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第二話 勇者なんです

「魔王、ですか?」


下に降りてる空くんが答える。あ、みんな下に行くの、僕もいきますいきます。


「チロル、大人しくな。」

「ワウッ!」

「ちょ!しーっ、しーっ!」


目付けられちゃたまんないよ、、お願いだから静かにねチロルよぉしよぉし。あ、透がジト目だはやく行こう。


「はい、魔王です。とにかく王に謁見をお願いしたいのですがかまいませんか?」


「だってさ、みんな、行こう」


空くんがモブを引き連れて行く、空くんのカリスマにはみんなかないまへんなぁ、あ、ちょ、僕もいきますいきます。


延々ど大理石でできたピカピカの回廊をあるく。装飾品がぱない。チロルもかわいさぱない。


「ゴロウくん、なんでチロルちゃんいんの?」


「そうだよねぇ、なんでチロルいるんだろ、僕たちしかきてないみたいだし、教室内の人だけだよね」


「まあ何人かは範囲外だったみたいだけどねー?」


あ、気づかなかった、10人ちょいしかいないや。


「いま気づいたんだ、、まあゴロウくん仲良い人以外興味なさそうだもんね」


え?そうかな?そんなことは、、、ある、、かなぁ?


「ふふふ、そんなことあるかなぁ?って顔してるよ」


「そんな出てる?」


「出てる出てる、まあチロルちゃんについては来てよかったねくらいでいっか」


「ん?なんで?」


「だって異世界っぽいし?帰れるのかなぁ?」


あ!、、そうじゃん、危うくチロルに何日も会えなくなるとこじゃん!僕死んじゃう!むり!


「来てくれてありがとうぅチロルぅ」


「ふふふ、ほんとにチロルちゃん好きなんだね」


「命よりモフモフ、モフモフよりチロルだからねっ!」


「そ、そんなになんだ、」


あ、そろそろこの長ーい道のりも終わるみたいだ、でかい扉の前に着いた。


「勇者様、あの、くれぐれも失礼のないようにお願いします、ね」


「ああ、はい、王様ですもんね、わかりましたよ」


空くんを筆頭に全員が了承したところでローブさんが扉を開け放った。てかローブさん以外のローブは喋らないなぁ。


「よくぞ参った!勇者、、、達?、、ゴホッ、ゴホンッ!勇者達よ!」


あれ、やっぱ勇者は1人のつもりだったみたいだ。威厳のありそうな王様もうろたえ気味だ。


ローブさんと王様がなんかひそひそやってる。


「オホン!すまなんだ、伝承では勇者は1人なものでな、だが多いならばそれだけ魔王もはやく討伐できるというものだ!」


やっぱりなぁ。


「あの、王様!聞きたいのですが!」


空くんが物怖じせずに発言する、ん?僕?恐縮です。


「うむ、よかろう」


「僕たちはおそらく異世界から来ました」


「うむ、そうであろうな、伝承にもそうある」


「あの、それで僕たちは戦いなどに身を置いた経験はないのです。それに、僕たちは帰れるのですか?」


あ、そうじゃん、RPGなら魔物とか魔王とか強いし、危ないし、まあ帰れるについてはチロルがいれば僕はどうでもいいや。


「うむ、伝承ではそなた達のいた世界はこの世界よりも位が高くてな、召喚のさいに位の差分だけ能力などに補正がかかるはずなのだ。だから異世界からくるものが勇者たりえるのだ。それと送還についてはだな、魔王が知っておるのだ、我々の技術では召喚までしか至らなくてな」


「そんなっ!」

「麗華!仕方ないじゃないか!王様もきっと最終手段なんだ!それだけ人々が傷ついてしまうんだよ!」


おーおー空くん勇者してるなぁ、、でも送還できるか確証なく呼びつけるのもどうも頂けないよな。


「空、、そうね、そうよね、、私達が同じ目に会ったらこうするかもしれないわよね」


さすがカリスマ、みんな既にしょうがないムードだ。しょうがないしょうがない。


「うむ、すまないとは思うが儂等にはこれしかなかったのだ」


「いえ、王様、僕達にやれることなら僕達にはやる義務があると思います、仕方がないです」


いや義務はないと思うよ?反論はしないけども、チートみたいになってるらしいし。


「感謝するぞ、勇者よ」


どうやら協力で纏まったみたいだ、帰れないと知ったクラスメイトが阿鼻叫喚するかと思ったけどなぁ。まあはやめに終わらせりゃいいのか。


「では勇者達よ、伝承通りに能力が上がっているが調べるためにもステータスを見てもらう!」


え?どうやんの?


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