04『第一印象はと言うと』
書いてたら自分の中で区切りがよかったので文字数少ないけど投稿です。
「あー……その、なんだ、すまん」
数秒の間熱が熱を冷ます様に固まっていたルドルフは、はっと我に返り目の前の少女に謝罪した。
「ゴ、ゴブリン……」
ルドルフの第一印象ははっきり言って最悪だ。元より種族がゴブリンである段階で良い事はないのだが。
「ああそうだよゴブリンだよ、種族ん中じゃちとゴツイけどな」
他者から見れば少しどころのゴツさではないのだが……と言う言葉は少女の口から出る事はないだろう。
気まずい空気にたまらず頭を掻くルドルフ。驚かしてしまった手前どう声を掛けたらいいか分からないのだ。
「とりあえず、中入って……ってか大丈夫か? 立てるか?」
中へ入るよう促したはいいが眼前の少女は未だに腰を抜かしている震えている。どうしたものかとルドルフは完全に困り果てていた、すると。
「あ、あの……」
少女が震えながら立ち上がり、恐る恐る口を開いた。
「な、中へ入れって……?」
「そのままの意味だろが、ここでする訳にもいかねェだろ? もうじき夜だ、身体冷やすぞ」
「わ、分かりました……そ、そうですよね……」
何故だか少女は意を決した様な雰囲気で、そう答えた。自身の服の袖をギュッと握り締めて震えながらも。
「ん?あァ悪い悪いそう言う意味じゃねェよ」
「え?」
少女は思わず素っ頓狂な声を出した。
「ここに住みたいから来たンだろ? その辺の話中で詳しくしようって奴だ」
「え、あ、はい……」
少女がどう言う意味で捉えていたか、ルドルフは容易に想像がついていたが口には出さなかった。
ここに住むかも知れないのだ、余計な事を言って辞めておくなんて事になればそれこそ、次はないかも知れない。
粗相が無いよう細心の注意を払いながらもルドルフはようやくやって来た入居希望者に喜びを噛み締め、少女を中へと案内した。
音楽を聴きながら執筆すると集中出来る事が発覚しました。
定期的に忘れては発覚している気がしますが、気にしません。
中へと入ったルドルフと少女。そこで行われる事とは!?
次回「少なくともやましい事ではない」
※サブタイトルはこれではありません
ソシャゲのスクショを貼ったりするだけのついったー
@GS70_freedom