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第五話 部屋割り

どうやら僕はスキルも望みがないみたいだ。


勇者も異世界人もないってどゆこと?いじめ?


「ひーっ…笑った笑った…あっはは…さすがゴロウおじいちゃんだな」


「僕は君にこれまでにないほどの殺意を覚えてるよ」


ほら…青木さんなんか僕に同情して俯いて悲しんでくれて…


「くっ…ぶふ…ふひっ」


てないな。すげえ笑ってた。


「う、うぅむ…」


なんか王様も思案顔だ。

居候かよマジイラネってのは勘弁してください。


「無津くん、大丈夫、君ならできるよ」


空くんが肩に手をおいてスマイルかましてきた。

うん、僕にできるのは主に肉壁と…肉壁だね。


「クゥン…?」


おぉチロル、チロルは僕の味方だ、チロルの為ならステータスなんか関係ないよ。


「勇者様…大丈夫です!みなさまつよいですし1人抜けたくらいじゃ魔王に負けたりしませんよ!」


ローブさんが拳をグッとしながら励ましてくる。

ローブさん服装はアレだけど性格明るいな。

なんか若い女の子みたいだし。


ん?なんか王様とローブさんじゃないローブがひそひそやってる。

僕の処分とかじゃないよね…?


「ごほん!勇者達よ!それでは改めて歓迎しよう!戦闘の指導やその他の必要なことについてはこちらが手配しよう!滞在については城内で住める場所を用意した!明日まではゆるりと過ごしてくれ!食事は今晩城内の人間を集め晩餐会を開く!使用人がそのつど案内するだろう!ではこれまでとする!」


ほっ…衣食住については問題なさそうだな。

あれ?王様がこっちくる。

やなよかん。


「ゴロウよ、その獣はこちらで預かっておこうと思うが、よいか?城内に獣を置くのは喜ばしくないのだ」


な、なんだって?!チロルと離れる?!この危険がありそうな異世界で?冗談じゃない!チロルは利口だし大丈夫だ!今抜け毛もないし!


「あの、チロルは家族なんです。離れたくないのですが」


「ふむ、チロルというのか。…とは言ってもな。貴族などは獣を嫌うのだ…部屋にとどめておくことはできるか?」


「はい、チロルは利口です。僕の言うことはよほどでなければ守ると思います。 チロル、お座り!」


「アウッ」


チロルがピシッと座るほら、利口だ。


「チロル!ごろごろ!」


「アウアウ」


お腹みせてごろごろするチロルたんまじ天使、かわゆす。ハアハア。


「ふ、ふむ、よほど好きなのだな。許可しよう。しかし城の備品などは貴重品も多い。くれぐれも頼むぞ」


「はい。わかりました」


じゃあみんな使用人に連れられて部屋に行ってるみたいだし僕も行こうかな。


「では、私が案内いたします」


近くに控えてくれていた使用人さんについていく。


「こちらがゴロウ様の部屋になります」


案内された部屋は…うん、まあ普通…かな?ちょっと物置チックだけど…

文明そんな栄えてないみたいだし普通だよね?


「あ、ありがとうございました」


「それでは晩餐会までごゆるりと」


使用人さんがスタスタと去っていく。


改めて部屋に入るとちょっと小汚い気もしてきた。

い、いじめなのか?

いじめじゃないと信じたい。

勇者足る者でもない貴様にはこれで十分だろうって言われてる気がしてきた。


悲しくなってきたので夜までチロルを撫で回した。


ちなみにみんなの名前は王様に既に空くんが紹介しています。


異世界の詳細などについては次回が次次回あたりに。

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