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夢小説が、殺しにくる!?  作者: ササユリ ナツナ
第二章 中学生編
52/159

夜の不法侵入者



 冷気をはらんだカーテンが、ふわりと翻る。

 いつの間にか窓が開いていて、月明かりを背景に、窓枠に土足でしゃがみ込む人影が居た。


 砂色の輝く髪は、ハリネズミのようにつんつんと立っている。

 相変わらず黒いコートスタイルで、そして相変わらずかっこいいゴーグルをつけている。


「入るぞ」


 フィカスは返事も聞かずに、窓をきっちりと閉めながら部屋に入ってきた。

 私は驚きのあまり、しばらく言葉を失っていたが、ようやく我を取り戻す。

 この男、今度は平然と不法侵入を!?


「な、なんでここに? いや、それよりも、どうしてわたしの居る場所が分かったの!? …まって、ここ、二階だよね?」


「落ち着けよナっちゃん、なんだ、そんなに取り乱すくらい嬉しかったのか? ははっ、冥利に尽きるな」


 フィカスは一通り部屋を見渡すと、「狭い部屋だな」と言いながら、私のベッド、つまり私の隣にいきなり腰かけてきた。

 私はちょっと逃げ腰になる。


「な、なに!?」


「そう警戒するなよ。向こう側のベッドは毛玉が寝ているだろ。起こしちゃ可哀想だ。そうだろう?」


 そう言って、悪びれずに笑う。

 フィカスはすっかり落ち着いたように、ゆっくりと足を組んで私の方を見る。


「で、質問は何だったか。ひとつずつなら答えるが」


「……。…なにしにきたの?」


「夜這いに来た」


 HENTAI!!!!!


「冗談だ。逃げるな」


 逃げ出そうと立ち上がると、フィカスにあっさりと腕を掴まれた。


「久しぶりの再会なんだ、もっと喜んでくれてもいいんじゃないか? これでも海の向こうから急いで来たんだぞ。さすがの愛馬もくたくただ」


「ええ…!? た、頼んでないよ…!」


「だが、随分と寂しそうにしていたじゃないか。話し相手くらいにならなるが、どうだ?」


 寂しさを見抜かれて、私はカーッと頬が熱くなるのが自分でもわかった。


「案ずるな、すぐに帰る。顔だけを見に来たのでな。思ったよりも元気がなさそうだが、存外、俺にとってはチャンスかもしれんな」


「………」


 私は、諦めたようにベッドに腰かけ直した。

 それから、ひとつずつ、質問を重ねる。


「どうして、わたしがここに居るってわかったの?」


「弟が鳩を飛ばしてきてな。ナっちゃんに会ったと。すると存外、居ても立っても居られなくなってな。最初に会ったのがメッシドール、弟が会ったのが宿場町と考えると、次はここだろうと読んだだけだ。街までくれば、このゴーグルの機能で、強い魔力の出所を探ればいい。驚いたよ、以前よりも魔力が上がっているな。もう俺よりも魔力量は上だ」


 フィカスは、組んだ足に肘を乗せて、私を覗き込むように頬杖をついている。


「そして美しく育った。俺の読み通り、と言いたいところだが、それ以上だったな」


「……写真、燃やしてくれた?」


「ナっちゃんが俺の庇護を受けるというのなら、喜んで処分しよう」


「…じゃあ、処分しなくていい…」


 複雑な顔で言った。


「やれやれ、手強いな。そんなにアイツらと旅をするのが好きか? こんなに寂しい思いをさせられてまで?」


「そ……れは……。部屋を分けるのも、わたしのためだし…」


 うつむいてしまう。

 すると、フィカスは片手で私の頬に触れ、そっと顔を上げさせた。


「うつむくな。顔を見に来たと言っただろう?」


「やめて…! わたしにだって、見られたくない顔くらいあるよ…!」


 フィカスの手を振り払う。

 ちょっと、泣きそうになってしまっていた。


 フィカスは、組んでいた足をほどくと、やれやれと体を起こす。


「馬鹿な奴らだな。きちんと話し合いをしないからこうなる。そもそも責任を取る気もないのなら、そんな軽い気持ちで連れまわすべきではないだろう。…と、面と向かって言ってやりたいが、残念ながらアイツらに使っている時間が惜しい」


「……? フィカス、本当に、わたしの顔を見るためだけに来たの?」


 私の問いかけに、フィカスは眉根を下げた。


「心外だな。俺が体のいい嘘をついたとでも思っていたのか? これでも一国の王だ。やることは山積みなのでな、すぐに帰らねば国が回らん。だが、あと少しの辛抱だ。なあナっちゃん、俺の計画を聞いてくれよ」


 フィカスは、ゴーグルの下で、悪戯を思いついた子供のような顔をしている。


「えっ、うん、聞くよ…!」


「今、弟のティランには貿易の体を装って、各国に挨拶回りをさせている。それが終われば、俺は晴れて自由の身だ!」


 なんだかフィカスが嬉しそうだ。

 私は単純なので、少しその嬉しさが伝播してきた。


「なになに、どういう計画なの…?」


「元々俺は、現場に出向いての実務の方が性に合っていてな。執政はここから全部ティランに引き継いで、俺は諸国を見回って国際情勢を把握する予定だ」


「え!? それって、丸投げっていうんじゃないの…!?」


「ははっ、そうとも言うな。だが、実権は俺の方にあるからな、ティランが老害共に利用されることもあるまい。アイツは元から書類仕事に向いているんだ。傀儡をもくろむヤツラの存在さえなければ、俺はアイツを王にしていた。だが現状では、多分これが、ニヴォゼにとって一番いい形になる」


 とても楽し気に夢を語るフィカスが、なんだか眩しかった。

 でもたぶんこれ、ティランには寝耳に水の計画なんだろうな。

 まあティランなら、兄の言うことなら何でも聞くんだろうけど…。


「これでくだらん見合いの話も、すべてティランの方に行くだろう。そして俺は真の意味で、民の声を直に聞きに行くことができる。あと少しなんだ。今が一番ゾクゾクする。そんな時期にナっちゃんの話が降って湧いたものでな。景気づけの意味も兼ねたというわけだ」


「景気づけって、わたしにはご利益があるの?」


 ちょっと笑ってしまった。

 すると、フィカスはじっと私を見てくる。


「……? フィカス?」


「ああ、自覚はないんだろうが、ナっちゃんは今、俺の前では初めて笑ったんだぞ。それは感慨も深くなる。正直、快哉を叫びたい気分だ」


「そ、そうだっけ…」


「ナっちゃん」


 フィカスは私の名を呼びながら、なぜかいきなりゴーグルを外して、いったん首から下げる。

 私は初めてフィカスの素顔を見た。


 えっ、目つき悪っ!!!!

 三白眼!!!

 ど、どうしよう…!

 好み…!!!

 変態なのに、顔だけは好みだなんて…!!


 私はかなり動揺して、しばらくその目つきの悪い顔をじっと見ていた。

 瞳の色は、ティランと同じで赤なんだね。

 あんまり似てないけど、やっぱり兄弟なんだなあ…。


 そんな風に思っていると、なぜかフィカスは痺れを切らしたような様子で、


「返事は?」


「……え?」


 あれ、何か質問をされたんだっけ?

 ひょっとして動揺して聞き逃してたかな。

 いや、流石にそんなはずはない、何も言われてないはずだ。

 どういうナゾナゾなんだろう??


「ご、ごめん、なんていうのが正解?」


 焦ってしまって、トンチンカンな質問をしてしまった。


「正解って……。まあ、お受けします、とかか…?」


「じゃあ、お受けします!」


「……」


「……?」


「いや、それは違うだろう?」


「どういうこと!? 禅問答!!?」


「???」


「???」


 よくわからないまま、なぜかまたフィカスはゴーグルをかけなおす。


「まあいい。この身が自由になれば、また会うこともあるだろう。ゆっくりいくさ」


 フィカスはスっと立ち上がる。


「あ……」


 帰ってしまう。

 また一人になってしまう。

 そう思うと、一瞬フィカスを引き留めそうになってしまった。

 出しかけた手が、宙をさまよう。


「……そんな顔をするな、ナっちゃん。悪い女だな。仕方がない、横になるといい。眠りの魔法をかけてやる。ナっちゃんは魔法抵抗値が高いから、キッカケ程度になるが、疲れていれば眠れるだろう」


「………ン」


 今日はあんまりフィカスに逆らう気が起きず、もそもそと布団の中に潜り込む。

 そうしている間に、フィカスは部屋のランプの灯りを消してくれた。


「それじゃあ、おやすみ、ナっちゃん」


 フィカスが額に手を翳してくる。


「おやすみ…」


 おやすみと言える相手が居るというだけで、なんだか幸せだった。

 フィカスの言った通り、私はそのままストンと眠りにつくことができた。



-------------------------------------------



「ツナ、昨日は遅くまで起きてたみたいだけど、大丈夫か?」


 朝食の席で、ユウが心配そうに聞いてくる。


「え? …あ、ひょっとして、音、そっちまで聞こえてた?」


「いや、本当にちょろっとだけだけどな。まあ、起きてるんだな~ってわかる程度というか…」


「そっか…。ちょっと、寝付けなくて」


「そうか…。じゃあ、今日は観光はなるべく早めに切り上げておこうな。ただでさえ、寒いのは体力を奪われるんだからさ」


「………ン」


 フィカスのことは、夢じゃなかったみたいだ。

 でも、ユウは王族が嫌いだし、話したらまた険悪なムードになりそうで怖いので、今のところは黙っておくことにした。


 昨日からあんまり喋らないマグの方を、ちらっと見る。


 なんだか…なんだろう。

 部屋が別々になったっていう、たったそれだけのことであって、別にケンカしたわけじゃないし、すごく怒られたとかでもないのに。

 なのに、なんだか、ぎくしゃくして、距離が遠く感じてしまう。


 でも、いつもみたいな感じで居たら、私はきっとワガママを言ってしまいそうになる。

 やっぱり四人部屋がいいなって、ワガママ。


 ダメダメ、親離れしないと…。

 気を取り直すように、私は話を続ける。


「アンタローも、観光に連れてっていいよね?」


「そりゃもちろん! あれだ、バレそうになったら、突然変異の猫ってことで行こうぜ。魔物と思われそうだったから隠してました~って流れな? いやあ、突然変異って便利な言葉だよなー」


「あははっ、そうだね!」


 私は部屋に帰ると、さっさと観光の準備をして、いざ出陣となった。



-------------------------------------------



「うわあ、蜜蝋屋さんだって、初めて見るね!」


 雪国なんて初めてなので、興奮と共にきょろきょろと、せわしなくなってしまう。


「おーマジだな、ちょっくら入ってみるかー」


「えっ、でも、冷やかしになっちゃうかもしれないよ、飾り用の蝋燭なんて旅には持っていけないだろうし」


「ツナ……こういうところは……閑散としているより……賑やかしでも……人が居た方がいい……客が客を呼ぶ……そういう原理だ」


「そっか、確かに、お会計待ちの時、いつの間にか人が並んでたりするもんね」


 頷きながら、もうマグとはいつも通りに接することができていることに、すごく安心した。

 嬉しくてなんだか、むずむずする。


「ぷいぷいっ! 確かにおいしそうな気配がしますねっ!」


「中で騒いだらダメだよ?」


 私は腕の中のアンタローを、ギュッと抱え直す。


「ちわーっす!」


 ユウは何の迷いもなく、お店の扉を開けて入店していく。

 私とマグも続いた。


 わあ、すごいなあ…!


 店内には、いろんな形をした蝋燭が陳列されてあった。

 色とりどりだなあ、と思ってよくよく見てみると、白い蝋燭の表面に、別の色の蝋で絵が描き足されているものがほとんどだ。

 絵筆が作り出す緻密な世界観は、見ているだけで気が遠くなる。


「不用心だな……」


 マグが、誰も居ないお店のカウンターを見ながら言った。

 どうやら普段から店主は奥に引っ込んでいて、用のある客が呼び鈴で呼ぶ、という仕組みのようだった。


「そんだけ治安がいいってことなんじゃねーの?」


 ユウは適当に言いながら、適当に商品を手に取る。


「ユウ、壊しちゃダメだよ…!」


 私はハラハラとユウに告げると、ユウは「ちぇっ、わかってるよ」と、拗ねたように商品を棚に戻した。


「やはりカンテラに入れるような……実用的なものは少ないんだな……冒険用具店よりも……安く買えればと……思ったが」


「アロマキャンドルとかもあるよ、かわいいなあ。でも、匂いがしたら、やっぱり魔物とかに気づかれちゃうよね」


「ぷいぃ、全部美味しそうですっ」


 アンタローが小声で言ってくる。


「えー、もっとこう、絵柄が可愛いとかの感想はないの?」


「ボクの形をしたものがあれば、それは欲しいですねっ、絶対美味しいです」


「共食い…!?」


 私とアンタローがこそこそ喋っていると、ユウが私を呼んだ。


「あ、おいツナ、こっち来てみろよ、ツナの好きそうなもんがあるぜ!」


「えっ、なになに?」


 ユウの方に寄って行くと、お会計のカウンターの上に籠があり、その中に、大きめのアイシングクッキーが一枚ずつ並んでいた。


「かわいい!」


 アイシングクッキーって、淡い色合いのものが多くって好きなんだよね。

 鳥の形や雪の結晶の形、スズランの形もあれば、イチゴの形と、様々だ。


「ツナ、欲しいのか……? 全部買うぞ……」


 マグがいつものように財布の紐を緩めたがる。


「えっ、全部は食べられないよ、卵(動物性たんぱく質)も使ってあるし…! でも、一枚、欲しいな……いい?」


「もちろんだ。どれがいい……?」


 聞きながら、マグはさっそく呼び鈴を鳴らし始めた。

 まだ決まってないのに…! 行動が早すぎる、どれだけ買いたいの!?


「はいはい。あら、冒険者さん? いらっしゃい」


 奥から、人のよさそうなおばさんが出てきた。


「このクッキーを一枚貰いたい……蝋燭を買わなくても……買えるだろうか? この子が気に入ってな……」


「ああ、そりゃもちろん! 嬉しいねえ、これはアタシが趣味で作ってるようなものだから」


「えっ、趣味で? でも、食べるのが勿体ないくらいキレイなのに!」


「まあまあ、お上手だこと! どれがいいかね、ゆっくり選んどくれ」


「え…と…マグ、やっぱり2枚でもいい?」


「もちろんだ」


 マグが柔らかく微笑んだ。

 どれがいいかなあ、動物モノとか、まるっこくて可愛いのが好きなんだけど、でも食べるの可哀想になるしなあ…。


「じゃあ、このイチゴのヤツと…。それから、アンタローに、このホットケーキのヤツ!」


 私の言葉に、腕の中のアンタローが一瞬ぴくっと動いた。

 しかし必死でぷるぷると枕のフリをしている。

 ごめんアンタロー、余計きつかったかな…。

 でもある意味共食いだし、喜んでくれたよね!


「じゃあオレは……コレだな」


 マグも一枚、丸っこいイルカのクッキーを手に取った。


「えー、そんじゃ俺はこれ! 切り札だ!」


 いつの間にかユウが後ろから覗き込んでいて、トランプのスペードのエース柄のクッキーを手に取った。


「お前……たまに甘いもの……食いたがるよな……辛党のクセに」


「だって仲間外れみたいで寂しいじゃんか、俺も食う! ツナ、このクッキーは分解して食ったりするなよ、せっかくキレイなんだから」


「もーー!!! なんてこというの! やらないよ! あれはもう、忘れてよ…!」


 私はバッと頬を染めて、ユウの胸板をドンドン拳で叩く。

 ユウは思い出し笑いをして、マグは拳を口元に当てて笑うのを我慢しているようだ。


「あらあら、じゃあ一個ずつ包もうねえ」


 おばさんは、クッキーを一枚一枚、丁寧に透明な袋に入れていく。

 あ、この世界ビニールがあるんですね、流石クソファンタジー。


「800エーンになります」


 マグが支払いをしながら、私たちはそれぞれにクッキーを持った。

 アンタローの分は、私が持っておく。


「ありがとうございました~」


 おばさんに見送られて、私たちはまた外の通りに出た。

 暖かい所から、寒い所に出ると、キュっと身が引き締まる感じだ。


「うはあ、早くクッキー食いてーけど、この寒さだと外で食うのは無理だな…!」


 ユウが身を縮こませている。

 私もその意見には賛成で、クッキーはとりあえずスカートのポケットの中に入れる。


「でもわたし、この冷たい空気、薄荷が混じってるみたいで、好きだよ!」


「薄荷か……言い得て妙だな……ツナは面白いな……」


 マグと会話をしていると、ユウが唐突に私の方を見て、


「そうだアンタロー、俺の頭の上に来るか? 帽子でいけるだろ帽子で!」


 ユウが間違いなく暖をとる目的で、自分の頭を指さしながらアンタローを誘っている。


「いや、アンタロー……オレの頭の上なら……色もそんなに違わないし……自然だぞ」


 マグも勧誘に加わった。


「アンタローは、私の腕の中が一番居心地良いよね?」


 私も張り合う。


「ぷいぃいいっ、これが……モテ期ですか…っ!」


 アンタローは身を震わせながら感動している。


「あ、でも、わたし、デューに手紙書きたいから、アンタロー、ユウのとこに行ってていいよ」


 はい、とユウに向かってアンタローを差し出す。

 アンタローは、ぷいぷい言いながら、ユウの頭の上に登って行った。


「おー、そうか、そういう話だったな、そういえば」


「じゃあ……まずは雑貨屋……だな」


「アンタロー、ちゃんと帽子のフリしてるんだぞ?」


「ぷいっ!」


 そこから手紙を出したり、買い食いをしたり、消耗品の買い出しなどをしているうちに、あっという間に夕方近くになった。


「この街広いね、まだ全然、回り切れてない…!」


 悔し気に私が言うと、マグはいつもの調子で、


「まだまだ祭りまで……時間はたっぷりあるんだ……ゆっくりしていこう」


 と言った。


「じゃあ、今日はそろそろ宿に帰るかー」


「………」


 ユウの言葉が、私の心にずしんと来た。

 また、部屋で離れ離れになってしまう。

 二人とも、そのことについては全然平気な様子で、寂しいのは私だけみたいだ。

 アンタローが寝てしまったら、私はどうすればいいんだろう。

 昨日はフィカスが来てくれたけど、今日はどうやって過ごせば……。


「ツナ?」

「ツナ、どうした……?」


 気が付けば私は立ち止まって、うつむいてしまっていた。

 そして、意を決して顔を上げる。


「ねえ…、もう、この街、出ない?」




<つづく>



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