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死神異世界冒険譚  作者: つちこう
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死神と転移者

「何の用だ?」詳しい話を聞く前にまずは相手を見極めなければいけない。こちらに向けての敵意は一切感じられないが一応警戒をする。

「あっ、えーっと…さっき携帯電話を使ってましたよね?」やはり携帯電話を見て思わず声をかけてしまったようだ。

「ああ、使ってしまったことを後で軽く後悔したがな。後悔先にたたずって感じだ。」

「えっ、あ、いや、ええと…、すみません!」

勢い任せに言ってしまったことを後悔でもしているのだろうか。だいぶと焦っているように見える。

「はぁ、考え無しに思わず呼び止めてしまったんだろう。敵意は無いようだな。どうせ転移者かなんかだろう。」あきれながらもそんなことを言うと相手の顔が少し明るくなった。

「そ、そうなんです。」

「詳しい話を聞かせてくれ。もしかしたら私にはお前が必要かもしれない。」

「はいっ!わかりました!」

みるみるうちに元気になったようだ。

「立ち話も良くないですしこの奥にスペースがあるようなのでそこで話をしましょう!」とあちらから誘ってきた。特に断る理由もなく逆に好都合なので「わかった」と奥のスペースへと足を運ぶ。

奥のスペースは日当たりは良くないものの思いのほか広くお店と思われる入口があった、こんな裏に客は来るのだろうか。とりあえずベンチが壁沿いに置かれていたのでそこで話すことにした。

「自己紹介が遅れました。私の名前は百地(ももじ)麗音(うらね)と言います。」椅子に座りながら体を軽くこちらに向けて言う。

こちらも返事をしようとするが、今回は対象以外と会話する予定がなかったがために名前が決まっていない。電話でも完全に聞くのを忘れていた。

「私は…私の名前はシノガミだ。」我ながら死神だからシノガミは少し適当すぎるかもしれないと思いつつもそれ以外思いつかなかった。

「ところで麗音はこの世界に来たのはいつ頃だ?」そう聞くと麗音が袖を少しまくり、出てきた腕時計をみる。この世界には時間を図る方法が砂時計や太陽の場所から予想をするくらいしかないのでこの腕時計はなかなか貴重だ。

「えーっと…たしかこの世界に来たのが朝の8時半頃だったから…」麗音が独り言のようにつぶやく。

「だいたい3時間ほどですかね。」今度はこちらにはっきり聞こえる大きな声で言う。

「3時間か、この世界に来てからその3時間の間何をしていたか教えてくれるか?」

「いいですよ。とはいえ、そんなに話すことはないですけどね。まずは、こちらの世界に来てからまずは王様のような方に会いまして、そこでこの世界の通貨と思われる硬貨が入った袋と目的地が書かれた地図を渡されて、王様のような人にこの世界を脅かす奴を倒してきてくれと言われてまずはその地図に書かれた目的地を目指してくれともいわれ、その目的地の途中で電話を使っているシノガミさんを見つけて思わず声をかけてしまって今に至ります。」

「そうか、ところでその世界を脅かす奴の名は聞いているか?」

「えーと、確か…イヴァ…なんだっけ…。」頑張って思い出そうとしてくれているがイヴァの名前だけでじゅうぶんだった。

「いや、そこまで聞ければ大丈夫だ。」

「それは良かったです。そういえばシノガミさんもやっぱり私と同じ世界からこちらの世界にいつの間にか転移してたんですか?」麗音が少し期待をした眼差しで聞いてくる。

「まあそうだ。」さらに麗音の目が輝く。実際はいつ間にかではないし、麗音の世界も私にとっては異世界なのだがあまり面倒ごとは避けたいので嘘をつく。

「やっぱり!携帯電話が無事だったのは羨ましいですね。私はランニングをしてて携帯電話が邪魔だからと思って家に置いていて…。」とは言うものの実際は携帯があったとしてもこちらでは使えないのだがそれを言う必要はないだろう。

「ところでひとつ提案なんだが私たちの目的はイヴァを倒すことだ。出来たらでいいんだが一緒にチームを組まないか?」そうは提案してみたもののさすがに出会って当日のため断られるかと思っていたが予想に反し、

「えっ、良いんですか!?ぜひお願いします!1人で不安だったんですよ。」と逆に人を疑うことを覚えた方が良いと思うほど快く快諾してくれた。

自分でも何を書いているのか早速分からなくなってきました。

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