GLOSSARY
ここは所謂用語集である。作中で使用される単語などをあいうえお順に掲載しようと思う。
:アドゥムブラリ【種族】
〈深淵〉という次元に棲む種族。長い触腕を持ち、個体数は無限であると言われる。〈深淵〉の中では自在に時空を捻じ曲げる事ができる。横方向にしか動けないらしいが、己の位置を転移する事で縦方向にも移動できる。その悪意は凄まじく、〈探求者〉と呼ばれる外縁器官を作り上げて他の次元へと派遣し、哀れな犠牲者を引き込み壮絶な拷問にかけて殺す。弱点として、闇を糧とするため闇の中でなければ大きく力が減衰するという性質を持つ。そのため普段は己の周囲を闇で覆っている。
:〈深淵〉【地名・天体・領域】
アドゥムブラリが棲息する次元。蒼い靄に覆われている。
:イーサー【能力・魔法・技術】
自然界に存在する特殊なエネルギー及びそれを利用する技術。
★トリビア…イーサーはエーテルの英語読み。日本語ではイーサネットなどの言葉で使われている。
:イーサー/ヘリックス術式複合ドライブ【能力・魔法・技術】
イーサー及びヘリックス術式の魔術によってエネルギーを生み出す機関。ダーク・スターと呼ばれるロボットに搭載されている。
:宇宙【その他】
我々の住むような、天体が運行している領域。どうやら気の遠くなるような時間をかけて滅びと再生を繰り返して何度も生まれ変わっているようだが、性質そのものは毎度大して変わらないと思われる。
:〈冥闇評議会〉【国家・集団・組織】
恐らくはユニオンの最高議会と見られる。
:ケイレン【種族】
銀河一つを支配する強大な種族。甲殻を持つ蛸のような姿をしている。銀河間を渡る事さえ可能なその科学力は非常に高い。彼らの建造物や機械は有機的な生物の体組織にしか見えないが、実際には生物ではなく人工物である。とある異宇宙では彼らの残した機械が何十億年も後の時代まで残っており、まだ起動する事ができた。
:ケイレン帝国【国家・組織・集団】
ケイレンによる帝国で、異星人達は一般的にアンドロメダ銀河をケイレン銀河と呼ぶ。悠久の歴史を持ち、オーバーロードという指導者が帝国を代々率いてきた。オーバーロードはソヴリン・フォースという神々から賜った力を代々継承するが、指導者として不適格となったオーバーロードは肉体が燃え尽きて死に、適格な後継者が新たにその座と力を継承する。首都はオイコット星系にある惑星ユークジナイアス。
★トリビア…オイコットはTokyoの、ユークジナイアスはShinjukuのアナグラムである。
:コズミック・エンティティ【その他】
大規模な力を持つ、宇宙的な実体の総称。身近な例であれば神話の神々などである。その他の例としては、Dr.エクセレントの故郷の宇宙を捕食して滅ぼした実体、高次元の何者かに仕え天体を貪る暴食漢、異次元に棲み高度な知性を持つ紫色のガス生命体、狂った異界の女公などである。
:コンカッション・ブラスト【能力・魔法・技術】
強い衝撃で対象を破壊するエネルギー兵器ないしは能力。
:次元【その他】
宇宙に対し、次元は我々の住む通常の宇宙ではない、法則などの異なる異世界を指す場合が多い。多種多様な次元が存在し、悪魔種族リヴァイアサン、ドクを虜囚にした女公など、己の次元を所有する実体も存在している。
:ネイバーフッズ【国家・組織・集団】
七五年の『リターン・トゥ・センダー事件』で即席のチームから結成された、公的にはアメリカ最初のヒーローチーム。二一世紀になってからも(メンバーの変遷を経験しつつ)健在である。マンハッタンのハドソン川沿いにネイバーフッズ・ホームベースと呼ばれる本拠地を持つ。
:バイナリー砲【能力・魔法・技術】
二四世紀で使用されている、恐らくその時代の人類が開発した何らかの砲で一◯メガトンの威力を持つ。バイナリーという名前からすると二連装ではないかと思われる。ソヴリンのロボットに使用されるHJ5合金製の反発装甲はこの砲にも一度だけ耐えられるようだ。なお、ソヴリンの帝国で使用されるバイナリー砲は最大でテラトンにも及ぶ威力を持つ。
:PGG(パン・ギャラクティック・ガーズ)【国家・集団・組織】
天の川銀河の4分の3を治める警備組織で、異星人達は一般的に天の川銀河をPGG銀河と呼ぶ。多種多様な種族とその惑星による、地球の国連やEUのような連合体という面もあると見られるが、それらよりも各種族・各国家の結束は固いようである。首都は惑星イミュラスト。
:〈ファンダメンタルズ〉【国家・集団・組織】
ユニオンに君臨する四人の高官。その名は四人それぞれが自然界に存在する四つの根源的な力を操る事に由来すると見られる。普段は多くの業務を取り仕切り、スケジュールは多忙を極めているようだ。彼らの強大な力は下位のコズミック・エンティティと言っても差し支え無いという。
:ブラウン・ステーション【地名・天体・領域】
PGG高危険宙域にある、採掘ステーションを改造した危険な大都市。ユニオンやユニオンと関わりのある組織の連中が出入りするような、渡航そのものが旅行者にとって自殺行為に他ならない都市である。
:プラズマ【能力・魔法・技術】
超高温で攻撃する兵器ないしは能力。実用化の難しいその性質上、兵器としてこれを実用化ができる文明はかなり高度な文明であると推測できる。レーザーとは違い発射物が目に見える。
:レーザー【能力・魔法・技術】
光速で放たれる高温の兵器ないしは能力。その大抵は実際に物体を焼き切れる温度になるまで多少のラグがあると見られる。地球人にとっての不可視光線がレーザー兵器として使用される事が多い。
:ユニオン【国家・集団・組織】
大マゼラン雲の超巨大犯罪組織で、異星人達は一般的に大マゼラン雲をユニオン銀河と呼ぶ。オートセニア・ノーケン・ミリウ・フテルレッドという女が頂点に立ち、〈冥闇評議会〉という機関や〈ファンダメンタルズ〉という大幹部の存在が確認されている。ケイレン帝国と同盟関係にあり、PGG銀河で様々な非合法活動に関わっている。首都は不明な星系を周回する惑星スローン・ワールド。