死神とステータス
文法とかがいつも通りめちゃくちゃだと思いますが一高校生のお遊び程度に考えてくださると嬉しいです。
「自己紹介も終わったな。てことでステータスを見せてもらっていいか?」ゲイルが改めて聞く
「別に構いませんよ。」麗音が答える。ゲイルの威圧感にも慣れてきたようだ。
「私も構わないが…。信用していいんだな?」
もとより嘘は私に通用しない。
「ああ、もちろん信じてくれていいぜ。なぁ?」
「もちろんだ。エイルも信用してくれていいぞ。」ゲイルの問いにハイクが答える。
両者とも嘘はついていないようだ。
「じゃあまずは私からで」そう言い麗音は石版のステータスが書いてあるところを見せる。
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職業
未決定
名前
百地 麗音
体力
673
知力
598
筋力
521
瞬発力
616
魔力
5482
技能
・全属性適正
・努力家
・神の加護
・無限収納
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「これってどうなんでしょうか?」まだこの世界の基準がわかっていない麗音は少し不安そうに聞く。
「いや、さすが転移者なだけあるな。それに転移者は名前が漢字というのも本当だったんだな…。」驚き顔でゲイルが言う。ハイクは目を丸くしている。エイルは技能の欄を見つめている。
「一般的な冒険者はだいたいどれも250前後、腕のある冒険者ですら400に届くかどうかぐらいだ。魔力に関しては言うことなしだな。それに全属性適正とはこれまた珍しい。とはいえ石版のひかり方からみるととりわけ光属性が強いらしいな。魔法について詳しくはエイルから聞いてくれ。無限収納は商人の夢だ。努力家に関しては結構いるし、実際俺達も持っている。がなかなかに良いスキルだぞ。神の加護というのは聖女とかがよく持ってるスキルだな。正直これはよく分からん。なんにせよ凄まじい。技能の効果についてはあとで詳しく見ていこうじゃないか」ゲイルが興奮しているのか腕を組みながらも早口に喋る。ハイクはゲイルの言うことにたいしウンウンとうなずいていた。
「次は私の番か。驚かずに見てくれよ。」一応念を入れる。
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職業
死神
名前
シノガミ
体力
測定不能
知力
489
筋力
1586
瞬発力
1718
魔力
374
技能
・真偽の眼
・制限解除
・最後の審判
・神の存在感
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「死神か、予想がまさか当たってしまうとは思ってなかったな。それに真偽の眼とは…嘘が通じないってか、制限解除と最後の審判は死神オリジナルスキルか?聞いた事ねぇ。逆に俺たちはシノガミを信じていいのか?」顔を少し引き攣らせながらゲイルが言う。
「安心しろ、死神とはいえ対象以外の人間を殺すことは禁じられている。死神は人類のバランスを取るだけに過ぎない。」
「そうか。まぁ今は信用する他ないしな。ところで魔物は殺せるのか?」
「魔物であれば殺しても問題ないだろう。」
「ならひとまずは安心だな。街をでると魔物がウヨウヨといる、殺せないと生きていけないからな。」
「ところでなんだが、そちらのステータスも見せてくれないだろうか?」そう聞くと麗音も便乗して言う
「確かにそうですね。もちろん無理強いはしませんけど。」
「そうだな。見るだけってのも確かに不公平だしな。いいだろう。ハイクとエイルもいいか?」ゲイルの呼び掛けに二人が反応する。
「ああ、もちろんいいぜ!」ハイクが答え、その後ろでコクコクとエイルもうなずいている。
「まずは俺だな」そう言ってゲイルがポケットより石版を出す。
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職業
道具屋
名前
ゲイル
体力
452
知力
246
筋力
437
瞬発力
261
技能
・鑑定眼
・職人
・交渉術
・錬金術
・不屈の精神
・燃えたぎる闘志
・自然治癒
・努力家
・気配探知
・挑発
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「こんなんだ。二人のを見せられたあとだと弱く見えるな。一応ここではなかなか腕の立つ冒険家だったんだがな。」少し恥ずかしそうに言う。ゲイルも恥ずかしがることがあるとは意外だった。
「なんで冒険家をやめたんだ?」実際、このステータスがあればまだまだ活躍できているはずだ。そうすればこんな儲からなそうな場所で商売する必要も無いはずだ。
「もしかして商売の方が儲かるのか?」頭に浮かんだ疑問をそのまま口に出す。
「いや、そんなこたぁ全然ないな。冒険家でギルドの依頼をこなす方が儲かる。冒険家をやらない理由は他にあるんだ。いつか話すさ。」
だんだんとゲイルの元気が無くなっていく。人間と言うものは過去に囚われすぎている者が多い。ゲイルもその数いる中のひとりだろう。
「なんかすまんな。では気を取り直して二人のステータスも見してやれ。」ゲイルがすぐに元に戻る。
「おうよ!」そう言ってハイクがステータスを見せる。
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職業
冒険家
名前
ハイク
体力
369
知力
271
筋力
357
瞬発力
364
魔力
248
技能
・自然治癒
・努力家
・気配探知
・気配隠蔽
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「ゲイルさん程じゃないけどこれでもこの街では結構上位なんだぜ!」少し自慢げにハイクが言う。
「こいつらの実力は俺のお墨付きだ。エイルも見してやれ。」
ゲイルに言われエイルは無言で頷き、ステータスを見せる。
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職業
冒険家
名前
エイル
体力
281
知力
379
筋力
246
瞬発力
310
魔力
503
技能
・4属性適正
・努力家
・魔力自然回復
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「さっきも言ったが、こいつらはそこそこ強い。そうだな、ハイクはシノガミに剣術、エイルはウラネに魔法でも教えてやればいいんじゃないか?」ゲイルがいいことを考えたと言わんばかりの表情で言う。
「確かにそうですね。ぜひ教えてください!」麗音もノリノリのようだ。こころなしかエイルも急に顔を上げ、目が輝き出した気がする。
「そうだな…私からも頼む。剣など使ったことは無い。」実際に今まではも拳銃か肉弾戦などはあったがあまり武器を使うことがなかった。
「おうっ!剣術なら任せてくれ。でも死神なら大鎌とかの方が似合ってるんじゃないか?」
ハイクの言う通り、このような世界によく仕事へ来る死神は確かに大鎌使いが多いが私は好きではない。
「大鎌は扱いにくい。大きさの割にあまり射程が長くないんだ。使ってみればきっと分かるはずだ。」
「そうなのか、まぁ俺が教えられるのは剣術だけなんだが。」
「剣術で充分だ。」
「ところでエイルちゃんは魔法教えてくれますか?」麗音がエイルへと近寄ろうとすると逆にエイルから麗音へと近づいていった。
「魔法についてならなんでも聞いてくれていいよ!」突然のエイルの大声に麗音がおどろき、私も驚いた。先程目が輝いたように見えたのは気の所為ではなかったようだ。
「実はエイルは魔法についての話なら普段の恥ずかしがり屋が嘘のように喋るようになるんだ。」ハイクが説明をする。
エイルは相当魔法が好きなのだろうか。