?宿にも飲食店にも入れないぞ。まずい、実にまずい。金のことまで考えてなかった。

「あっ、やっと見つけたぁ〜」

え、誰、前からやってきた美女に話しかけられたのだが。こんな知り合い私にはいないぞ。

「えと、どちら様で?」

「やだぁ、忘れちゃったのぉ?あなたに力を与えた、女神様よぉ?」

……は?え、どういう展開だよ。唐突に美女に話しかけられたと思ったら、女神様って。

「え、本当にあの女神様ですか?」

「そうだって言ってるでしょぉ?私、色々忘れてたから、わざわざ伝えに来てあげたのぉ。」

伝えに来てあげたのぉ。じゃねぇよ。あなたが忘れていたせいで、餓死するかと思ったわ。

「まず1つ目にぃ、お金のことよぉ。これ、はいあげるぅ。」

よくアニメとかで見るやつじゃん、金貨じゃん。え、こういうのってめっさすごい金額だったりするやつじゃん。金貨だし。金だぞ、金。

「これ1枚で、宿に10泊はできるわぁ。これ、20枚あげるからねぇ。」

ほら、すごい金額だよ。いらねぇよそんなに。

「これはゴルディよぉ。ゴルディ1枚がぁ、シルディ10枚ねぇ。」

また出たよ、今度は銀貨じゃん。てかなんだよ、ディって。まぁ、文句言える立場じゃないけどな。

「シルディ1枚がぁ、ゴルペパ10枚ねぇ。」

黄土色の紙幣がゴルペパか。なんだよ、ゴルペパって。おかしいだろ。文句言えないけど。

「ゴルペパ1枚がぁ、シルペパ10枚ねぇ。わかったぁ?」

「わかりました。」

「よし、上出来よぉ。」

これで褒めるってなんだよ。

「それから、これ、あなたの荷物ねぇ。」

リュック渡されたけど、何入ってんだ。えーと、着替えと本と……短剣だ!よし、これでちっこいやつぐらいは狩りできるぞ。

「それに入ってる本はぁ、魔法に関する本だから。自分でお勉強してねぇ。私が説明してもいいんだけどぉ、多分情報多すぎて、説明しきれないからぁ。」

「わかりました。ありがとうございます。」

「うんうん、それじゃあ頑張ってねぇ。……他の人にも会えるといいねぇ。」

……え、今なんて言った?他の人?他にも転生した人がいるってこと?まじで?……とりあえず、飯食うか……

というわけで村を探索していた訳だが、なかなかピンとくる店がない。いっそ、適当に入るか?って、ん?

「昼飯どっこい!ってどんな名前だよ。」

面白い名前の店だ。飲食店みたいだし、入るか。

「いらっしゃいませ!1名様ですか?お好きなお席にどうぞ!」

おお、思ったより広い。店員の言うお決まりのやつも前の世界と変わらない。いいね、それだけで安心できる。

「早速メニュー見てみるか。」

メニューの内容も、あまり元の世界と変わらない。オムライスとかあるし、なになにえーと……大人気のレッドバードの卵で作るオムライスとな。なかなか美味しそうだし、これにしよう。飲み物は……ビールはやめとくか。……うーん、この、クラムジュースっての気になるな。

「すみません、オムライスと、クラムジュース、?ください。」

「わかりました!少々お待ちください!」

元気な店員の女の子だ。私も元気出てくるな。店内は割とザワザワしていて、周りの話に聞き耳を立てていると、割とすぐ料理が来た。

「お待たせしました!オムライスと、クラムジュースです!」

「あの、クラムってなんですか?」

「あれ、もしかして転生者さんですか?ちょくちょくくるので分かりますよ!クラムっていうのは、果物の名前で、丸くて、甘酸っぱくて、外は青、中身は紫の果物です!」

すごい色味だな……どうりでジュースも青っぽい紫なわけだ。甘酸っぱいっていうのもうなずける匂いだ。

「教えてくれてありがとうございます。」

「いえいえ、ごゆっくりどうぞ!」

まぁ、まずはオムライスから行くか……うん、なかなか美味しい。今までに食べたオムライスの中でいちばん美味しいかもしれない。クラムジュースは……うん、たしかに甘酸っぱいな。オレンジ系に近いのかも。色味を抜けばだけど。

「ご馳走様でした。」

美味しすぎてすぐ食べ終わってしまった。会計の時に、ゴルディを出したら驚かれたので謝ったら、

「転生者さんはそうだってよく聞くので大丈夫ですよ!」

と言われてしまった。やっぱそうなのか。みんなゴルディ渡されるんだな。会計がすんで、店を出ると、すぐそばに服屋を見つけたから、少し服を買って宿屋を探した訳だが割とすぐ見つかった。これでゆっくり、魔法の勉強ができるぞ。

「えーと、あの本はどこやったかなっと。」

見つけた。なになに、魔法の基礎と強い魔法、とな?たしかに分かりやすそうな本だ。そこは気が利くな、女神様。さて読むか…そして色んなことを学んだ。魔法には6つの属性があること。火、水、風、土、光、闇だ。火や、水、風や土はよくいるが、光と闇は稀で、光の属性のものは勇者や、騎士団長、聖女などのすごい立場に着くことが多い。逆に闇の属性のものは、いわゆる悪いやつになるものが多い。私は何属性だろう。闇は嫌だな。まれに複数の属性を持つものが現れるが、そのものは属性どうしを合体させた、複合魔法を使うとな。いや、某忍者漫画じゃないんだから。と思ったことは秘密だ。何、今言ったって?うるせぇ。魔法は唱えて出たりする訳ではなく、こういう魔法が使いたい、と想像力をはたらかせ、魔力を体外に放出することで使える。騎士たちはよく魔法で炎や風を剣に纏わせて戦ったりもするらしい。そりゃ唱えてでないわけだよ。特に想像した訳でも無く、魔力を外に出すみたいな感じのことをした訳でもないんだもんな。まれに魔力が強すぎて体に収まりきらず、幼いうちに体を壊し亡くなる者もいる。魔力は成長に合わせて2倍3倍なるが、元が少ないものは余り変わらなかったりもする。それは嫌だな。多少は強くありたいからな。魔力の多さや強さが魔法の強さとかにも比例するっぽいしな。ていうか気づいたら夜になってるし、おなかすいたけど、それより何より疲れたな。今日は寝よう。明日また村の外の草原で魔法の勉強をしよう、今度は実技だな……


「すごいよく眠れた。」

睡眠の質は悪い方だし、寝起きも悪い方なのに、このスッキリ感。なんだ、体が違うからか。さすがだな。そういえば自分の顔知らないな。鏡ないかな……ってあったあった。普通に洗面台みたいなところにあったわって……ん?これ私か?え、可愛い……髪が紫っぽい銀色っぽい、白っぽい色なのは気づいていた。髪がロングだからよく見えるからね。でもこんな派手な色でこんな顔って思ってたけど……転生したからか顔も違う。めっちゃ可愛い。女神様に負けず劣らず美人だ。どうりで昨日から通り過ぎる人にちらちら見られてたわけだ。そうなのかって?そうなんだよ。見られてたんだよ。ブサイクで派手だからかと思ってたけど、逆だったのか……これはいい、もしや魔法もすごいのでは?早速着替えて実技だ!レッツゴー村の外の草原!

「えーと、想像想像……そして外に魔力を放出する感じで力を入れて……まずは火を試すか……ぐぐぐ……!」

ドカーン!!!

は?え、爆発したんだけど、草原が燃えとる……ってやばい、水!水!

「水でろ水でろ!……!」

バッシャーン!!!

……は?え、津波?大雨でも一瞬降った?おかげで鎮火できたけど。って、村は?!良かった無事…だけどなんかすごい騒ぎになってる!!まずいまずい!逮捕される?!やばいって、どうしよどうしよ、村人たちが集まってきちゃった!!

「今の爆発はなんですか?!あなたがやったんですか?!今の大雨もあなたですか?!」

すごい強そうなかっこいい美人な女の人に話しかけられた。

「そ、そうです。魔法の勉強してて、実際にやってみたらこんな……」

「……あなた、ちょっと此処で待ってなさい。王国に連絡を入れるわ。」

あ、人生終わったのでは?これ……

「……待たせてごめんなさいね、今使った属性は火と水だな。一応ほかのも試して欲しいの。」

「わ、わかりました。」

なんで試すんだろう。逮捕するんじゃないのか。

「風、風……出ろ!」

バシューン!!!

え??出ちゃった……風も使えちゃった……向こうの昨日の森が森林伐採されとる……逮捕か、逮捕なのか……

「?!……ほかのも、頼む……」

え、まだやんの?逮捕すんならさっさとしてくれって。

「土……!」

ゴゴゴゴゴ!!!

「ひ、光……」

ピキューン!!!

「闇……」

ゴー!!!

……え、全部使えちゃった……

美人さん目ぱちくりしてるよ。固まってるよ。ほかの村人さんも。どうしよ。

「あの……」

「……行ってくれ……」

「え?」

「王国に行ってくれ……君あなたは凄すぎるわ、今一度、王国で王や大臣たちと話して、あなた、いや、貴方様の仕事や、役割を決めてきてください。」

は?

「はいー?!待ってください!!逮捕とかじゃなくて?!王国?!王?!仕事ってどういうことですか!!」

「貴方様のお力は強すぎます。我々一村人や村の守り人では、扱いきれませんし、全属性を使えるのであれば、宮廷魔術師などの重要な役職につくべきです!ここにいてはなりません!今すぐ!王国へ!行ってください!!」

「なんだって?!?!」

嘘でしょ……

面白かったですか。どうも銀木犀です。2は気ままに書かせてもらうので遅くなるかもです。ではまた。

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