女騎士の求婚
アリスティア家 伝説と言われた騎士の直系の
血筋、名だたる軍人を輩出してきた、メアリスの
父、クロバスは軍人でありながら学者としての
地位を確立した本人で、軍人学者の渾名をもつ。
沈黙が続いた後、メアリスが口を開いた…
メアリス「好きな人がいる…と決めた縁談を断って出てきたのだ…。」
トーバ「それはそれは…どこぞの貴族の坊っちゃまか、或いは剣に秀でたお方で?」
メアリス「…トーバはまだ分からないんだな、
11年前からずっと…ずっと…好きだったのに…」
トーバ「この儂を!?とんだ御冗談…をお言いになるお方では御座いませんな…。」
メアリス「勿論、もし…断れば…」
トーバ「…」
メアリス「なんて事はしないが…私じゃイヤ?」
トーバ「有り難くお受けさせていただきます。」
メアリス「本当か?トーバにはあの従者がいるんじゃ…」
トーバ「ミーツも同じ頃の年齢の仲間がいれば
嘸や喜ぶことでしょう。」
メアリス「トーバ…」
コンコン
ミーツ「失礼します、トーバさんそろそろ次の土地へ移りませんか?」
トーバ「おぉ、すまんね、では行こうかのぅ。」
メアリス「トーバ…私も一緒でいいか…?」
トーバ「あぁ…勿論じゃとも。」
ミーツ「そのお方が…お客様?」
トーバ「うむ…そして、今日から儂が妻になるメアリスじゃ…宜しく頼むぞ。」
ミーツ(あ、私より可愛いかも…)
トーバ「ミーツや、大丈夫かね?」
ミーツ「はいっ♪大丈夫ですよ、メアリス宜しくね♪」
メアリス「うん…宜しく…次はどこへ行くんだ?」
ミーツ「そうですねぇ…風の魔導師さんの無事が
確認出来たので…土の魔導師さんがいる所に行きませんか?」
トーバ「む…あの爺の所に行くのか…嫌だのぅ…」
トーバが嫌がる理由は…これも謎である…
メアリスの求婚によって60年間独り身だった
トーバに漸く春が来た、クロバスの表情は
どうなるのか…




