【あらすじ】醒めない夢に悪魔の口付けを
これはあらすじです。物語の結末まで書かれております。
本編は http://ncode.syosetu.com/n1529u/ で公開中です。
作品を読んでいない方はご注意を。
十四歳のとき事故に遭い、双子の姉である菖蒲は瀕死になった妹、菫を救うため、その場に現れた謎の男、天守聖人に言われるがまま契約を行う。契約――それは菖蒲の強い感情から発生する精気を聖人が喰い、その見返りとしてその精気に見合う奇跡を起こすことだった。
菫の身体は元通りにはならず、下半身不随となってしまい病院から出られなくなってしまった。菖蒲は毎日彼女に会いに一年以上病院に通って世話を続け、高校生になる。菖蒲の制服姿を見た菫は外に出たいと言う気持ちをそっと告げ、できるわけないよねと自嘲気味に微笑むのだった。
現代科学の力では菫の半身が治らないことを知りつつも諦めきれない菖蒲は、あれ以来病院で看護師として潜入している聖人に頼む。次の十六歳の誕生日、菫を喜ばせてあげたい。そのために彼女の願いを叶えてやって欲しいと。
誕生日当日、バイトに出ていた菖蒲は望月朔夜と言う男に出会う。彼から菫が何を聖人に願ったのかを示唆された菖蒲は、朔夜に連れられて菫の元に向かう。対面した菫は告げる。あの事故で死に掛けたのは菖蒲の方で、菫が朔夜に頼んで身体を入れ替えてもらったことを。そしてこのままの状態が長引けば互いの身体が持たずに死に至る。菫は自分に囚われてしまった菖蒲を解放するために死を願い、その願いが結果として叶えられてしまうのだった。
菖蒲は菫を失ってショックを受けたものの、菫の笑顔を守るために立ち直る。それは強い精気を求めて現れる聖人や朔夜との新たな関係を築く一歩になるのだった。
あらすじを読んで興味をもたれた方は是非とも本編もあわせてご覧になってください。
よろしくお願いいたします。




