僕のチートは加速した
「ほう、まさか大罪に選ばれるとは...
しかも、傲慢か ...良い、良いぞ!
もっとだ!もっと我を楽しませてくれ」
…コイツは今油断しているな
鑑定するなら今か
『大罪スキル』
傲慢
大罪の中で 最強にして最高位のスキル
このスキルを持って『弱者』だった者はいない
獲得経験値 10×スキルレベル 倍
獲得熟練度 10×スキルレベル 倍
ステータス増加量 10×スキルレベル 倍
スキル 称号 が持つデメリットを無効化
デメリットかどうかは傲慢が判断する
傲慢であればあるほどステータスが増加する
スキルレベルが10に達すると
傲慢の意識が覚醒する
システムへのアクセス権限を獲得する
所持者の精神を侵食する
これ以上大罪スキルを所持できない
〖 傲慢の効果により
以下のデメリットが無効化されました
傲慢
大罪スキルをこれ以上所持できない
無限の可能性を持つ者
傲慢がデメリットを確認次第
随時無効化されます〗
さすが大罪
神にもらったチートに負けず劣らずのチートだ
しかも傲慢の効果で俺は他の大罪も所持できる
やはり、俺こそが最強になるべくして生まれた存在だったのか
〖 傲慢の効果により
ステータスが増加しました
以後この通知は表示されません〗
「早速使っているようだな
だが、それの力はまだまだそんなものでは
「黙れ、トカゲ如きが誰が貴様の発言を許可した?
この俺を誰だと思っている?いずれ最強になる男だぞ?」
「...フッ 意外と脆い精神だったらしいな
ここまで顕著に表れると、不憫にすら思える」
は?コイツは何を言っている?
この俺の精神が脆いだと?
意味のわからない事を言う奴だ......
俺?あれ、俺は...いや、僕?
? 僕は僕だ...え?俺は俺だろう?...え?
俺、僕、僕、俺、僕...
「自覚して精神が崩壊したか
つまらん やはり例の器ではなかったか
器でないのなら...死ね」
ドラゴンは腕を軽く振るうそれで十分だった
その凶手が命を刈り取ろうと迫り...
ドグシャ‼︎
身動き1つできないままのこえるに、正確に振り下ろされた
四肢は折れ曲り 血が至る所から噴き出し
脳髄をそこら中に飛び散らせながら
それでも…
ピクっ
《それ》は生きていた
〖 高速再生 のスキルレベルが上昇しました
高速再生 のスキルレベルが上昇しました
高速再生 のスキルレベルが上昇しました
強化再生 を獲得しました
高速再生 のスキルレベルが上昇しました
強化再生 のスキルレベルが上昇しました
高速再生 のスキルレベルが上昇しました
傲慢 のスキルレベルが上昇しました
...通知方式を変更
高速再生 のスキルレベルが100に達した為
上位スキルへの進化を実行します
高速再生 は 超速再生 に進化しました
超速再生 のスキルレベルは14まで上昇しました
強化再生 のスキルレベルは62まで上昇しました
超速再生 を獲得した為 付随スキル
擬似不死 を獲得しました
傲慢 のスキルレベルは5まで上昇しました
死の淵より蘇りし者 を獲得しました〗
「な、ば、馬鹿な 何故生きている?
い、いや そのふざけた再生速度は何だ?
ありえない...こんな、こんな事が...
ま、まさかやはり器なのか?」
…声が、聞こえる
うるせぇなぁ、この俺を不快にさせやがって
結局、簡単な事だったんだ
眠い 休みたい
あれいいなぁ
僕達は俺で お腹空いた
アイツは絶対に許さない
全てを手に入れてやる 俺達は僕だ
〖 重複精神 を獲得しました〗
「おい、トカゲ」
ドラゴンは親に怒られる子供の様に、ビクッと体を震わせる
そして 僕は肉食獣の様な笑いを向けながら告げる
コイツの運命を
「ぶち殺す」