番外編・10冊目のノート
【フェザール】
美と芸術の神、アリウレオが作り出した種族。
彼は美しさのみを追求し、ついに完成した傑作品がフェザールである。
外見はほぼ人と同じだが、中の臓器や器官はかなり違っており、排泄を必要としないようにするために、食事のエネルギーを自らの力で変換することに体力を使う。
そのため、人間に比べると虚弱とも言えるほどに体力はない。
他にも、アリウレオの偏執で、美しくないとされる器官はほとんど存在せず、不必要な場所に毛が生えたり、垢が溜まったり、鼻水が出たりなどの能力もない。
これも、生物としての虚弱さに拍車をかけている。
性格は温厚で、争いを好まない。
自らの翼で空を飛ぶために、筋肉と呼べる機能は極限までそぎ落とされており、体重は人間の半分程度。
また、機能的でないことへの弊害か、アルコールや薬などに対する抵抗力もない。
人間よりも勝っている点があるとするならば、美しさを除けば、魔力の高さ以外にはない。
鳥の性質もいくつか有しており、最初に見たものを親と思うインプリンティングや、光るものに目がないという特性を持つ個体が多い。
フェザール特有の性質としては、魔力の匂いをつけるという行為がある。
これは他種族に対しては友愛や独占欲を示唆することになり、同種族に対して行うと、求婚行為となる。
最大の特徴として、言語を有さない点があげられる。
弱いテレパシーのようなものがあり、体の触れ合いで互いの意志を伝えあうことができるが、他種族にはほとんど通じず、仕方なく言語を使う個体もある。
神が長く楽しむために寿命は最長で1000年と長く設定されているはずなのだが、そこまで生き延びられる個体はほとんどない。
珍しさから他種族に狙われることも、短命の理由だろう。
それゆえか、非常に臆病な種族として知られている。
逆に言えば、臆病でない個体は子孫を残せるまで生き残ることができなかったという、自然選択説をなぞる典型的な例といえる。
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【古代王国ジェルミナール】
かつて大陸全土を統一支配した王国。
千年王国とまで謳われた栄華も、その強引な支配故に巻き起こった、民衆や他国の民の反乱にて歴史を閉じる。
しかし、かの国を研究する知者には、必ずといっていいほど首を傾げる要項がある。
歴史書として扱われるような理知的な文書だけでなく、ドラマチックかつ外連味溢れる叙情で書かれた物語においても、必ず民衆の主観による勝利で幕を閉じており、王族の最後を書き記したものが存在しないという部分だ。
さらには、王国の存在を示唆するような遺物もほとんど発見されておらず、他国の歴史書からジェルミナール討滅を追想することが、当時を知りえる最良の手段である、というのは皮肉な話である。
跡形も残らないほどに激しい戦闘がジェルミナール跡地で行われていたのだ、という解釈が、現在では主流となっている。
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【魔族の罪】
かつて栄えた魔族の最大の罪は、人間界の愛の価値を、地の底まで貶めたことにある。
彼らは息をするように愛を囁き、誘惑を重ね、それによって潰えた命は数を知れない。
やがて人類は、やすやすと愛を口にしない、という方法で、魔族と人間との差異をつける対策をとるようになった。
その習慣は、魔族の活動がほとんど見られなくなった現在まで長く浸透しており、その地方によって、それぞれ異なる求婚方法が確立されている。
地域差によって誤解やすれ違いが起こることもあるのだが、それすらも愛情表現の一部として楽しむことができるほど、現在は平和と言える。
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【神の名・民衆の名】
神の名には、始まりの音である「ア」から始まるものが非常に多い。
そのことから、人間たちは自分たちの名に「ア」から始まるものをつけることを忌避する風習がある。
あくまでも禁忌ではなく、暗黙の了解というレベルでだが。
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【メモ】
・ユーレタイド
身長:180
好きなもの:肉、辛い物、戦うこと、勝負事、ちょっかいをかけること
苦手なもの:甘すぎるもの、苦いもの、頭を使うこと、マグの説教
備考:朝型、寝つきはいい、大食い
・マグシラン
身長:176
好きなもの:魚、甘い物、ししとう、自然の多い場所、木製の物
苦手なもの:騒がしすぎる場所、早口言葉
備考:夜型、寝つきは悪く眠りも浅い
・ハイドランジア(紫陽花)
・フィカス・ウンベラータ(観葉植物)
・ユーフォルビア・デュラニー(多肉)
・ティランジア・レクリナータ(エアプランツ)
<東大陸>
・テルミドール(最初の街)
・メッシドール(港街)
・フリュクティドール(高山の街)
・フリメール(雪国)
・ヴァンデミエル(水上都市)
<西大陸>
・ニヴォゼ(砂漠の王国)
・ヴァントーゼ(オアシスの集落)
・リュヴィオーゼ(機械文明跡地)




