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eスポーツ=ナウローディング!!  作者: ケンジロウ3代目
第3章;夏休みですよッ!!
17/19

16話 どうやら合宿が始まったようですよ


――― 夏


この明石邸別荘の夏

陽光が照り付ける、水しぶきが飛び交う季節でもある。

部員たちは水着となって肌を空に見せ、透き通って輝く海水と戯れる。



「ふふッ、それすずちゃん~!!」バシャバシャ

「あはは~、つめた~い!!」キャッキャ

「きゃはは!!」バシャバシャ


「・・・」ガン見

「・・・」ガン見

「・・・」ピコピコ



「あッ・・・」ポロリ

「すずちゃんッ!!水着がッ!!」ザパッ


「「ッ!!??」」鼻血ブー





ついでに鼻血も出やすい季節でもある。




♢ ♢ ♢ ♢ ♢


一部の鼻血が飛び出すこの場所は、明石邸別荘のプライベートビーチ。

他に誰もいないので、より解放感(と目の保養)が感じられてロケーションは最高だ。


海の方では女子3人が海水と戯れ、パラソルの中に男子一人ずっとゲーム、砂浜らへんで男子二人が水着を観察。

あと一人は・・・知らん、どっかいった。


「おねーちゃんつめたいよ~!!」アハハ


この合宿にはeスポーツ部部員と顧問のほかに美鈴の妹・佐之味真鈴(ますず)ちゃんも来ているのだ。小学5年生のこの子はまぁ美鈴が誘ったらしく、麗加に相談したところなんと2秒でオーケーが出たと聞いている。

しかしこの妹、少しアレな所もあり・・・



♢ ♢ ♢ ♢ ♢


――― 海水浴前、更衣室入口で着替え待ち


「女子たち遅くねーか?そろそろ来ると思うんだが・・・」


「あぁ・・・というか西京くんはもうあっちでゲームしてるけど・・・?」


「いいんだいいんだ。アイツはそういう奴だ。(ったく、何でアイツがリア充なのか理解に苦しみたいぜッ)」


ガチャッ・・


「お、来たか。」

「おにーちゃんたちおまたせー!」

「あぁ、ますずちゃー・・ん!?」


ボインボインボインボイン!!(お胸の辺り)


更衣室から最初に出てきた真鈴ちゃんだが、そのお胸の大きさが小学生のクセに何とマスクメロン!?


ッッ!!!!


「・・・これって犯罪じゃね?」ブブッ・・

「あぁ、早く弁護士を呼んで欲しい・・・」


すると次に出てきたのは、


「あ~!!まーちゃんそれ返してよー!!結構するんだから!!」


片手で胸元を隠しながらの真鈴姉・美鈴。


「ッ!!んもうッ、いたずらやめt・・・ちょちょちょたけちゃんッッ!!!???/////」


急いで取り上げた美鈴の右手には、お胸を大きく見せるためのヌーブラが・・・


「ちッ違うよたけちゃんッ!!??これはそのッ、そのッ・・いやホントに違うからッ!!////」

「あ、あぁッ、違うんだな!!分かった分かった!!分かったからッ・・・///」


うわー

これもなんか定番のイベントだー


そしてチラッと犯人の真鈴ちゃんを見ると、



「フフッ」ニヤニヤ




さ、作戦は成功したみたいだな・・・恐ろしい妹だ。



♢ ♢ ♢ ♢ ♢


「・・・片岡って真鈴ちゃんとも仲いいのか?」


「あ、当たり前だッ・・・じゃなかったら美鈴と俺にあんないたずらしないだろ・・・///」


あ、分かってたんですね

・・・そうですよ、成功した時あそこの妹ニヤついてましたよ


まぁしかしこうしてみていると、この部の女子部員の(顔面)偏差値は高いんだよな~

真鈴ちゃんも美鈴の妹とあってなかなかハイスペックだ・・・

・・・なにマジ顔で解説してんだ俺は



「おぉ飯田と片岡じゃないか。どうだ、楽しんでいるか?」


ちゃんと忘れてたけど、遅らせながらさとちゃん先生が水着姿でお出ましだ。

さとちゃん先生の水着、かぁ・・・


「・・・やればできるじゃないですか先生。あの先生が一端のレディーに見えますよそれ。」


「そんなに早く死にたいのか貴様は。」


「まぁまぁ先生、先生は泳いだりはしないんですか?」


「あぁそうだな片岡、私はあまり泳ぐのは苦手なのだが・・・少し行ってみるか!」


と言って、先生はあの3人の元へと駆け出していった。

・・・そしてなぜか5秒ほどで帰ってきた。


「・・・先生、まだ5秒くらいしか経ってないんですけど?」


「あ、あぁ・・・」


え?なんでこんなにナーバスになってんの?

と言いたくなるくらい、先程の表情と大きな差があるのだが・・・


「せ、先生?どうしたんですか?」


片岡が聞いてみると・・・


「あの子たちの肌、めちゃくちゃつるんつるんで綺麗だったんだ・・・若いって、いいな。」


「・・・」シーン

「・・・」シーン


「まだ10くらいしか歳変わらないのにッ・・・!!」グスッ


「・・・」シーン

「・・・」シーン


「私なんてこの前シワまで見つけてしまった・・・まだ隠せてるけど。」


「・・・」シーン

「・・・」シーン


「さとちゃんタバコやめたらいいんじゃな~い?若作り再開できると思うよ?」


あー!!こんな時だけ反応して正論リプぶつけるのはやめろ快司―!!!!!!



「・・・すまん、何だか急に泳ぐ気が失せてきた。私は先に戻っているから、君たちは楽しんできたまえ。」トボトボ




大人物でセクシーな先生の水着なのに、何だがその水着が泣いている気がした。



「・・・まぁ俺達も泳ぐか?」


「あ、あぁそうだな。行くか、若作りに失敗し始めた先生の分まで。」


「ぼっしー・・・それも本人の前ではいうなよ?」





そして俺達は、一生懸命に海で遊びに遊びまくった。

こんなに必死にやった海水浴は、おそらくもう二度とないだろう。

はい終われ




♢ ♢ ♢ ♢ ♢


昼の海水浴も終わり、皆は食堂の食卓を囲んで夕食の時間だ。

一つのテーブルに明石家や部員たちと顧問など、計9人が着席完了。メイドさんたちが次々と料理を運んでくる。


「」ピコピコピコピコ


「あ、あのー・・・前にお食事を置きたいのですが・・・あのー・・・」


「」ピコピコピコ


「邪魔で置けないので腕どけてくれませんか?」ジト


おいおいあのメイドさんその質問12回目だぞ半ギレだぞヤバいぞ快司・・・・!!



「はい、こちらは旬の野菜を豪華に使ったスープでございm ―――

「これ飲んだら肌がきれいになるとかあるか!?若返ったりするのかッ・・!!??」ババッ

「ええッ!?いや、それはその・・・

「え、あるのか?あるのか!?」ババッ



あれ、見てて涙がッ・・・




「あなた・・・私のド○クエ6のカセットは何処にあるのかしら?」ギロッ!

「へッ、ど、ド○クエ6のカセットぉ・・・!!??(何処だ何処だ何処だ何処だ!!??)」ブルブル

「まさか・・・な・く・し・た?」

「ッッッ!!!!????いや、そッそんな訳ないではないですか美代子さんッ!!ちゃんとありますよ!?」

「そう、では部屋に戻った時に返してもらおうかしら。」

「は、はい・・・・・おいみおちゃん(=メイドの樺山さん)!!カセット何処にあるか分かる!?じゃないと今日寝れないよぉ・・・!!!」コソコソ




今夜の食卓は、まぁこんな感じで結構賑やかだ。

料理も一流シェフが作っているらしく、味は普通に美味しかった。これがあと3週間も食べられるとはなんと贅沢なのだッ!!

そして快司はそれをかみしめることなく、未だにゲームをしているがな。よくあそこまでゲームに熱中できるものだ・・・・・いやそろそろしまえよゲーム


そんな感じで、リフレッシュがてらの一日目が終了した。

二日目からはいよいよOREのチーム戦練習だ。気合を入れていかねば!



まだまだ続きます。

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