僕は打ち明けた
えっ ハーバードってあの世界一の大学の?
どんなメールだろう あー本文も英語か〜
僕 英語苦手なんだけどなぁ...
〖 全言語理解 を獲得しました〗
おっ お〜分かる分かるスゲー
えーと何々?...
要約すると
ヘイ元気か?こっちはいい感じだ!
急にメールして悪かったな!
さて、前置きは終わりだ本題に入るぜ!
お前の作ったアプリヤバイな!
うちの大学でもみんな使ってるよ
お前のアプリのおかげで生徒の数学力が
めちゃくちゃ上がったよ!
で、素晴らしいアプリを作った君には
是非うちの大学に来て欲しいんだ!
勝手に調べさせてもらったが お前中学生だよな
アメリカの高校受けて一年で単位全部取ったら
飛び級でこっちに入れてやるよ
いい返事待ってるぜ!!
みたいな事がもっと洗練された感じで書いてあった これは...どうしよう まぁ、親と相談するしかないか...
時空の王
家の前
あ、見られた 超ビックリしてんじゃん
ま、そりゃそうか
時空の王
3分前
よし、いないな 大丈夫だな
「ただいま〜」
「おかえりー 今日は帰ってくるの早かったね」
「え、そう? そういえば今日は信号待ちが余り無かったから それのせいかな
あ、ちょっと話あるから
父さん帰ってきたら話すね」
「また何かしたの? 早く言った方が良いよ」
「違いますー どちらかと言えばいい話かな」
「ふーん」
しばらくして
「ふー ただいま
ん?みんな座ってどうしたんだ?
まさか、またこえるが余計な事を?」
「...夫婦だね まぁ良いか
で話があって これなんだけど...」
「何これ 差出人ハーバード?
...怪しい奴じゃないの?」
「何て書いてあるんだ?」
「実は僕 アプリを作って...それがハーバードでも凄い評判良くて うちに来ないかって」
「いつの間にアプリなんて作ってたの?
なんのアプリ?」
「計算ハヤナールって言う
名前の通りのアプリ」
「なんか、聞いたことあるような...あ!
さっきニュースで言ってた!
え、あれこえるが作ったの?
凄いじゃない!」
「ふむ、そう考えるとこのメールも信頼できるか
こえるはどうしたいんだ?
父さんはこえるの意思を尊重するぞ?」
「私も、アメリカは遠いけど...
こえるのやりたいようにやればいい!
お母さんはどんな道を選択しても
こえるの事を応援してるわ」
「父さん、お母さん...ありがとう
僕、行きたい‼︎」
「わかった その為にはまずは成績だな」
「あ、それは大丈夫 実は...(ステータスとかスキルとか説明中)と言う事なんだ
信じられないと思うけど...
お母さん、スマホ貸して」
「あぁとうとう 私の息子が厨二病に...
え?あ、聞いてなかった 何、スマホ?」
僕はお母さんのスマホを利き手じゃない方の親指と人差し指で割った
それはもうバキバキに
「何してるの!?」
ワーキャー喚いているお母さんを尻目に
ビックリしている父さんに
スマホの残骸を渡す
「タネも仕掛けもない事を確認してね
終わった? いくよ?」
時空の王
このスマホを1分前に
パチン!
音も無く お母さんのスマホは元どおりになった
「信じてくれた?」
2人は口をポカーンと開けたままだった
5分くらいしてようやく頭が動き出したようで
「す、凄いな」
「えぇ、ほ、本当に
これならその 知恵?とか言うスキルで
成績も良いのが取れるわね」
「と言うわけだから
これからはもう勉強しない、塾にも行かない
今度の週末退会手続きに行こうね」
僕は全てが上手くいった喜びからスキップしながら自分の部屋に入って、目覚ましをセットして寝た
〖 強化睡眠 を獲得しました〗