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詩のサークル

虚しさ

作者: 新染 因循

挿絵(By みてみん)



彩雲の浮ぶは

万華鏡が如き

不定の 美しき

 

孤蝶の堕つ

湖面が細波、

その静けさや


幻影の翼にて

劫初、劫末、

蒼の誘う方へと


積んだ金や

踠く命もまた

水石が泡なり

 

遍く風となり

砕葉より月へ

陶酔のおかしさ


彩雲あるは

うすき網膜、

この虚しさや





―――――――――――

    後書き

―――――――――――


孤蝶:読みは「こちょう」。連れのない一つの蝶。

劫初:読みは「ごうしょ」。この世のはじめ。

劫末:読みは「ごうまつ」。この世の終わり。

水石:読みは「すいせき」。水と石。

砕葉:Suyab. スイアブ。詩仙李白の故郷と言われる。現在のキルギスにある。



僕は確信した。やはり西脇順三郎氏は偉大だ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 蒼。 空、水、あるいは宙? 網膜がとらえた世界なのにかおりを感じるのはなぜでしょうか。 世界をこのようにとらえることができたなら、どれだけ生きていることが楽になるでしょうか。美のなかにむなし…
[一言] ジャンル 詩 読んだ感じ 一致 寸評 げに、いとかなし 文章 ◎ 表現 表現もさることながら、文字の意味もきちんと説明する丁寧さはあっぱれ。よく練られた詩です。 総合 季節はいつですか…
2017/03/19 17:16 退会済み
管理
[良い点] わたしは、二連の表現がいいと思いました。 [一言] 批評は避けますが、 敢えて言えば、もっと甘さが欲しいなと思うのです。
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