【あらすじ】ロゼッタ=ローズの魔動人形報告書
これはあらすじです。物語の結末まで書かれております。
本編は http://ncode.syosetu.com/n5232s/ で公開中です。
作品を読んでいない方はご注意を。
自信家で傲慢なところがあるロゼッタは、魔動人形と呼ばれる特殊な人形を魔術で使役する傀儡師の少女である。人形にかけられた魔法を解除する《除霊》の能力に秀でているとされるローズ家の次期当主であるが、除霊師としての仕事はほとんどせず、研究を中心に生活を送っていた。
ある日、ロゼッタは魔動人形協会会長であるミール=クリサンセマムを訪ねる。目的は、ミールに魔動人形を作ってもらうため。彼は傀儡師であり、魔動人形を作る人形技師でもあるのだ。ロゼッタの依頼に対し、説教や嫌みが好きなミールは始めこそ相手にしなかったが、一緒に仕事したら作ると約束する。
二人は失踪した傀儡師とその人形を捜す仕事に着手。ロゼッタが失踪の真相――魔動人形となってしまった傀儡師の娘が、暴走の末に主人である父親を殺してしまった――にたどり着いたとき、ミールはこの仕事を選んだ本当の理由を明かす。かつてロゼッタは愛する人を我が物にするために、禁忌とされる《生きた人間をそのまま魔動人形とし、使役する方法》を探り、完成させていた。それを知ったミールが、彼女を諭すためにあえてこの事例を選び、調査させたのである。また、このような事件が多発しつつあるために、協会では対策部隊を作る動きがあり、その初期構成員にロゼッタを推薦しようとしていることを伝える。
推薦の話を一度は断ったロゼッタであったが、ミールの真摯な姿勢を見ているうちに自分の過ちを反省し、彼に気持ちが傾いていく。そして、最初の約束どおりにミールに魔動人形を作ってもらったロゼッタは、彼の役に立ちたいという気持ちを込めて推薦を受け入れるのだった。
あらすじを読んで興味をもたれた方は是非とも本編もあわせてご覧になってください。
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