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エージェント  作者: Shion akiyama.
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021 憂鬱な冒険者

「見たか?あの悲惨な奴等ww大笑いだぜ?」

「ヤルとは思っていたが・・・ あそこまでヤルとはww」

「あいつら、火魔法が使える奴が入ったからって偉そうにしていた奴等だろう?」

「そう。DランクからいきなりBに上がったばかりww」

「隣の町を拠点にしていた弱小が、何を思ったのか・・・」

「勘違いのイキリ野郎達の末路にしては笑えすぎるww」

「だいたい、隣町と此処では、獲物のランクが違うのが理解できなかったみたいだからな・・・」

「冒険者が一番手を出してはいけない”マサキとビーナ嬢”に噛み付いたんだ。」

「命があるだけ上等かも知れないな?」

「けど、賠償金を支払うなら無かった事にしてもいいと言っているらしいが・・・」

「あの二人の一日分の平均日給って・・・」

「食品ギルドの連中が、一日金貨300は出していると言っていたのを屋台で聞いたぞ?」

「さもありなん。」

「この町の肉を殆ど二人だけで供給しているんだ・・・」

「一日の損害金が、金貨300枚を超えても、不思議ではないが・・・」

「事情も知らずにイキナリ手を出すとは、間抜けすぎるぞww」

「待て待て。金貨300枚は肉だけの値段だぞ?」

「竜種の皮に獣の皮、其の外の魔石やら何から何まで含めたら一体いくらになるやら・・・」

「大方ギルドの貸付金で話がつくんだろうが・・・」

「二人で、冒険者ギルドの売り上げの何倍稼いだら気が済むんだ?」

「でも、こうやって、肉が食えるのは殆どあの二人の恩恵で間違いないからな・・・」

「忘れていたわけではないが・・・」 

「一寸前までは、肉なんて薄切りのかけらくらいしか入ってなかったからなぁ・・・」

「何はともあれ、ご愁傷様だww」


ギャラリーを決め込んだ冒険者達が酒場で騒いでいる頃・・・ 

「何であんな滅茶苦茶な奴がいるんだよ?」

「魔法は効かない。動きは見えない。」

「イキナリ耳を斬られるとか意味が分からない。」

牢屋で愚痴っていると・・・


ベヒモス殺し・・・・・・に喧嘩を売るたぁ、根性があるなww」

「とは言っても、根性だけだったみたいだけどなww」

守衛の何人かが雑談をしていた。


「ベヒモス殺しって・・・」

「噂になってたのは、あの野郎かよ?」

「俺達、魔族と眷属を含めて殆ど二人で〆たって噂の二人に喧嘩を売ったのか・・・?」

「何でそんな野郎が、冒険者ギルドの下請けなんかやってやがるんだよ?」


「魔物が凶暴で群れているからに決まっているだろう?」

「あいつ等は、群れを狩っている・・・・・・・・んだ。」

ハグレ・・・を、チマチマ狩っている奴等と一緒にするんじゃねぇよ。」


「それじゃあ、この町の一番ってのは・・・」

「まあ、間違いではないな。」

「ただし、この国でも恐らく一桁に入るくらいの実力だろうww」

「それと・・・ お前達勘違いしてないか?」

「「「「「あっ?」」」」」

「この町の冒険者達だって、他所へ行けば、TOPクラスの猛者ぞろいなんだぞ?」

「「「「「・・・」」」」」

「ただ・・・ あの二人と比べると・・・」

あんまり・・・・なんだがなww」

「規格外の二人と比べてやるなよ。」

「その・・・なんだ・・・」

「「「「哀れすぎる。」」」」


調子に乗った馬鹿の末路は大方こんなところだった。

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