第六話 晩餐会
異世界についての話は次回
がっかりしてメソメソしていると扉を誰かがノックした。
「はぁい」
「晩餐会の準備が出来ましたので案内をいたします」
あ、もうそんな時間か。
そういえばチロルのえさも頼まなきゃね。
「あの、犬の食べ物を用意してもらいたいのですが」
「では料理人に掛け合います」
「あ、助かります」
さすがにチロルは連れて行けないので一応リード代わりの縄を首輪にくくって部屋に待機してもらうことにした。
あぁチロルぅ、はやめに帰るからねぇ。
城内を案内されていくとこれまた豪華なシャンデリアなどが立ち並ぶ広間についた。
等間隔に白いテーブルが並んでいる。立ち食い形式なのかな。
あ、透もきてる。
「おーい透ー」
「おっ、ゴロウおじいちゃん、よっ」
「うっさい! ところで部屋どうだった?」
「ん?あー、やっぱベッドは向こうよりは固かったけどふつーに中世なホテルってかんじ?」
え、ちょ、まじで…
やっぱ居候はいらん的なあれなのかな…
「お前はどうよ?」
「あっ、うん、まあ、フツーかなフツー」
「ぷっ、どうせひでー部屋割り当てられたんだろ」
「ち、ちがっ」
「顔に出てんだよ顔に。あの王様もお前のステータス見てからちょっと不機嫌だったしな。」
「えー…追い出されないよね…」
「あからさまにすると勇者殿?の方々の心象にかかわるから大丈夫だろっ、まー元気だせよ、飯食え飯」
「まだ来てないよ…」
透にからかわれたり青木さんにからかわれたりしてるうちに全員来たみたいだ。
勇者一行の他に身分が高そうな人がちらほら、使用人らしき人もちらほらって感じだ。
「メイドきたー デュフッ」
「あの執事絶対名前セバスチャンでござるよブフフッ」
オタ'sたちのテンションも最高潮だ、まあ異世界きてからずっとだけど。
あ、よく考えたらあれよりも僕は弱いんだよね…凹む…
あ、オーケストラみたいなのが来た。
そろそろ王様がくるみたいだ。
オーケストラの楽器が力強く鳴り響いて正面にある扉が開いた。
演出派手だなぁ。
王様と…王妃様?がこちらに悠然とあるいて中央に歩み出てきた。
王様が発言するみたいだ。
「これより勇者一行の訪問を祝って晩餐会を開く!みな楽しんでくれ!」
王妃様も歩み出る。
あれ?あの王妃様見覚えあるような…
「勇者様方もわがディオン王国の料理をお楽しみください」
あ、声でわかった、ローブさんだ。
ローブさん王妃なんだね、姫かもしれないけど。
挨拶も終わったようで料理が運ばれてきた。
あっちでも想像するようなパーティ料理が大半だけど見たことない魚のムニエルやめちゃくちゃでかいオムレツとかある。
やっぱ生態系も違うよね。
モフモフの新境地を僕は開く!
ちなみに料理は基本大味な気もしたけど日本で肥えた舌でも十二分に美味しかった。
あらかた料理が片付くと王様から閉会の意がふくまれた発言があったのでちらほらとみんなが部屋に帰りだした。
一人で部屋への道を歩いて帰る。
ときどき使用人とすれ違うんだけど目線が少し哀れみやら侮蔑が含まれてる気がして泣きそうになった。
チロルぅ僕を慰めておくれぇ…
今気づいたんですけど文字数少ないですよね…
次回からは長めにして投稿しようと思います