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エージェント  作者: Shion akiyama.
23/24

020 考察

SSDが壊れた・・・orz

書きかけの原案が・・・orz


取り敢えずの処理に冒険者ギルドを尋ねたが、一癖はありそうだ。

ならず者とは言わないが、荒くれ者たちを束ねているのだから、それなりに胆力はあるから厄介だ。


さて、襲われる理由には心当たりが無い訳ではない。

心当たりで一番怨まれていそうなのは、犯罪者達が所属していたギルドであろう。

戦力の殆どをつぎ込み、ほぼ壊滅状態。力で生きている世界の輩には面目丸つぶれと言ったところか。

加えて、莫迦王子の書類などから、余罪も暴かれて、国中で指名手配中。

見つかれば、即刻首を落とされるといった状態になっている。 

アジトなどで押収した品は、売り払われて国庫を潤す事になった。

・・・逆恨みされていて当然だな。


次点で怨まれていそうなのは、ロイヤルガードだったりする。

あいつら偉そうにしてやがったから・・・ いぢめてやった。それはもうネチネチとww。

王以外は誰も知らない、又、王すらも知らないアレコレを、根掘り葉掘り問いただしてやったのだ。

おかげで、王の部屋の秘密の6割近くが王妃や、息子シャルナクにリークされた形になった。

おまけに、一週間ほど王城に大雨を降らせたおかげで、国王の信頼度は超低空飛行だったりする。

イライラしている時のくだらないジョークは、イライラを増すだけでしかない事を知ればいいのだ。

自業自得なのでフォローなどはしない。


あとは、財産の殆どを返上して延命に成功した貴族・・・ 元貴族達だが、

怨みはあっても、資産も少なく裏ギルドに依頼するほど余裕は無いだろう。


他には・・・

「謁見の間で、斬りかかって来た現役の貴族でしょうか?」

「うん。念入りに殴っておいたから、顔の骨の2~3本は、逝っているいだろう。」

って、どれもこれも、逆恨みじゃないのか?


どっちにしろ、この遅れた・・・もとい、未発達な世界で遅れをとることは無いだろう。なぜなら・・・

此処の奴等って基本的に、水系の魔法が主で、他系統の魔法を使える者が少ないんだ。

水魔法は、自然界に溢れる水と、大気に溶け込んでいる水を利用すれば、比較的簡単に使えることが多い。

が、火の魔法は、大気内から可燃性の素材を集め、且つ、着火すると言う最低でも2つの工程が求められる。

基本的なファイヤーボールで言うと、魔素を変換するか、水素や可燃性のガスを集め、土魔法で、点火して、

更に目標にぶつけるといった、3っつの工程を行わなければならない。

風魔法に至っては、気圧変化を起こして、真空を作り出すといった基本的なことを解明していないため、

空気そのものの移動で、そよ風を起こすのが精一杯だとか、氷系や光、闇といった、概念すら理解していない。

魔素の加速減速集束等の概念を理解して使いこなせない奴等に負ける要素が皆無と言っていい。

最悪なのはバレット系の魔法だ。ストーンバレット、言わずと知れた石を飛ばす魔法だが・・・

詠唱が長い。スピードが遅い。結果威力が低い。石を拾って投げた方が手っ取り早く、威力がある。

当然、怪我や毒に対しても無知であり、かろうじて簡単な止血ができ、毒消しが出回る程度。

人間の構造を理解していないので、ヒールすらまともに使えない有様だ。

先日俺達を襲った奴等の中でファイヤーボールを使っていた奴は、天才だと崇められていたらしい。

それで、調子に乗れるくらいの世界だと? 中々笑わせてくれる。

この世界でも、感覚でそれらの魔法を使える者も稀に存在はするのだが、

魔法は大体が科学で構成されている事を理解できない以上、大した脅威にはならないのだ。

おまけに、魔素の変換や、概念の基本が出来ていないせいで、出来損ないの刃物が主流とか・・・


派遣組みの誰もが負ける理由が一つも無く、喧嘩を売ってくる莫迦に生き残る術はない。

故に、放っておいたら、人類が生き残れる要素が見当たらない。

流石に、詰む一歩手前の世界なのだと改めて理解できてしまう。

色々な世界に派遣されたが・・・ とんでもなくハードモードな世界だ。


「これ、使徒どうぎょうしゃの誰かが、ぶち切れて、見切りをつけたとしたら、

この世界の神様になっちまうんじゃないのか?」

「というか・・・マサキは既に人間止めてましたよね?ww」

「異世界を楽しんでいたら何時の間にかな・・・。別になりたくてなった訳じゃないぞ?」

「なりたくてなっちゃう人がいてもおかしくないと思いませんか?」

「ここが、自分達の現実の世界になるとしたら、地位を得ようとする輩も出てくると?

こんな未発達な世界で地位を得ようとする使徒どうぎょうしゃは、いないと思うが・・・。」

「そうですね。基本的に使徒に選ばれる様な人達は面倒ごとが嫌いな、ある意味特殊な思考形態の・・・」

「なあビーナ・・・ それは、俺もそう・・だと言うのか?」

「当然含まれて居ますよ?」

「確かに、俺的に言えば、目に見える範囲で、直接の被害さえなければ、如何だって良いんだけどな?」

「典型的な事なかれ主義なのですねww」

「厄介事なんていうものはウザいから、厄介事とか、面倒事といわれるんだぞ?」

「好き好んで首なんて突っ込みたくはないでしょうね。」

「そう言う事。」

「そちらは、状況が動いたときに対処しましょう。」


魔物の群れを殲滅しつつ、何気ない会話を続ける二人だった。


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