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理論武装とオカルト少女  作者: ちかーの
4/10

ムシャクシャする。よし、天気占いだ

ソラちはやっぱり怒った。


本人は怒ってないって言い張ったけど、明らかに不機嫌になってた。だから話したくなかったのに。


話したら怒るってわかってたんだけどなー。ソラち、オカルトや七不思議や都市伝説の話をするといつも、スイッチが入ったみたいに難しい言葉をツラツラ並べて理論的にあり得ないって言い切る。


別にあり得てもあり得なくてもどうでも良いのに。

こういうのは楽しんだもの勝ちだ。


前になんでソラちがこう過剰っていうか異常にそういった話にムキになるか、教えて貰ったことがある。


なにやら複雑で難しい話だったからあまり覚えてないけど、ソラちのお母さんが死んだのと関係があるらしい。......それで、何故か父さんがおかしくなったんだっけ?


ソラちとは親友だけど、そこは踏み込んじゃいけない気がして、どうする事も出来ない。


だから考えない。


ソラちはソラっち。ソラソラっち。


でも、そのことで俺がキレられるのは納得出来ない。完全なとばっちりってやつだ。

ちくしょうめ。あのやろう。


無駄に損をしたんだ。せめて明日の天気くらいは晴れて欲しい。


「あーした天気になぁーれっと!」


靴飛ばす。


前を歩いていたサラリーマンのおっさんに、当たる。


「あばばばばば」


涙目。頭が真っ白になって、弁解しようにも言葉が出ない。


「ご、ご、ごめごめごめんっ!」


その場からダッシュで逃げた。(片足靴下)


しかも年上の人に靴当ててごめんってなんだ。すみませんだろ。


なんとか近くの公園に逃げ込む。


「あー、ひびった」


おっさんはもっとびっくりしただろうなぁ。

まぁ、いいか。次会ったらちゃんと謝ろう。


さて、落ち着いたし靴を飛ばすか。


え?だってまだ明日の天気わかってないし。


今度は誰にも当たらないように真上に飛ばす。


「えーいっ」


ガサッとな。


木に引っかかった。


.....やべー。


しかもそこそこ高い木で、登ることはできなさそう。


やむを得ない。カバンを投げ付けて落とすか。


「えいっ!」


ふむふむ。


とりあえずブレザーを丸めて投げて、まずはカバンを取ろう。


「やあっ!」


...............。


全部木の上の方に引っかかった。


どーしよ。途方に暮れる。


この世の全てに絶望していると、後ろから声がかけられた。


「あの、どうしたんですか?」

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