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夢小説が、殺しにくる!?  作者: ササユリ ナツナ
第一章 小学生編
29/159

観光と算数(上)

 私はキャスケット帽をしっかりと被りなおし、目の前の街を見上げる。


 物凄く巨大な段々畑、という感じの街の作りで、ここから見上げるだけでも、家屋の高低差がめちゃくちゃある。


 私たちが世話になっている宿屋は、段々畑の一番下の段だったので、こうやって改めて街を見ると、テルミドールやメッシドールとは全然違う作りなのが分かった。


 高山の街、というよりも、山の斜面にそのまま無理くり家を作ったような感じで、上の方の家なんて、岩をくりぬいた中に住居がある。


 これは、移動するだけでかなり身体が鍛えられるんじゃないだろうか。


「観光っつっても、ツナにはこの街を回るのは無理そうだよなー」


 ユウが、私の気持ちを代弁してくれた。


「別にカフェを巡っての……食べ歩きでもいいだろ……今なら食い放題だぞ」


「もーー、マグ、すぐそうやって、むだづかい、しようとする! ダメだからねっ」


 私は腰に手を当てて、マグを睨み上げた。

 これからは私がしっかりしないといけない、という責任感が私の中に芽生えている。


 といいつつも、実は昨日の冒険で、合計いくらの報酬になったのかという部分は聞かないことにした。

 だってユウたちがあれだけ頑張って、ネズミの尻尾や蝙蝠の牙が一個につき100エーンとかだったらもう、あまりの割の合わなさに心が折れそうで…。

 せめて500…いや、1000…。

 などと、昨日何度も思った言葉を反芻してしまう。


 なんで私はもっと金貨とか銀貨とかのふわっとした金銭感覚で書いてくれなかったの?

 リアル換算が生々しすぎて辛いんだけど…。


 しかし宝石の方はかなりの高値で売れたようで、口の上手さで売却担当のユウは、宿に帰ってくるなりブイサインをしてくれた。

 マグはいつものように「よかったなツナ……一生遊んで暮らせるぞ」と言っていたが、私はその辺は信用しないことにしようと思っている。


 ちなみにアンタローは今、宿屋の方で留守番をしている。

 なぜなら、彼にはホットケーキをたくさん出すという大事な大事な使命があるからだ。

 これで当面の間はお金に困ることはなさそうで、私はほっと一息というところ。


 今日は観光もかねて、マグが今めちゃくちゃ欲しがっている銀の銃弾を買いに行くのが目的だ。


「そもそもギルドと鉱山の場所がもうちょっと近くてもいいと思うんだよなあ、俺は」


 ユウが、鉱山へ続く通りを横目で見ながらぼやいた。


「こういう街は……鉱山目当てに集まったヤツラが……後から街を作るもんだ……。配置が上手くいかないのは……仕方がない」


 マグが軽く受け流す。


「ユウ、ほかには、どんな、いらい、あったの?」


「……。…やべえ、二日前のことなんて覚えてねえ…たぶん、ペット探しとかか…?」


「そ、そっか、ごめん、きのう、きけば、よかったね」


「一日前でも……怪しいと思うが。……悪いなツナ……ギルドはまだ……行かせられん」


 マグに先手を打たれて、むーと唸ってしまう。

 こういう場所だとどういう依頼があるのか気になるのになあ。


「この道を……真っすぐ行けば……街の裏側に行ける……らしい」


「まちに、うらがわ、あるの?」


「ああ、居住区は……南向きの面で……表。北向きの面が……裏で……広場や遊び場……催し物は……だいたい裏側で行うらしい」


「わあ、こうざん、いがいでも、すみわけ、システム、なんだね」


「なんつーか、平らで広い面積がそんなにない感じだからそうなるんだろうな。ここはたまに来るくらいならいいが、俺はちょっと住めそうにねーなあ…ボール遊びとか、壊滅的にできなさそうじゃんな」


 ユウが坂道を上がりながら、周囲を見渡す。


「じゃあ、ここの、こどもたち、なにして、あそぶの?」


 坂道になると、途端に私の足は遅くなり、最後尾でひいひい言いながらついていく。

 マグは私がついてきているかを確認しながら、


「ここは、木彫り細工……が名産だから……人形遊びとか……だろうな」


「おー、じゃあマグが適当に作った人形とかも売れるんじゃねーの?」


「逆だ……プロの中では……見劣りするだろう」


 今度は階段を上る。


「えっ、マグは、きぼりざいく、できるの?」


 聞きながら、ぜーぜーと息も荒く、今来た道を振り返る。

 私の感覚では結構上ってきたと思ったのだが、まだ街の中腹くらいだ。


「一応な……親が大工だから……というのもある」


「ちなみに俺の方の親父は木こりな! だからマグとはガキん時から付き合いがあるんだよ、親同士が仕事柄仲いいもんでさ。ほらツナ、お疲れ、着いたぞ」


 結局私は、マグが差し伸べてくれた手に掴まりながら、なんとか店の前にたどり着いた。

 壁に蔦が這っていて、なかなか雰囲気のあるお店だ。

 看板には「まじない屋」と書いてある。


「ちわーっす!」


 ユウを先頭に、三人で入店した。


 うわあ、葉っぱのにおいがする。

 と思ったら、壁には干した薬草やドライフラワーがたくさんかかっていて、陳列棚には所狭しとガラス瓶に入った液体が並んでいる。


「銀細工は……こっちだな。ツナ……欲しいものがあれば……あとで言うんだぞ」


「俺も行く行く」


 ユウとマグはさっさと店の奥に行ってしまった。


 私は物珍しさで、ポカンと間抜けな顔をして天井などを見上げる。

 カモメの形のモビール細工があるかと思えば、カラフルなドリームキャッチャーや、どう見てもセーブポイントでしょ? みたいな形のペンデュラムがあったり、かと思えばとてもオーソドックスな水晶玉があったりと、ガチャガチャした感じが見ていて飽きない。


 パワーストーンのワンポイントのあるカンカン帽や、白紙の羊皮紙。

 サテン布のリボンや、きらびやかなボトルシップなど、普通の雑貨にしか見えないものもある。

 とりわけ目を引いたのは、色水晶でできた飾りボタンだが、どう考えても旅には必要が無さそうなので、ぐっと我慢した。


 やがて店の奥でごにょごにょとした話し声が聞こえてきたので、あの二人が何を買うことにしたのか気になってそちらへ行く。


「ユウ、マグ、かうもの、きまった?」


「ツナ……。ああ、これにした」


 マグがすでに片手に持って見せてきたのは、黒い拳銃だった。

 ピストルスコープのない、コルトパイソンハンターという感じの外見だが、銃身に刻まれた紋様が、いかにも護身用の飾り銃という感じでかっこいい。

 わかるよ、やっぱりグリップまで黒塗りなのがいいよね!

 さっきの可愛い雑貨もよかったけど、やっぱり拳銃はいいなあ、燃えるよ。


「で、これを……売却したい」


 マグがM500の片方をカウンターに置いて、私はびっくりした。


「えっ、うるの?」


「ああ、さすがに……三丁も銃を持ち歩く……のは無理だ……手入れも分散されるしな」


「あ、じゃあ俺もこれ売るよ」


 ユウがゴトンと手斧をカウンターに置いた。

 刃こぼれや汚れのすさまじい手斧だった。


「わあ、ユウ、それは?」


「これは大剣が使えねー時の予備武器だったんだが、まあ昨日の戦闘で限界を迎えたかな。ただこういう鉄鋼やらを扱う街は、基本的に鋳つぶしてくれるから売れるんだよ、こういうボロでも」


「差額で……これらを購入したい」


 マグがカウンターに置いたのは、銀製の手斧と、銀のダガー、そして先程の銃と、銀の銃弾を一式。

 店のおばあさんは、並べられた品に大層驚いた。


「ありゃまあ、うちとしては大助かりだけど、あんたたち、悪魔退治でもやるのかい?」


「そういうことだ……退治でも生ぬるいが」


「まあまあ、大変だねえ! オマケをしてあげたいところだけど、うちも商売だからね、せめてハチミツ飴をあげようねえ」


 ユウとマグと私に、それぞれ金色の飴が配られた。


「その銃はちゃんと既製品の弾丸も使えるから、銀の弾丸は大事な時に取っておくんだよ、高いからねえ…。ユニコーンに知り合いでも居れば、いくらでも武器を清めてもらえるのだろうけど、なかなかそうもいかないからねえ」


「ユニコーンか……なんとか……オレがユニコーンになる方法が……ないものか」


 マグがまた見当違いの方向に舵を切り始めた。


「まあまあ、面白い坊ちゃんだよ! そうだ、あんたたち、冒険者さんだろう? この街のてっぺんにある展望台はご存じ? 昼でも夜でも、いい景色が見れるわよ~、よかったら行ってみてごらんなさい」


「おー、いい情報サンキューな、婆ちゃん!」


 ユウが人好きのする笑顔を向けて、代金の精算に入った。

 マグは基本的に甘いものが好きなようで、さっそくハチミツ飴を口の中に放り込んでいる。

 私はどうしたものかと悩んでいたが、アンタローのお土産にするために、ポシェットの中に飴を放り込んでおく。


「いろいろと……助かった……どうぞ壮健で」


 店を出るとき、マグは店のおばあさんにそう言った。

 私も、「ありがとうございました」と頭を下げて、三人で店を出る。


「なんか、懐かしかったな」


 ユウがマグの方を見て言うと、マグも頷く。


「ああ、似てたな。オレの婆さんに」


「そうなの? ホームシック、なった?」


 何気なく聞いてしまったが、二人とも少し困ったように黙り込んだ。


 しまった、ユウとマグのあの設定じゃ、故郷に帰れるわけないのに…!

 その辺をうっすらと覚えててこんな質問をしてしまうのはかなりの痴呆!


 私は心の中であわあわした。

 というか、ダメだ、油断しているんだきっと、最近すごく状況が安定してきているので、私はしばしば現状の歪さを忘れそうになってしまっている。

 このままじゃ<ザザ・・ザザ・・>に帰るなんて夢のまた夢になりそうだよ!!


 ………。


 ……?

 なんだっけ、今ノイズみたいな音がしたような…。


 えっと…。

 そう、リアルだよ、リアルに帰る!

 まあ帰ったところで、新社会人一年目という絶望的な日々が始まるだけなんだけどね。

 あの生活をちゃんと続けられるのかどうかわからない、という絶望。

 もういっそこっちの世界に住んじゃおうかなあ…。

 うう、でも、逃げ込む場所にするなんて、こっちの世界に申し訳ないような…。


 ………。

 ……あれ、あってるよね?

 ??

 何かが違って感じたけど、気のせいかな。



「ツナ、展望台……いつ行きたい?」


 マグが、さりげなく話題を変更してきて、私はほっとした。


「なやむよ、ゆうひ、とかも、きっと、キレイだし、ほしぞらも、ちかそう、だし!」


 うぐぐと悩むと、ユウがからかうような笑みを浮かべ、私の額をつついてきた。


「そこで朝陽を拝みたいっつう発想にならないところが、ねぼすけなツナだよな~」


「もーー! ユウの、はやおきは、おじいちゃんみたい、って、おもってるよ!」


「なにおう、早朝のジョギングは気持ちいいんだぞ!」


「じゃあ……今からいくか……そうすれば……夕陽を見て……宿に帰れる」


 その時、突然知らない人の声が割り込んできた。


「ユウくん、マグくん?」


 え? と声の方を見ると、ユウたちと同じくらいの年齢の、メガネをかけた青年が足を止めた。


「うわ、デュラニー!?」


 ユウはびっくりした声を上げ、マグも同じくらい驚いた顔をしていた。


「やはり君たちだったか、御無沙汰だね。こんなところで会うなんて、なかなかの奇縁じゃないか!」


 デュラニーは、きっちりと手入れされた淡い葡萄色の髪をもつ、清潔感のある好青年という感じの人だ。

 瞳の方は濃い葡萄色で、まさに葡萄の粒のようだった。

 白を基調とした服装は、白いスーツを思わせる。

 私は二人とデュラニーを見比べて、


「だれ?」「その子は?」


 デュラニーとハモった。


「あ~…いや…」


 珍しくユウが言い淀み、マグの方が私に説明をしてくれた。


「前に話したこと……あるだろ……オレたちのパーティーに……入りたがってたヤツが居て……断ったと」


 マグの説明に、デュラニーは複雑そうな顔をした。


「デュラニー、気を悪くしねーでくれ、この子はナツナって言って、今は俺たちとパーティーを組んでるんだ」


「なんだって?」



-------------------------------------------



「ナツナくん、改めまして、私はデュラニー・ヴィア・ユーフォルという」


 積もる話もあるだろうということで、ユウの提案で私たちは、お昼ご飯のついでも兼ねて、喫茶店に場所を移した。

 ユウはカツサンド、マグはパスタ、私はフルーツパフェを注文した。

 デュラニーは朝食が遅く、あまりお腹がすいていないということで、パンケーキとコーヒーを注文し、私たちは複雑な顔で、運ばれてきたほかほかのパンケーキを見てしまう。

 デュラニーは私の視線に気づき、不思議そうに首を傾けた。


「? 何かね?」


「う、ううん、デュラニー、なまえ、ながいなって…」


「ああ、デュラニーは貴族の坊ちゃんなんだよ、んで、俺らは護衛の任務で出会ったんだよなー」


 ユウの言葉に、マグは黙って頷いた。

 マグは私たちの前では饒舌だが、他の人の前では基本的に黙っておくスタンスらしい。


「そうだ。こう見えて冒険者の生活には憧れがあってな、二人の強さを前にして、彼らと一緒なら、私も本に残るような冒険ができるのではないかと思ってしまってね。当時はにべもなく断られてしまったが、こうしてナツナくんと共に行動をしているということは、何らかの心変わりがあったと期待してもいいのかい?」


「あ、いや~…実はもう一匹、ペットも連れての珍道中みたいなことになってんだよ、たぶんデュラニーの望むような冒険譚は待ってないんじゃねーかな…俺らも日銭が稼げればそれでいいと思ってるし」


「ペットだって…!? じゃあ何かい? 私の存在は、ペットに劣るということかい…!?」


「いやいや、そういうことじゃなくてな!? つーか、デュラニーこそ最近は何やってるんだよ! こんなところで会うなんてさ」


 ユウの言葉に、身を乗り出しかけていたデュラニーは落ち着きを取り戻すように座りなおした。

 そして、流れるような動きでパンケーキにナイフとフォークを入れて食べ始める。

 私はその優雅な貴族の所作よりも、デュラニーがパンケーキを咀嚼したときに「あ~…やっちゃった」という感じが気になりすぎて、ひたすら困った。

 ユウとマグをちらりと見ると、二人とも同じような感じを受けているみたいだ。

 デュラニーは、ナフキンで口元をぬぐうと、


「今現在も、私はあの時と何も変わらず、父の跡目を継ぐ教育を施され続けているだけさ。このフリュクティドールには別荘があってね。気分転換がてら、無為な日々を過ごしていたわけだ」


「まあまあ、そう言うなよ。少なくとも今夜の寝床には困らない生活が待ってるって、すげーいいことだと思うぜ。俺らなんてこないだ路銀が尽きて金欠生活になりそうでさあ」


「ああ、ここの支払いは元から私が持つつもりだ、心配せず、たっぷりと食べるといい。ナツナくんも育ち盛りだろうしね」


「へ? ああいや、違うんだ、今のは催促とかじゃなくってな!?」


「いや失敬、社交などをやっていると、自然と勘ぐりと先回りが身についてしまっていてね…。それはそれとして、どの道提案するつもりだったよ。今ユウくんたちを不必要につき合わせているのは私だからね」


 本当にお坊ちゃんだなあ、と思いながらデュラニーを見てしまう。

 対面に座っているので、パチッと目が合った。

 ふ、と、優雅に、しかし社交辞令などではない笑顔を、デュラニーは私に向けてきた。


 あれ、いいひとかも…。と安易に思ってしまう私はチョロいのだろうか。


「デュラニー、いまの、せいかつ、きらい?」


 私の質問に、デュラニーの表情から淡い笑顔が失せた。


「嫌いも何もない。義務だと思っているよ。とりわけ好きではないが、隣の芝が青く見える程度には、飽きてきているのだろう」


「俺らからすれば、隣の花は赤いって感じだけどな」


「無論そういう意見もあることは承知している。しかしだ。奇貨居くべしという言葉もある。こうして君たちに再会できたんだ、私にもう一度チャンスをくれないか」


「いいのか……? 鍛冶屋一代の剣を……こんなところで決めてしまっても。……お前はお前の場所で……もっといい剣が打てる……かもしれない」


 マグがようやく口を開いた。

 というか、なんでさっきから無駄にコトワザ使って国会議員の小競り合いみたいになってるの?


「…私の気持ちは変わらない」


「チャンスって、どうするの?」


 私の質問に、デュラニーはメガネを指で押し上げた。


「ユウくんかマグくんのどちらかで、私と手合わせをしてくれないかい? 私とてこの数年を無駄に浪費してきたばかりではない。十二分に戦力として活躍できることを、他でもない君たちに知らしめたいんだ」


 ユウはカツサンドの最後のひと口を放り込み、指をぺろりと舐めた。


「そういうことなら、俺が相手になるぜ。ちょうど食後の運動をやりてーと思ってたんだ」


 前からちょこちょこ思ってたんだけど、ユウってひょっとして戦うの好きなのかな。

 まあ、じっとしていられない性格だとは思っていたけど、普段は平和主義者みたいな感じなので、ちょっと意外かも。


「では私の屋敷に来ていただこう。君と手合わせできる程度の中庭くらいはあるのでね」


 デュラニーはテーブルの上に無造作に1万エーン札を置き、立ち上がって外へ先導する。

 おお、かっこいい、漫画とかでは見るけど、庶民には夢の支払い方法だよ!


 ユウはデュラニーの後についていくが、マグはのっそりと立ち上がり、何かをやっている。

 私はマグが気になったので、店の入り口で彼を振り返ってしまった。

 そして、後悔した。


 マグは、テーブルの1万エーンを手に取り、伝票をお店の人のところへ持って行って、きちんと支払いを済ませた。

 そして、お釣りを財布に入れていた。


 ……いや、正しい姿だけど、それは正しい支払いの姿だけど!!

 なぜだろう、マグがやってることが死ぬほどかっこ悪く見えるのはなぜだろう!!?

 そしてそれを見てしまった私のほうが恥ずかしいのはなぜだろう!?

 うわあああ、見るんじゃなかった!!


 頭を抱えていると、マグは何事もなかったかのように「ツナ、行くぞ……」と、私の頭をぽんぽんとやって、通りすぎていった。


 私は謎の疲労感の中、とぼとぼとお店を後にするのだった。




<つづく>



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