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プロローグ

あぁ暇だ……

俺の名前は稲葉雄一…都内にある私立高校生だ。部活もやめたし勉強も出来ないさえない男ってところだろうか。今はゴールデンウィーク、とくに趣味もない俺は暇で暇でしょうがなく一日中携帯をいじっている……


…なんか時間潰せるものないかなぁ…今話題のケータイ小説でも読んでみるか。

そんな事を考えながら良いサイトを探していたときにふと一つのサイトが俺の目に入った。

小説家に…なろう?なんだこれ

好奇心にかられた俺は決定ボタンを押しひととおりサイトに目を通した。

なるほど、みんなで小説を投稿しあうのか

このサイトに非常に好感をもった俺は小説を書く気はおこらなかったので人気の小説を読む事にした。

…地球最後の24時間か、面白そうだな見てみよう。

時間潰しのために軽い気持ちで読み出した俺だったがむさぼるようにその小説を読み続け気づいたら2時間がたっていた。

この小説……すげぇ…

俺は本当に久しぶりに感動した。たかが小説と思っていただけにここまで心をつかまれ息を飲んでしまった。

そしていろんな小説を読み進めていくにつれて、俺も人を感動させる小説を書いてみたいという気持ちを抱くようになった。

これはただの時間潰しではない。一つの目標だ。

決心した俺は初めて小説を書くことにした。

…書くならやっぱり恋愛小説だな。

いろいろ考えた末、余命3年と宣告された女と男の恋愛小説を書くことにした。


小説を書きだしてからはどんな時も小説の事ばっかり考えている。授業中もぼーとしていて先生に良く怒られるようになってしまった。でも自分は幸せだ。やっと目標を見つけたからだ。

……書き出してから3日後遂に1話目が完成した。          よしっとうとう出来た!!早速投稿しよう!!


投稿した小説はわりと人気でじょじょに読者数も増え評価をしてくれる人も増えてきた。


よっしゃ!!また評価があがった!!

もうはまってしまった俺は誰にも止められない。次々と小説の続きを書いていった。

一週間後くらいにはもう5話まで投稿できた。話の中の女の余命は残り1年となっている。これからより涙を誘う内容にしなくてはいけない


さぁ…6話目を書きだすか!


と、意気込んでいる時に俺のケータイのメール着信音がなった。



ん?誰だこんな時間に…

メールの本文はこうだった。

「稲葉雄一さんですよね?突然メールしてすいません(汗)私佐藤ゆみといいます。稲葉さんの小説いつも楽しみにして読んでいます。

あまりに小説に感動したのではずかしながらメールしてしまいました(>_<)出来ればお友達になって頂けませんか?」

……ふーん。感動してくれる人がいるのはスゴい嬉しいけど………新手の詐偽かもしれないぞ?うん、とりあえず当たり障りなく返事しておこう。


「メールありがとうございます。 応援して頂いて非常に嬉しい限りです。引き続き執筆を続けていきますのでお楽しみ下さい。」



この時、雄一はこの冷めたメールから全てが始まるとは思ってもみなかった……

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