謎の男と湖の秘密
クレイズマン会話誘導術
ヴィストルの通っていた大学の教授が開発した
方法で、どんなスパイや強情な人間でもペラペラと話したくなる…唯一伝授されたのはヴィストルだけである。
トーバはヴィストルの発する言葉を聞こうとしていた…
ヴィストル「うむ…実はのぅ…最近儂の小屋の近くで彷徨いておる奴がおってなぁ…」
トーバ「む…其奴は?」
ヴィストル「全く判らん…と言うより気配を強く感じたのは儂が風呂に入っていた時じゃった…
熱い視線を外から感じたのじゃ…昨日もあったぞ…。」
メアリス「そ…それは…監視の為なのか…?」
ミーツ「それはどうなんでしょうかね…老け専か
或いは女性なんじゃ…?」
ロミス「分かんない…」
トーバ「む…それは良いとして…湖が枯れた原因を知らぬか?」
ヴィストル「は?…なんじゃ…湖か…あれは未だに原因が判らん…」
トーバ「お前さんでも判らんか…」
ロミス「…と言うより、謎の男が関係しているんじゃないの…」
メアリス「それは有るかもな…で…どうするのだ?」
ミーツ「トーバさんが囮になって捕まえるしか
無いのではないでしょうか…」
トーバ「儂がか!?む~儂が妻とミーツ、ロミスはどうだ?」
メアリス「い、いやだ…トーバと一緒じゃないと
やだ…」
ロミス「私だったら視線を感じたらすぐ息の根を
止めに掛かるけど…」
ミーツ「私は魅力がないので…」
トーバ(儂が囮…)
ヴィストル「友よ…仕方ないことじゃ、勘弁せい…」
それからトーバはしぶしぶ風呂に入り、他の皆は
物陰から見守っていた…
トーバ「おおっ…いい湯じゃあのう…このところ
カラスの行水じゃったから…ゆっくり入るか…」
ヴィストル(…まだ現れぬか…)
とその時風呂場の近くの草むらから人影が現れた…
ミーツ(来たわね…)
メアリス(…あれは男か…?女なのか…?)
???「………」
トーバ(…きたか、なれば芝居を打つか…)
ロミス(上手く台詞を言えるかしら…)
トーバ「おお…いい湯じゃのぅ…やはり湯は少し熱めに限ると言うものよ…はっはっは…」
???「…………」
ヴィストル(そりゃ、今がチャンスじゃ…)
???「………」
ミーツ(光よ、そこにいる人間の目を眩ませ、
我の元へ動かせ…ルバード!)
???「ギャアッ…目が…目が…」
メアリス「よーし!捕まえたぞ!!」
トーバ「うぅっ…のぼせてしまった…誰か助けて…」
トーバがのぼせている間に捕物は進み、謎の男は
お縄になった…
トーバ「お、おお…儂がのぼせている間にもうお縄か…早いのぅ…」
メアリス「ごめんね…トーバ…」
トーバ「そんな強く抱き締めんでくれ…違う意味でのぼせてしまうわい…」
ヴィストル「む~深くフードを被りおって~
困った奴じゃのぅ…」
???「私は何も喋らない…喋るくらいなら…死を選ぶ…」
ミーツ「強情ですね…」
ヴィストル「…クレイズマン会話誘導術を使うか…」
トーバ(あれを使うのか…)
トーバの風呂を覗いていた謎の男…
何が目的なのか…全くもって不明である…




