告白2
待つ事、 数分とめちゃめちゃ早く純が私の部屋に来た。
「べーつに今日はたまたま何の予定も無かったから…」
せっかくの休日何もする事が無かったのだろう。
コンビニ行くのすらためらわれるルームウェアで現れた。
だけど、純の髪型を見て安心した。
男の子にしては長めの髪の毛を無造作に縛ってる姿を見て、ああ、ちゃんと考えて来てくれたんだと思った。
純が髪の毛を縛る時のルーティンは自分の中で決意を決めた時。
バスケの試合前だったり、テスト前だったり、と、何かしら自分に活を入れたい時だと思っている。
「で、話って何?」
『お前はオレが誰に暗殺されたのか知ってるのか?』
純の問い掛けが終わるより先にランドールさまが言葉を重ねてきた。
「単刀直入過ぎんだろ?」
バサッと長い足をテーブルの下に伸ばし肘をついてだるそうに
テーブルの上のスマホスタンドに収まっているランドールさまを見た。
「オレは何も知らねーし、たとえ知ってたとしてもお前には教えない」
『どうしてだ?』
「は?そんなの決まってんだろ?恋敵に余計な事話したくないの」
純の真っ直ぐな瞳に持っていたグラスを落としそうになってしまった。
「オレは諦めた訳じゃないから、そもそも次元違いの相手に負ける訳無いから」
「純…」
「まぁ、今は休戦にしてやるよ。で、お前は心当たりあんの?」
ランドールさまは顎に手を充てたまま視線を上にずらした。
『それが問題なんだよな。心当たりありすぎてな』
「はいはい、貴族さんは大変ですね」
『あ!』
いらっとしたように唇の端を上げたランドールさまをガン無視して純は続けた。
「金持ちな上見た目もパーフェクトで、何の悩みも無さそうな貴族殿がある日突然何者かに暗殺されるとか陳腐な恋愛ドラマだな」
『あんだと!』
「本当の事を言っただけだろう?リリアにもう一度会いたいとかキレイ事だろ?身分違い?本気で好きなら何とかなっただろう?お前はあの時から何もしてないんだよ」
純がここまで言うなんて思いもしなかった。
純がこんなに感情を露にした事なんて今まで一度も無かったから。
『自分の気持ちばっかりだな』
「あ?」
『オレはちゃんと気持ちは伝えた。リリアの気持ちはリリアだけのモノだ。お前の言ってる事はただの押し付けだ』
ランドールさまの言葉にギュット下唇を噛むと、立ち上がりドアのノブに触れた。
「とにかくオレは何も知らねーから」




