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【あらすじ】つかの間のファンタズマ

これはあらすじです。物語の結末まで書かれております。

本編は　http://ncode.syosetu.com/n5292s/　で公開中です。

作品を読んでいない方はご注意を。

　高校一年生の江戸川遥奈（えどがわはるな）は下校途中で恋に落ちた。車にひかれそうになったのを助けてくれた清瀬隆臣（きよせたかおみ）に一目惚れをしたのだ。口が悪いが心根の優しい隆臣は遥奈とは別の高校に通う二年生で、通学途中ですれ違うことはあったが接点はなかった。遥奈は彼に礼を言って告白をしようと思っていたが、引っ込み思案の性格が邪魔をして切り出せない。

　そんな日々がひと月ほど続いたある日を境に、隆臣に会えなくなった。噂によると、唐突に引っ越したのだという。意気消沈していた遥奈は再び事故に遭いそうになるが、隆臣の声を聞いて難を逃れる。久し振りに会えたこと、またしても助けてもらったことで舞い上がった遥奈は勢いに任せて告白する。だが、彼は首を縦に振らない。それもそのはず、そこにいた隆臣は幽霊だったのだ。

　やり残したことがあるから現世に留まっているのだと考えた遥奈は、複雑な思いのまま隆臣が無事に成仏できるように奔走する。次第に二人の気持ちは引き合っていくが、死者と生者の間を横たわる川を越えることはできない。

　やがて遥奈の前から姿を消す隆臣。成仏したのだと思った遥奈は落ち込むが、そこに彼女の親友である柊澪（ひいらぎみお）が情報を持ってくる。実は隆臣は死んでおらず、心臓を患っている彼の容態が悪化して意識不明であり、現在危篤だというのだ。会いに行くべきだと推す澪ら友人たちの力を借りて、隆臣がいる病院に急行する。そこで幽霊状態の彼に会った遥奈は、もう一度自分の想いを懸命に伝える。

　意識を取り戻した隆臣は遥奈と対面し、彼女の想いに答え、晴れて両想いになるのだった。

あらすじを読んで興味をもたれた方は是非とも本編もあわせてご覧になってください。

よろしくお願いいたします。