第七話 アトモスという世界は
長くしてみましたっ!
説明が多くて飽きるかもです
『ゴォン…ゴォン…ゴォン…』
今朝は鐘の音で起きた。
ベッド固いし眠り浅かったからね…。
「うぎぃ…ぃ、っと」
背骨が楽器みたいだよ…。
「おはようチロル」
「アウッ!」
うん今日もチロルはかわゆい、プルプルしてるし。
ん?…あっーーー
チロル、トイレ我慢してない?!
「あわわわ、忘れてたよぉ、チロルあと少し辛抱してねぇっ!」
外に行かせてもらわないとっ!
部屋からでて一番に見つけた使用人の人に駆け寄る。
「あのっ!外に行かせてもらっていいですか?!」
「うわっ!?あ、はい、あちらの階段をくだって右に中庭がありますが…」
「ありがとうございますっ!」
待ってねチロルっ!今いくよっ!
ダッシュで部屋に戻って扉を開ける。
今は礼儀とか気にしてられないよっ!
「チロルっ!行こう!…あぁっ!そんなにアンニュイな表情になっちゃって!抱っこしてあげるからね!」
人間より催す回数の多い犬にとってはかなりギリギリなのであろう表情をチロルがしている。
お利口だチロルぅ!
チロルを抱えて中庭までダッシュしていく。
途中途中目を見開く使用人がいたりする。
この世界じゃペットは一般的じゃないのかな。
犬もいないのかも。
「よっしチロルミッション完了だっ!どうぞっ!」
「アゥ…フ」
うんうんスッキリしたかチロル。
ちなみに大のほうは使用人に袋を貰って捨てた。
小声でこれからは中庭でなくて裏方の森でお願いしますといわれた。
もしかしてまずかったんかな…
チロル騒動からしばらくすると勇者一行に招集がかかった。
本格的な説明があるんだっけ。
最初に行った王室みたいなとこに案内された。
勇者一行プラス王様王妃様プラス見知らぬ騎士とローブがいた。
指導もあるんだっけ?まあ僕は別メニューっぽいな、ついてけないし。
「勇者達、今日はこの世界について、それから魔法と剣術を学んで貰うぞ。担当するのは宮廷魔法師のイェーガーと宮廷騎士隊長のアランだ。」
ローブと騎士が前にでる。
「私はイェーガーです。勇者様には異世界についてのお話と魔法を供述させて頂きます」
イェーガーさんはあれだ。スネ○プ先生みたい。
目つきが暗くて髪が眺め。
信用はしたら後ろからやられそう。
「私はアランである。勇者殿には剣術を学んで貰うのである」
アランさんはしゃべりかたに似合わず金髪で長身のイケメンだ。
体つきは精悍って感じでめっちゃ真面目そう。
「それでは私の授業からはじめましょう。ついてきてください」
イェーガーさんについていくと図書館についた。
蔵書数がやばい。
「書物は丁寧に扱ってくださいよ。一冊で町が買えるものもありますからね。」
本に手を出そうとした数名が手を引っ込めた。
活版とかないみたいだね。
イェーガーさんが一冊の書物を手に取ると近くの椅子に座るように指示が出た。
「それではこちらの世界についておおまかに説明させて頂きます。質問は最後に。では、ーーー」
話を纏めるとこんな感じらしい。
この世界(天体?)の名はアトモス 巨大な大陸が一続きに1つだけあり、ほかは孤島がぼちぼちあるくらいらしい(把握できない場所もある。)
大陸はデロス山脈という山脈で分断されていて、このディオン王国がある側がゼオス大陸 あちら側がデロス大陸という。
ゼオス大陸には人族、亜人族、龍族が住んでいて、デロス大陸には魔族が住んでいて、それから魔物がどちらにでもいる。
亜人族は人族が環境に合わせて変化した個体で、見た目は様々、龍族は姿などは龍そのものだが知力の高い上位個体が龍族にあたるらしい。下位のものは魔物にあたる。
魔族は龍族以外の魔物の上位個体の集まりで、人族や亜人族を滅ぼすことを生きがいにするらしい。はた迷惑な話だ。
魔物は世界中に漂う魔素という気体に近いものが溜まったりするとその魔素溜まりから湧き出てくる。
生命活動が止まると体が魔素とレベルアップの礎になる経験値になり霧散する。
経験値は自らの依り代を倒した生物に吸収されて、自然死した場合は周囲に霧散したあと消えるらしい。
ちなみに魔素が人族の体内に入ると魔力となり、魔法の燃料になるらしい。魔力の限界値以上に魔素を取り込んでも意味はない。
デロス大陸では、魔素が濃いために魔族が生まれたり魔物が強力だったりする。
宗教については2つしかなく、ゼオス大陸ではゼオス教、デロス大陸ではデロス教が浸透している。
それというのもこのアトモスではゼオス神とデロス神が確実に実在するらしく、デロス山脈をつくり、魔素の流れを操るのがデロス。
人族を作り、龍族に知性を与え、魔物以外の動物を作り出したのがゼオスらしい。
ゼオス大陸の国々は大きな国が5つとほかの小国で成り立っていて、大国はディオン王国、ローザ王国、アレス帝国、オレゴン共和国、マーナ皇国がある。
小国は知らなくてもおk らしい。
通貨の単位はZで、10ゼオスが屑鉄貨 100ゼオスが銅貨 1000ゼオスが銀貨 10000ゼオスで大銀貨 100000で金貨 1000000でミスリル貨 一般的に大銀貨一枚で1ヶ月すごせるらしい。
1Z=5円くらいかな?
冒険者や魔法師、鍛冶師はギルドがあって依頼や派遣を管理している。
魔法は生活面に特化した生活魔法、治癒や付与に特化した神聖魔法、戦闘に特化した攻撃魔法、それに民族によっては特殊なものを使う魔法師もいるらしい。
魔法はスキルの一つで魔力を媒体として事象を変化させることができて、事象が大規模なほど魔力を消費する。
例として召喚魔法なんかは何人もの魔法師のエキスパートが毎日召喚陣に魔力をそそいで前回の召喚から300年たった昨日ついに発動したらしい。
魔法は素質云々の関係で使えない魔法はいくら修業しても無理らしく、財に余裕がなければ魔法習得は難しい。
スキルはある条件下の元で発現するらしい、例えば攻撃魔法の一つのファイアーボールのスキルを習得するには ファイアーボールを使える素質+技術の享受を受ける それでやっとファイアーボールが使える。
剣術なんかは素質+体つくり+反復練習とかで剣術が使えるらしい。スキルで放つ剣術とただの剣術じゃ天と地の差が出る。
このアトモスのルールはこんな感じ、歴史は別にいいらしい。