地獄1
「何やってんだあんた!救世主さまが来たんだぞ!早く出迎えに行かないか!」
「お母さんうるさい!私はあんな男とセックスするもんが!都会に出て、イケメンたちにちやほやされるんだ!」
「何があんな男だ!これだからあんたはいつまでもハメてもらえる相手がいない処女なのよ」
「処女で結構だ!ってお母さん何するのよ!」
目の前にいる家は、ヒロインの一人、神田七実の家。
そこから響く、家の外でも聞こえる罵声の嵐。
生まれの親にも関わらず、このような扱い。
隣にいる桜姉は、聴きながら辛そうな顔をしてた。
「やっはりあんたにスマホにあげるべきではなっかた!これがあるからあんたはあんなくだらない夢を見るんだ!」
「や……やめて!!!」
「お邪魔します!」
「「え……」」
彼女たちやりとりを聞いて、俺は大声出して家に入る。
「あんたは……」
「救世主さま!もうここに来れたのですね!ほらあんた早く救世主さまに……」
「俺様は年増ババアに用はねえ!」
原作通りだと、このあと七実は母さんに迎えに行かないことで怒られ、土下座やら謝りやらを強要される。
俺にはこういうことに興味ないし見る気もない、だから俺は前へ行き、七実の母さんからスマホを奪う。
そして俺は七実の手を引き、外え連れ出す。
「え、あの……」
「これからこいつとやるんだ、年増ババアは引っ込んでろ」
「あ、はい」
戸惑いつつ、俺は七実とやりたいと言ったので、七実は母さんは素直に引き込んだ。
「ほらいくぞ」
「おい!何するんのよ!」
こうして、俺は七実を無理やり連れ出した。
「離せ!離せこら!」
神田七実、赤い髪とポニーテイルをしており、さらに桜姉に負けないお胸に持ち主、ヒロインの中で一番のヤンチャ。
ずっと村に閉じこまれたせいか、都会に対して非常な憧れを持ち、村の伝統に非常に抵抗な態度を持っている。
周りに誰もいないと確認すると、俺は手を離した。
「無理矢理連れ出してごめんね、ほら、君のスマホだ」
「え、ありがとう……」
スマホが無事と見て、七実はちょっとだけリラックスに見えた。
原作通りだと、スマホは母さんに壊され、大泣きする七実が見えるのだが。
それもそうだ、こんな閉じこもった村に生まれて、都会に憧れえう彼女にとって、唯一外に繋げるものはそのスマホなのだから。
安心した七実見ると、本当に体を張るかいがあるものだ。
「ふ!こんなことだけであんたが許されると思うなよ!」
「ちょっと!七実ちゃん!」
「桜姉そう思うのだろ!この男は私たちを捨てて、一人で都会で楽しんでるだよ!」
「……」
それを聞いて、桜姉は反論できなった。
「ねえ、教えてよ、あんたが都会いる間、楽しかった?飯はうまいでしょう?ゲーセンで遊んだでしょう?美人ばっかりでしょう?ねえ!」
七実は言いながら、涙を流した。
「七実ちゃん……」
俺も、反論できなかった。
設定だと、響の親は十年前のある日、この村から夜逃げした。
七実からみると、響は彼女を裏切って、一人にだけ楽になるようとした。
彼女の目には、響はとんでもない卑怯者に見えるだろ。
「今まで、本当にすみませんでした」
俺は、頭の中にいる響の記憶を踏まえて、こう謝ることしっかできなっかた。
「桜姉、私たちどこに行ってるの?」
「こころちゃんのとこだよ」
「げ!?こころちゃんのとこ、嫌だよ!」
「これから同居するんだよ、向かいに行かなきゃだめでしょう?」
同居。
ゲームの中だと、主人公がヒロインとセックスさせるために、主人公はヒロインと同居にさせれるだが。
こころか……
「は……」
「何ため息ついてるのよ、あんたにはその資格があると思うの」
「あっ、すみません」
七実がこころに会えたくない理由、俺はなんとなく分かる。
なぜなら、こころと言えば、このゲームの中で一番扱いが酷いヒロインなのだから。




