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僕は死闘を繰り広げたpart2

ゾクリ

と背筋が凍りついた

体の震えが止まらない

歯の根が合わない

息も浅くしか吸えない


どうやら、あいつに負けたという記憶は

僕に闘う事へのトラウマを植え付けたらしい(あの時の鎖により、僕の痛覚などは戻っていた)


怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ

死にたく無い死にたく無い死にたく無い死にたく無い死にたく無い死にたく無い


お経の様に、呪いの様に、僕の思考を塗り潰していく........精神がもたない...


な、だから言っただろう?

こいつの精神なんてそんな持たないって

賭けは俺の勝ちだな


ぐぬぬ、もう少し期待しておったのじゃがなぁ 全く情けないのう

こんなのが妾達の主だとは


まあまあ、2人とも事実とは言えそこまで言うのは可哀想ですよ たとえどれだけ本音だとしても


業慢 と...誰だ?


妾は 業怒 じゃ


儂は 業食 であります


...お前ら、さっきから黙って聞いていれば、僕の事を馬鹿にしやがって...


実際、馬鹿にされる様な事しかしてねぇからな


右に同じ


儂もそう思います


クッ...ソが! 何しにきたんだよ!

僕を笑い者にする為か?

だったら、勝手にしろ‼︎

だが、僕に分からない所でな!!!


...変わったな.....がっっっっかりだよ

お前ら、帰ろうぜ


そうじゃのう


では、さようなら


.......僕にあるのは、所詮は貰い物の力と、運良く手に入ったものばかり...

自分が持っているものなんて何も...

無かったんだ


もういい、もう...疲れた


「なあ、龍神皇?殺し合いじゃない

......お前が僕を殺すだけだ」


「?おかしな事を言いますね

あなた様は...闘わないと言うのですか?」


「...あぁ、そうだ

もう、僕は闘いに...疲れたんだ

思えば、僕は異世界の事なんて考えていたけれど、心では叶って欲しく無かったのかもしれない...だから、[すぐ死ぬ]

なんて、言葉が出てきたんだ

...普通で、良かったんだよ、きっと...

学校に行って、友達と馬鹿話して笑って、家に帰って、偶に親と喧嘩して、働いて年をとって、そして、死ぬ

普通が、普通だって事が、こんなに幸せだとは、思っても見なかったよ

でも、もう普通には戻れない...

だから、頼む!僕を...殺してくれ」


「...そうですか では、遠慮なく」


竜王の時と同じように自分よりも遥かに大きい手が僕に迫ってくる

だが、僕に避けようという意思はない

只々、自分の運命を受け入れる


ドゴォォォォォン!!!


...つもりだったのになぁ ざーんねん

僕は、どうやらまだ死にたく無いらしい

顔を上げてみると、龍神皇は肩まで抉られており、その顔は、驚愕と恐怖の色しか無かった


「な、にが?これは一体?

あ、あなた様は、死にたいのではなかったのですか!?何故...何故私の腕を食ったのです!?」


龍神皇は、事態を全く飲み込めていないらしいな ま、仕方ないか


「教えてやろう さっきのはな...

全て演技だよバーカ まんまと騙されやがったなこの雑魚め!」


「ぬ...貴様 この私を...謀ったな!

そして...雑魚だと! いい気になるなよ虫ケラが‼︎ 一片残らず消し去ってくれるわ‼︎‼︎」


そして、僕と龍神皇の闘いの火蓋は切って落とされた

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