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よくある会話

よくある会話 その1

作者: 温故知新

会話文のみです。

設定は、上司と新入社員です。

『はぁ…それで、何があったの?』

「いや、ですから先程…」

『それは、あなたの言い訳でしょ? そんな言い訳は

良いから、事実だけ伝えて!』

「えっと、ですから…」

『あなた、言葉まで喋れなくなったの?それとも私が言ってる意味が分からない?そうならそうと、ハッキリ言って!これでも私、忙しいんだから態々あなたに時間を割いてる身にもなって!』

「はい、それは…ありがとうございま…す」

『何感謝してんの?あなた、上司の私をバカにしてんの?』

「いえ、そういうつもりは…」

『いや、だってさっきの返しは如何にもおかしかったでしょ?怒られてるのに感謝するって、可笑しいって思わないの?』

「はい、おかしいと思います。」

『でしょ?あなたが今やったことが正にそれだから!そのこと、分かってる?』

「えっと…」

『すぐに答えられないってことは、分かってないってことよね?そんな態度取られたら、本当に時間の無駄だから!それに、それは私だけじゃないよ、ここで働いている全員だからね!』

「はい、分かってます。」

『分かってます?今、分かってますって言った?分かってますって言ったら、さっきのあなたのミスは無いの!ねぇ、分かってないからミスするんでしょ?それも何回も!はぁ…もういい加減にしてよね。あなた、学校卒業して会社に入ってからどれぐらい経った?』

「1ヶ月…です。」

『ふーん、それは覚えてるんだ。仕事は全く覚えてないのに。』

「全くという訳では…」

『全くでしょ!だから、同じミスをするんでしょ!しかも、超初歩的なミスを!いい加減にして!1ヶ月経ってこんな調子じゃ、ヤバいって分かってる!?あなたと同い歳の同期の子さ、大きな案件を成功させたって!スゴいじゃない!それに比べて、あなたは何?未だに初歩的な仕事すら覚えられない。私、この前その事で上の人に叱られたんだからね!』

「それはその…すみませんでした。」

『謝るんだったら、態度で示して!あなたの謝罪はもう聞き飽きたから。』

「はい。頑張って仕事覚えます。」

『うん。それさ、入社1ヶ月経った子が言う事じゃないから。』

「すみません…」

『だから、謝らないでって言ってるでしょ!はぁ…私、あなたに何を期待したら良いの?』

「えっ?」

『だって、1ヶ月経っても仕事は全く覚えない。同じミスだって何回もする。そんなあなたに何を期待したら良いの?ねぇ、教えて。あなたはいつになったら、仕事を覚えるの!?いつになったら、ミスをしなくなるの!?いつになったら、大きな仕事を任せられるくらい1人前になるの!?』

「いっ、1年くらいは…」

『1年!?あなた、私の話を聞いてた!?あなたの同期が大きな仕事を勝ち取った話!!入社1ヶ月で仕事を勝ち取ったのよ!同期に出来て何であなたに出来ないのよ!同期が1ヶ月で出来たんだから、あなただって同じくらい出来て当たり前でしょ!!私なんて、入社2年目で役職貰えたから、あなただって出来るはずよ!』

「えっと…私もそれなりに努力を…」

『してないじゃない!努力してたら、仕事だって覚えてるしミスだってしない!そうでしょ!?』

「…はい。」

『はぁ…こんなこと、入社1ヶ月の子に言うのはバカらしいけど、基本的な仕事は覚えて。分からなかったら、遠慮なく私や周りの人に聞く。それで仕事は覚えられるし、ミスは無くせるから。』

「はい、分かりました。」

『はぁ…とりあえず、仕事を覚えてミスをしなくなるまでは、あなたに大きな案件は回さない。あなたに回しても、どうせダメになるだけだと思うから。』

「…はい、分かりました。」

『まぁ、とりあえず頑張って。期待はしないから。』

「はい。」

読んでいただきたいありがとうございました。

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