トーバの過去
老け専辺境伯を連れて歩くトーバ…上目遣いを
感じながら歩いている。
トーバ達は老け専辺境伯を連れてヴィストルと
別れた…
トーバ「…ミラール…上目遣いで儂を見るのを止めなさい…」
ミラール「だって…さっきのヴィストルさんも中々だったけど…トーバの方がイケメンなんだもん♪」
ロミス「こりゃ筋金入りだね…」
ミーツ「あの人に預けようものなら…あぁ怖い…」
メアリス「ミラール…トーバから離れろ…」
ミラール「……」
トーバ「…1つ良い話をしてやろう、あやつについてだ。」
メアリス「何…?」
トーバ「あやつが20年前に経験したことらしいが…なんでも旅の途中でエルフと人狼の女性が
人買いの手に渡り売られそうな所を目撃したそうでな…」
ロミス「それで…?」
トーバ「あやつは呪いで人買いを凝らしめた後何をしたと思う?」
ミーツ「まさか…」
トーバ「その通り、奴は全員を家に連れ帰ったのじゃよ、それから一年が過ぎて皆奴の子供を妊娠、出産したのじゃ…どうじゃ、ミラール…言うことを聞かぬとあの助平の所に送ってしまうぞ…」
ミラール「こ、怖い…わ、分かったよ…大人しくするよ…」
トーバ「ミーツや次は火のに会わねばならぬが…奴は今どこにおる…?」
ミーツ「は、はい…火の魔導師様はルダン山の
神殿にて隠者の様な生活をしているとの事で…」
トーバ「あやつは世間離れしているところがあるからな…多分俗世間に疲れた…と言う感じじゃろうな…」
ロミス「仙人みたいな人もいるのねぇ…」
ミラール「…ルダン山?」
ミーツ「ルダン山と言うのはこの湖から遥か西にある聖なる山です、帝国側の人間が知らないのも
無理はありません。」
トーバ「その通り…儂が登ったのは…そうさな…
50歳の時よ…儂の育ての親だった宮廷魔導師を
弔うために遺骨を聖なる山の頂きから散骨するためにな…」
メアリス「トーバには実の親はいなかったのか?」
トーバ「皆には言っていなかったが…儂はこの世界の者ではないのだよ、違う世界の人間なのじゃ…」
ミーツ「…話の通りでしたね、たしか…日本とか言う国から生まれた直後に…だと。」
ロミス「…そうだったの…?」
トーバ「ミーツ…何故お前さんが知っておる…」
ミーツ「それはまだ言えません…」
ミーツが何故知っているのか…不思議なものだ…
ルダン山 神が世界を作り終えた後に休息を
するために土を盛り上げて造ったと言われている。今は山頂に神殿があり、そこに火の魔導師が
隠者の様に暮らしている。




