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こたつといえばミカンではないだろうか!!(提案)

「こたつさん!!もういいですか?もういいですよね?ボクのHPはもうゼロです!!いや、どっちかっていうともうボクの精神がひん死に近いのでそろそろ勘弁して下さい!!」


「…そう言われるといじめたくなるのが我が心情!!」


「どSやね…あんた」


「まぁ、よく言われます。てへへ…照れるなぁ」


「照れんな」


「…イチッ!痛いなぁ…もう。でも、この痛みがたまら…」


「ああ、もういい!!わかったから!!ここからはこたつさんの自己紹介タイムな」


「あうぅぅ…強引なんだから…そんなんだと女の子に嫌われますよ」


「…別に嫌われて困る女とか今いないし」


「…いかん。またタケノリさんの心をえぐるようなことを言ってしまった!!楽しい!!もっと掘り下げないと!!」


「いい加減にせいよ…」


「ひゃっ!!」


両手ででこピンのポーズをとってようやくこたつさんの暴走を食い止めることができた。

ありがとうボクのでこピン。子供のころからでこピンだけは痛いって評判だったからなぁ…。でこピンタケちゃんって呼ばれてたくらい。


「ということで、こたつさん自己紹介だ。…ボクに面白くって言ったくらいなんだから面白くできるんだろうな?」


自分でハードルあげて、それを蹴り倒したりしたらボクは本気で怒る。


「お任せあれ!!『面白おかしく楽しくこたつ!』がわたしのモットーですので!!」


こほんっ、とかわいく咳払いをして、こたつさんは滔々と語り始める。


「わたくし、こたつと申します。性も字名もなく、ただこたつです。妖怪名としては『こたつさん』の名前で親しまれ、一部の妖怪マニアの間では大人気です!!」


…ほんとかよ。


「分類的には座敷わらし族 こたつ科 こたつ という分類で、座敷わらしの亜種として扱われることが多いですが、正直当人的にはどうでもいいです。ちなみに座敷わらしみたいにいるだけで幸せが訪れるとか、そういうぱっちモンっぽい性質はありません。あっでも、急須でお茶を入れると3回に一回の確実で茶柱を立てられます!!結構確率高くないですか?ちょっとハッピーな感じ?」


茶柱で縁起がいいってどこのばあさんだよ。お前は。


「というわけで、基本的には妖怪ですが、『どこが妖怪?』って聞かれたら、『こたつのあたりに現れる』ってことくらいしか、妖怪チックなところなんてないですね。それ以外ほとんど人間みたいなもんです。というか、わたし妖怪を名乗ってるけど、人間だった記憶を忘れてるだけなのかも?…その展開、なんか萌えません?」


「萌えない。仮にあんたが記憶喪失の人間ならボクは迷わずあんたを警察に連れてく」


「…そんなぁ、いけずぅ。まぁ、ともかくそんな感じです。基本的に人間と同じみたいなもんなんで、人間と同じような感じで扱っていただければいいかなぁと。あっ、あと好物はミカンです!!こたつといえばミカン!!もし毎日ミカンがもらえれば、茶柱が立つ確率が70%くらいまで跳ねあがりますよ!!運気をあげると思って、わたしに毎日ミカンお供えしません?」


…運気が上がるのはいいけど、茶柱が立つ確率が上がる機能は正直いらねぇよ。











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