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夢小説が、殺しにくる!?  作者: ササユリ ナツナ
第二章 中学生編
44/159

さよなら算数また会う日まで



 昨日は、あれからすぐにマグに起こされて、私は「じゃーん」と言いながらドレス姿を見せた。

 すると何故か、かねてから私が行きたがっていた冒険ギルドへの出入り禁止を言い渡された。


「当たり前だ……こんな格好をして……いや、ツナは何を着ても似合うからな……それを確信した……。絶対にギルドはダメだ……ツナに妙な虫がついたらどうする……!」


「そ、そんなあ、このドレス可愛いから見せたかっただけなのに! ユウは、わたしの味方をしてくれるよね…?」


「すまんツナ、こればっかりは俺も保護者として譲れねえな。ツナは魔力持ちだとか翼があるだとか以前に可愛いんだから、誰に攫われるかわかんねーだろ! 俺はツナに怖い思いをしてほしくないんだ、リスクは低い方がいい」


 ユウは頑として首を縦に振らないといった様子だ。


 くそーー、こんなはずじゃなかったのに…褒められるどころかダメ出しだなんて。

 こんなところで『フィクション可愛い』の弊害が出るとは思わなかった。

 だからといって、ここでへそを曲げてしまうほど、マグたちの思いやりが分からないわけではないのが複雑だ。

 私はしぶしぶ了承した。



 そして今日は、いよいよ出立日。

 布団をキレイに洗って干し、積荷の準備をして、すっかり旅支度を終えた私たちは、デューの屋敷の前で、最後の挨拶をしている。

 私は可愛い柄のシュシュでポニーテールにしているのだが、相変わらずキャスケット帽で髪を隠してしまっている。

 マグはとにかく私の世話を焼きたがるのは昔と一緒で、今日も私の髪を梳いてくれたのはマグだ。


 そして私は体が大きくなったので、ちょっと大人っぽいポシェットへと、マグが買いなおしてくれた。

 あまり重たいものは持てないので、旅装と言ってもその程度だった。


「いやあ、最初は俺、こんな平地の少ない街に住むなんて無理だろと思ってたんだけどな、意外に愛着がわいたぜ」


 ユウが、感慨深そうにフリュクティドールを見渡す。


「君たちのおかげで、私も充実した日々を送ることができた。感謝しているよ」


 デューが手袋を外し、マグに手を差し伸べた。


「……世話になった」


 マグはレザーグローブを付けたまま、握手に応えた。


 あ、そこは自分もグローブを外すとかじゃないんだ…。

 マグのマイペースさを感じる。


 デューはもっと名残を惜しむのかと思ったのだが、ちゃんと私たちを見送るようだ。

 しかしデューの顔をちらっと見ると、目の下にクマがある。

 昨日も一緒に雑魚寝をしたのだが、眠れなかったんだね…。


「デュー、いつになるかわからないけど、旅先から、手紙とか、書いてもいい?」


 私がデューを覗き上げながら言うと、とても驚いた顔をされた。


「…もちろん、大歓迎だ。送り先はこの屋敷で構わない、本邸に居るときは、そのまま送りなおすよう頼んでおこう。ナツナくんは、本当に思いもよらない発想をするな。また私の別の愛称が思いついたら、それも教えて欲しい」


 デューは本当に嬉しそうに笑ってくれた。


「デューは、生まれ変わった感じがするから、新しい名前が好き…?」


「ああ。たまに違う自分になりたい時がある。贅沢な悩みなのだろうがね」


「…デュー、体は、ご両親や、神様から賜ったものだから、自分ではどうしようもないけどね。でも、心は自分のモノだから、いつでも自分の力で変えていけるんだよ。新しいものがなくても、やろうと思えば、いつでもできるよ。もちろんできない人もいるだろうけど、でも、デューにはその力があるよ」


 昨日からずっと考えていたことを告げると、デューはまた、衝撃を受けたような顔をした。

 場がシンと静まりかえる。

 ユウとマグの方を見ると、何か思うところがあるのか、彼らも黙りこんでいた。


 いい言葉だよね。

 実はこれ、私が通っていた教会の牧師様の言葉なんだ。【注1】

 変わった人だったけど、たまにいいことを言うんだよね。

 まあ破天荒な人だったから、この言葉が教義に合ってるのかどうかわからないんだけど…。


「ありがとう、ナツナくん…。君には、価値のない価値あるものを貰ってばかりな気がするよ。妙な言い方になってしまったが、そうとしか言いようがない」


「あーでもわかるな、ツナはそういうとこあるよ」


「ま、まって、本に書いてあった受け売りみたいなことだったから、今のは…!」


 ユウの言葉へ、焦って言う。

 流石にリアルのことは言えないので、本から得た知識みたいにしておく。

 マグは、少し微笑んだようだった。


「受け売りができるほど……ツナの心に響いた言葉は……もうツナのものでいいだろう……言葉は共鳴者が居なければ……伝える力を持たない」


「ぷぃいいい、出発はまだですか?(どすんどすん)」


「お前な、今いいシーンなんだぞ」


 アンタローとユウのやり取りを見て、はたと気づく。


「…えっ、アンタローってどうやって行くの? 街の歩き方とか全然考えてなかったんだけど…」


「そのことだが……ツナ、右手を見てくれ……デューに荷車を用意してもらった」


 目をやると、確かにからっぽの荷車がドーンと待機している。


「ツナは軽いから、アンタローが引っ張っていきゃいけそうだなって話になったんだよ」


「突然変異の馬という主張で……ごり押しできるはずだ」


「そ、そうかなあ!?」


「ぷぃいいい、話は聞かせてもらいましたっ、ボクやりますよ、楽しそうです!」


 アンタローが荷車の上にドーンと乗っかった。


「聞いてねーよな!!? アンタローは引っぱっていく方な!!? こっちだこっち!」


 ユウがよいせっとアンタローを持ち上げて、ドスンと荷車の前に置く。


「アンタロー……なるべく高く跳ねずに……平行に進むことはできるか……? ……難易度は高いが」


「ぷいぷいっ、お任せください、ボクはなんだってできますよ!」


 マグの言葉に、アンタローは胸(?)を張っている。


「ほらツナ、乗ってくれ!」


 ユウの言葉に、私は先程から黙っているデューの方を振り向いた。


「デュー、もう行っちゃうけど、ユウたちに何か言うなら、今のうちだよ!」


 たぶん悩んでいるんだろう、本当は言いたいことがたくさんあるはずだ。

 私はデューを見上げて促した。


「フッ、何を言うのかねナツナくん、土壇場で慌てて言葉を並べ立てるなどと、貴族のすることではないな。私の伝えたいことはすべてこれまでの態度で示してきたつもりだ。今更どうこうということはない」


 デューはメガネを押し上げる。


 ダメだこの人、山より高いプライドがすべてを台無しにしてるパターンだ…!


「それじゃあな……デュー。元気で……」


 マグが淡泊な挨拶をしながら、私をひょいと持ち上げて、荷車に乗せていく。


「デュー、まだ伝えてないことがあるなら――」


「ぷいぃいいっ、出発です!」


   ガラガラガラガラガラ―――


 あああっ、瞬く間にデューの姿が遠のいていく!?


「こらアンタロー待てよ! お前どこ行くかわかってねえだろ!? とりあえずスピード落とせ!」


 ユウが慌てて走ってきた。

 マグも遅れて走ってくる。そして二人とも背後を振り向きもしない。


「アンタロー……止まるときは……少しずつゆっくり……止まるんだぞ」


「ぷいぷいっ! 任せてください!」


 …さよなら、可哀想なデュー!


 こうして私たちの新たな旅が始まったのだった。



-------------------------------------------



 街から離れると、私はいつものように帽子を脱いで畳み、ポシェットへ片づけた。


 アンタローも調子を掴んできたのか、ぼてん、ぼてん、と歩くような速さで進んでいく。

 下山の坂道ということで、そのくらいの速さがいいとマグが指導している。

 地元の人の手によって整備された道なので、車輪が跳ねることも少ない。

 ユウとマグの歩く速さとも合致するようで、私は久々にみんなで同じ道を歩ける喜びに浸っていた。

 まあ、荷車に乗せてもらっている私は、全然歩いてないんだけどね。

 倒れて迷惑をかけるよりはマシだと自分に言い聞かせる。


「ユウとマグは、デューのこと、どう思ってたの?」


 道すがら、気になっていたことを聞いてみる。

 ユウは別に悩むでもなく、感慨にふけるでもなく、


「どうって、イイヤツだな~って思ってたぜ」


 と、さらっと述べた。


「…マグは?」


「……一緒に住んでたヤツ……かな」


 それただの事象じゃん!!


「オレは……ハイドからツナを守ることで……頭がいっぱいだったからな……あまり何を話したかも……覚えていない」


 デュー!(滂沱)

 三年もあってこのサッパリ感は酷すぎる。

 もうちょっと胸の内を晒すとかして距離を詰めればよかったのに……たぶん友達の作り方がわからなかったんだろうな…。


「ただ、オレの目の前で……灯りの代わりに札束を燃やす……などをしなかった辺りは……かなり好感を持てる」


 わかる、その貴族像。


「まあ、あんまり仲良くなっても別れがしんどいだけだしなー。ツナとのことでそれは思い知ったし」


 頭の後ろで手を組みながら、ユウが言う。

 ユウは私の質問の意図が分かっていたようだった。

 そっか、ユウのほうは、わざと距離を空けてたんだね。


「そっか…」


 と口でも言ってしまう。


「そんなことよりツナ……調子はどうだ……身体はつらくないか……?」


 そんなことって…。

 マグは本当にマイペースだ。


「う、うん、わたしはちょうどいいけど、アンタローは無理してない? 外に出るの、久しぶりなんだよね?」


「ぷぃいいっ、平気です、楽しいです!」


「そっか、よかった。わたしも楽しいよ! またみんなで一緒に旅できるの、嬉しいから、今日はたくさん進みたいなあ」


「ツナがリラックスできてるんだったら何よりだ、またアイツに襲われるんじゃねーかって気にするかと思ってた部分もあったからさ」


 ユウが安心したように笑いかけてきた。

 私は今この瞬間まで、ハイドのことなどすっかり忘れていた。


「! そうだった、すっかり忘れてた…」


「こらユウ……不必要なことを……思い出させるな」


「あ、悪い…!」


「ぷいぃい、疲れました、お弁当はまだですか??」


「さっき平気って言ってたよな!?」


「アンタロー……とりあえず山を下りきるまでは……がんばれ」


「ぷいぷいっ!(どすん、どすん)」


「アンタロー、ファイトっ!」


「ぷいぷいっ!(どすん、どすん)」


 私は乗せて貰っている立場なので、せめて応援だけでも頑張ろうと思う。


「ねえマグ、次の街って遠いの?」


「フリメールか……遠いと言えば遠いが……今回は海沿いに行けば……途中で宿場町も兼ねた……小さな港がある……そこに立ち寄って補給をする予定だ」


「わあ、楽しみ! 三日ぐらいでつく?」


「アンタローを……起用するのは初めてだからな……まだ未知数だ」


「そっか、でも、野宿あるよね、野宿!」


「何だよツナ、そんなに野宿が気に入ったのか? まあデューの屋敷が恋しいとか言われるよりかはお安い御用なんだが、女の子としちゃ変わってるよなー」


「そうなのかな…外は好きだよ! でもね、街の中でも、よその家の匂いがするときとか、好き。お風呂の匂いとか、お夕飯の匂いとか、あと家の中の灯りを、外から見るときとか。夕暮れ過ぎて、暗い中でお店とかやってるのを見たら、意味なく入りたくなったりね、そういう感じ」


「あーー、ちょっとわかるな。初めて来た街なのに、ノスタルジー感じるよな」


「えーー、ユウにもそういう感覚あるんだ、意外」


「なんだとう! ツナに俺のガラスハート見せてやりたいくらいだぜ!?」


「お前のは防弾ガラスだろ……。ツナ……デューに預けた時は心配だったが……たくさん喋れるようになったな……よかったな」


「う、うん」


 結局私はデューに何を教わったんだろう。

 悩むところではある。


「おっしゃ、やっと木の切れ間が見えて来たぜ。アンタロー偉いぞ、まさかここまでアンタローが活躍できるなんて思ってもみなかったぜ!」


「ぷいぃいいっ、ユウさんは全然活躍してませんね、ただの大飯食らいですねっ、ボクなんて生きてるだけでも愛くるしいですっ!」


「俺だって生きてるだけでかっこいいんだよ!」


 ユウ…三年経ってもあんまり中身が成長しなかったね…。

 私が言うなという話ですが。


 なんだかんだで結構順調に道程をこなしていたはずだったのだが、お昼ご飯を食べた後、一体何が疲れていたのか、私は荷車の上で、すかっと寝てしまった。

 そうか、これ寝台にもなるのか…油断をしてしまった。


 次に目を覚ました時、もうすっかり夜が更けていて、全然知らない場所で毛布をかぶっていた。

 私はがばっと起きて、「ごめん寝てた!」と言いながら、慌てて荷台から降りる。


「おーツナ、起きたか、気にしなくていいぜ、外に出るだけであんだけテンション高くはしゃいだんだから、そりゃ疲れるさ」


「ちょうどさっき……夕食を終えたところだ……」


「わたし…起きてたかった…」


 キャンプの火を囲う輪の前で立ちつくし、ちょっと泣きそうになる。

 …う、でも、我慢できそうだ。

 そうか、小学生の身体じゃなくなったから、泣くのはちょっと耐えられるようになったのかもしれない。

 指をお腹の前でぎゅっと組むようにして、唇を引き結んで、これなら、もうちょっとしたら泣きそうな気持も引っ込みそうだ。

 泣き虫は卒業できるかも。


 そうやって必死に耐えていたら、気が付くとユウが目の前に居て、「よしよし」と言いながら、私の頭にポンと手を置いて、顔を覗き込んでくる。


「ツナは相変わらず泣き虫だなー」


「…ま、まだ、泣いてない」


「はいはい、そういうことにしてやるよ。大丈夫だって、こっからは飽きるくらい旅するんだから。な?」


 そう言ってくるユウの目が、すごく慈愛にあふれたものだったので、またユウが別人28号みたいに思えて、ちょっと戸惑った。


「ン……わかった。負けない」


「偉いぞツナ……ほら、ツナの分の晩飯だ……こっちにこい」


 マグが、ハンカチに包んだグミの実を広げて用意している。

 私は若干ユウから逃げるようにマグの方へ行き、いつものようにマグの膝に座る。


「………」


「………」


 なぜか、場が凍り付いたような間が空いた。


「? マグ、どうしたの?」


 マグはゆっくりとハンカチを置き、私の脇の下に両手を突っ込むと、そのままふわりと持ち上げて、無理やり立たせてきた。


「あーー、そうだったな、いつもこうだったな…」


 ユウが頭痛がするように頭を押さえている。


 マグは私を、自分の隣に座らせた。


「ツナ……これからは……こっちが正しい」


 ………。

 あ、そうだった、私はもう成長してるんだった!!

 あわあわしている私に、マグは言い含めるように言葉を続ける。


「いいかツナ……本当は、オレは別に膝に乗せて構わない……が、癖がついたら危ない……これからも、前にやった商人の護衛とか……を引き受けることもあるかもしれないし……ひょっとしたら……行きずりの誰かと一時的に……パーティーを組む可能性もある」


「はい…」


 そうだよね、こういうところ見られたらみっともないよね。

 私はつい正座して項垂れた。


「そういう第三者に……ツナが心を許した時……つい癖でそいつの膝に乗ったらと思うと……オレは多分ソイツを撃ち殺してしまうだろう……それは困る」


 えっ、そっち!?


 マグの感性は相変わらず斜め上だった。


「悪いなツナ、本当なら俺らの方で、成長に合わせて距離感を調節する予定だったんだが、ツナにとってはちょっと急な話になっちまったな」


 距離感の崩壊している人たちに言われても…。


 ユウはそう言いながら、マグの対面に戻って座り込む。

 その時になって私は、アンタローが寝ていたことに気づいた。


「アンタロー、疲れてたんだね」


 体育座りで座りなおしながら、アンタローの方を見る。


「ああ、今日のアンタロー、よっぽどツナと旅できたのが嬉しかったんだろうな。ツナにはピンとこねーと思うが、ツナが起きてから本当に元気になったんだぜ、コイツ。最初の頃なんて、一生懸命寝ているツナにずっと話しかけたり、一緒にボール遊びをしてるつもりで壁打ちしたりな、見てられなかったよ」


「ツナはいつ起きるのかと……毎日のように聞いてきたり……ツナの好きな花を摘みに行くというと……一緒についてきて……とても頑張って集めていた……褒美にハチミツ飴をやろうとしても……自分はいいからツナにあげてくれと……。あの自分本位なヤツがな……」


 マグがハンカチに包んだグミの実を、私の手の上に乗せた。


「アンタローには悪いことをしたよ…。俺たちに、アンタローのけなげさに耐え続けられるだけの精神力がなかったんだ。途中でもう無責任に『ツナは明日にはきっと目が覚める』って言いたくなって、こりゃダメだって思っちまって……自然とアンタローを避けるようになったんだ」


 ユウは、とても軽薄な顔で、へらへらと笑っている。


「結果的にアンタローは……一人で過ごす時間が多くなって……見かねたデューが相手をしていた……気が付けばあの体型になっていたが……アンタローにとっては……本当に寂しい日々だったろう」


「アンタロー…」


 貰ったハンカチの上に、ぼろぼろと涙が落ちる。

 せっかくさっきは泣くのを我慢できたのに、こんな話を聞かされたら無理だ。


「ああほら、泣くなよツナ。泣かせたいわけじゃなかったんだ…! ツナは、そうやって生きてるだけで、俺らもアンタローも嬉しいって話でさ…!」


「うん…!」


「そうだ、でも聞いてくれよ! 今日寝てるツナを運んでた時、こりゃ誰かが通りかかったらマジで人攫いと間違えられるかもなってすげー焦ったんだぜ!」


 そこからユウは明るく楽しい話をずっと続けて喋ってくれた。

 マグは私の頭を撫で続けてくれた。


 私は今更、幸せだった。




<つづく>



【注1:ナツナが通っていた教会】


 なぜか牧師館にはサンドバックと麻雀台があり、牧師は男子にキックボクシングを教えていた。

 そして麻雀の数合わせのために、当時小学生だったナツナにチートイツのみを教え込み、雀卓を囲ませていた。

 信者も競馬で一山当てたら出前寿司とかを奢ってくれるような場所だった。

 その時はそれが普通だったので疑問に思うことはなかったが、そこの教会の牧師には転勤があったので、次に来た牧師が破天荒さのない人だったことに、ナツナは衝撃を受けた。

 しかし次の牧師は牧師で、当時世間を騒がせた新興宗教の教祖のモノマネが十八番というおちゃめな人だった。しかもクオリティは高かった。

 ひょっとしたら牧師ってアクの強い人が多いのかもしれないと、ナツナは思っている。


―――――――――――



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