98・それぞれの二つ名
更新が遅くなり申し訳ないです。
飲食への転職だったりいろいろ時間が無いですが、確実に進めていきたいと思いますので、生暖かい目で見守ってください。
俺は中学の頃から魔法に憧れていた。その切っ掛けとなったのは、手品のショーを見た事が始めだった。
幼馴染だった染野 雄哉と俺は仲が良く、昔から同じ施設でよく一緒に行動していた。
そんな時、施設の開設記念で変わったレストランへみんなで行く事になった。レストランには大きな池があり、その真ん中には円形のステージがあった。そこでは時間が来ると様々なショーが行われ、大道芸やダンス、そしてマジックショーを見ることが出来た。みんなで食事を食べていると、BGMが変わって店の明かりが暗くなった。
ステージにはいつの間にか一人の男が立っており、その男の肌は薄い緑色で化粧をされていた。黒に近い濃い緑の長髪を後ろで纏めたその男は、軽くお辞儀をすると次から次へと不思議な現象で客を楽しませていった。
胸のポケットからシルクを取り出すと、それが独りでに宙を舞い、それが男の手の中に戻ると鳩になっていたり。
何も持っていない手で宙を掴むと、そこにはトランプが握られていたりと、手品の仕掛けを知らない客から見れば魔法としか思えない事が次々に起こった。
中学生だった俺も、それが魔法だと信じてしまっていた。
それから1週間ぐらいした時、今度は海外のファンタジー小説が映画化されたモノが公開され、それも幼馴染の雄哉と見に行った。
その時から本気で魔法に憧れ始めていた。
勿論、興味を持った切っ掛けであるマジックも練習したが、やはり魔法への憧れは消える事は無かった。
魔術や呪術の本を集め、錬金術を拾得する為に化学や物理を始めとする科学の本を読み漁っていた。
そんな趣味に目覚めていたが、その趣味を知る者は雄哉ぐらいしか居なかった。理由は簡単で、そんな事を本気で周りの者に言えば早々に爪弾きにされるからだ。
こちらの世界と違い、前の世界では一人で生きて行く事は不可能だった。いや、単に爪弾きにされて孤独になる事を恐れていただけかも知れないが、俺はその趣味を隠してきた。
そして大学に進む時、魔術師に付き物である薬学を学ぼうと薬学部・生薬学科に入った。大学の6年を卒業し、大学院に進むと漢方を研究していた。元々、錬金術の薬術に関する本も読んでいた為、生薬についての知識は持っていた。そんな中で、薬剤師の資格を持ったからこそ扱える薬草などが増え、俺は研究に夢中になっていった。
幼馴染の雄哉とは大学に進んだ時に大学が別々になり、それ以来連絡を取っていなかった。今に思えば、どうしているか気になるところではあった。
そんな俺の話を混ぜながらも、前の世界での街の様子などをフーカに話した。
土魔法を使って住んでいた都会の街並みを縮小して再現した時は、フーカは「これが街?」と信じられないといったようだった。
ついつい話に夢中になり、気付けば辺りはすっかりと暗くなってしまっていた。
「つい話過ぎちゃったな。遅くまで悪かったな」
「いえ。わたくしも主様の事が聞けてよかったですし、それにお湯に浸かるのが気持ちよかったので、楽しかったですわ」
帰りはフーカと手を繋ぎながら、歩いて帰る事にした。遅くなってしまった事を軽く謝ったが、本当に楽しかったのか微笑みながら返してくれたので、すこしホッとする。
「わたくしは、今の暮らしが夢じゃないかと思う時がありますの」
「夢?」
唐突にフーカが空を見上げながら、ポツリと言って来た。
「えぇ。わたくしは今までに沢山の者の血でこの手を染めて来ましたわ。最初は両親を殺した盗賊に復習する為でしたが、その後もこの手を血で染める事に抵抗は感じませんでしたわ」
「そうか・・・」
「幻滅させてしまいまして?」
「いや、俺も似たようなモノだからな」
「似たようなモノ?主様が?」
「あぁ、フーカには話して無かったか。俺は生まれ変わる前の記憶がある。その時に沢山の血で身を染めていた」
「そうでしたの。フフフ・・・今の主様からは想像も付きませんわ」
「そうか?」
話し始めはすこし悲しそうに話していたが、俺も他者の血で手を染めて居た事を話すと、フーカは少しだけ笑って雰囲気も軽くなった気がした。
「そうですわね。主様の生まれ変わる前がどれ程だったのかはわかりませんが、わたくしの生活は殺す事が当たり前になっていましたわ。しかし、わたくしは誰かと居ようと、居たいと願う気持ちもありましたの。そんな事言うなんて笑われてしまいますわね」
「いや、その気持ちはわかる」
「ですが、近くに居ただけで巻き添えになって死んだ者も少なくありません。いつしか、わたくしは思う様になりましたの。『強い者。それが男性だろうと女性だろうとわたくしよりも強い者ならば、一緒に居れるだろう』と。たとえそれが酷い殿方であろうと一人である寂しさが無くなるなら、とまで考えた事もありましたわ。
ですが、それは夢でしかないのだともどこかで思っていましたわ。主様?わたくしの種族。黒豹族がどういった種族かご存知でしょうか」
「すまん・・・どういう種族なんだ?」
「あまり知られた種族ではありませんし、仕方ありませんわ。黒豹族は皆、男性女性に関わらず、魔法は使えませんが他の種族とは比較にならない程の力を持っていますの。過去の話ですと、魔族にも勝っていたと聞きますわ。そんな種族であるわたくしが、わたくしより強者を望むと言うのは余りにも遠い望みでしたわ」
「同じ黒豹族ではダメだったのか?」
「それも考えましたわ。しかし黒豹族の村はランアウェイに襲われ、生き残った者は各地へ散り散りになり、今では何処に居るかもわかりませんわ。それに、やっと出会う事が出来た者も居ましたが、その者も会って間も無く死んでしまいましたわ」
「・・・そうだったのか」
「ですから、あの奴隷市場で主様がわたくしの前に現れた時、信じられない思いと喜びが沸き立ちましたわ。
わたくしの攻撃を片手で受け止め、そして何をしても勝てない相手が目の前に現れた。それだけで、嬉しかったですわ。しかし、それと同時に後悔をしましたの。
もう色々な事に疲れてしまって、死んでもいいと思って捕まり、奴隷になってしまった後にそんな強者と出会う事になったのですから。それだけにあの時、主様がわたくしを買って下さると仰られた時は驚きましたわ。
そして、信じられない気持ちで頭が一杯になってしまいましたわ。
それからしばらくの間、わたくしはそれだけで満足してましたの。シンティラやコロハ、エレアさん達と居るのは楽しかったですし、鵺やフェンリルとも仲良くなれましたわ。それに弱いながらも、手合わせをしながらも強くなっていくギコさんの相手も楽しかったですわ。
短い期間でわたくしは、そんな皆さんが好きになって、大切に思うようになりましたの。
そんな中でスタンピードが来るとわかった時、自分の運の悪さを呪いましたわ。そして、少しでも皆さんが助かるならと手段を考えましたの。
主様が朝の練習から帰って来て、主様は慌てる事も無く、皆さんには逃げる様に指示をして単独で行動をすると言った時、わたくしは盗賊たちに追われ、わたくしを逃がす為に盗賊へ向かって行った両親の最期を思い出してしまいましたわ。
不思議ですわね。主様はあの時の両親と違い、何かの覚悟を決めてる様な雰囲気もありませんでしたが、なぜか頭に過ぎりましたの。案の定、主様の後をつけると予想が当たっていましたが」
「そうか、わかっていたのか・・・」
「えぇ。まぁ気付いたのはわたくしだけでなく、全員気付いた様ですけどね。
そしてスタンピードに怯む事無く、絶大な力を振るう主様から目が離せなくなって居ましたわ。
その時はわかりませんでしたが、あの時すでにわたくしは主様が好きになっていたのでしょうね。
わたくしはその感情に気付かず、信頼して下さる主様の力になれる事が嬉しくて堪りませんでしたの。それだけにわたくしはあの時、冷静では居られませんでしたわ。
そして、魔物に囲まれた事に気付いた時、わたくしは必死になりましたわ。主様の元へ戻りたいという一心で。
でも竜の攻撃に気付いて、絶望を感じましたわ。やっと居場所を見付けたかもしれないと思ったとたんに、死ぬのだと。
そう思って目を閉じて、一向に来ない攻撃に目を開けた瞬間は今でも忘れませんわ。主様がわたくしを助けに来て、しかも守って下さった。だってそれは、わたくしが望んでいる以上の事でしたから。
わたくしは、わたくしの身近で死なない強者を求めていましたが、守って貰うなど考えもしなかった事ですもの。わたくしは何がなんだかわからなくなりましたわ。
そしてフェンリルに連れられ、皆さんと一緒に主様から離れた時、やっとこの気持ちを理解する事が出来ましたわ『離れたくない。主様が居なくなる世界など考えられない』と。
それはシンティラやコロハ、エレアさんも一緒でしたわ。それからが幸せでもあり、もどかしくもありましたわ。なんと言っても、そんな感情を抱く事なんて初めてでしたから気持ちを伝える事へ臆病になってしまっておりましたわ。
フフフ。わたくし自身意外でしたが、気持ちを伝えようとすると鼓動が早くなって、声が出ませんでしたの。本当に自分でも信じられないくらいに」
「そうか・・・気付いてやれなくて、すまなかったな」
「謝る必要はありませんわ。これはわたくし自身が臆病になっていたからですもの。だから、主様に置いて行かれるとわかった時は焦りましたわ。そして、今までつまらない事に臆病になっていた自分に腹が立ちましたわ。
そんな感情が渦巻いて行く内に、わたくしは『なぜ、自分の気持ちに気付いてくれないのだろう』と思ってしまったの。今思えば自分でも笑ってしまう程、卑怯な考えでしたわ。自分自身の思いも伝える勇気も無いのに、勝手に主様が気付いてくれないせいにしようとしていましたもの。そして何もわからない状態で行動に出た結果があれでしたわ」
「あの時は心臓が止まるかと思ったぞ」
「申し訳ありませんわ。ですが、そんなわたくしを主様は受け入れてくれた。少々荒々しくもありましたが、わたくしは幸せでしたわ。ですから、わたくしは自分の気持ちにけじめを付ける為にも、主様にお伝えしますわ」
そう言ってフーカは立ち止まり、やさしい顔で俺の目を見つめて来た。
「わたくしは主様の事が好きですわ。そして、主様の事を愛してますわ。」
「あぁ。俺もフーカの事、好きだ」
「ですから、わたくしは誓いますわ。『わたくしは主ミツルへ生涯、従属となる事を誓いますわ』」
「・・・『許す』おわ!」
フーカが従属の誓いを口にし、それを承諾すると、フーカがいきなり抱き付いて来た。
そして、耳元で「主様、愛してますわ」と囁く様に言ってきた。俺は「あぁ」と返して抱き締め返し、しばらく夜の草原でお互いの体温を感じ取っていた。
「そういえば気になったんだが、シンティラとコロハ、あとケイトの二つ名ってなんなんだ?」
「ゴフッ!ゲホゲホ!」
翌朝みんなで朝食を取っている時に、昨日初めて耳にした二つ名に関して聞いてみた。するとシンティラとコロハは恥ずかしそうにするだけだったが、ケイトは口にしていたスープで咽ていた。
「せ、先生。何を唐突に・・・」
「いや。昨日ギルドで全員が二つ名持ちになったって聞いて、気になったからな。エレアは元々“暴隊のエレア”って二つ名が付いているし、フーカは“大剣のフーカ”俺はなったつもりは無いが“魔導師ミツル”って付いたらしいからな。ケイトはどんな二つ名が付いたんだ?」
「あ・・・え~っと。そのですね」
「ケイトは“氷雨のケイト”って呼ばれている」
「ちょ!エレアさん!」
ケイトが言いずらそうにしていると、エレアが横から答えて来た。
「氷雨か、なかなかかっこいいな!」
「氷槍しか能が無いと言われているようで・・・自分ではなんか」
「そんな事ねぇって!俺は弟がそんなすげぇ名前貰ったって自慢な位なんだからよ!」
「そうですわ。3段階目の魔法を無詠唱で出来るだけでも魔術師と呼ばれるそうですし、それにわたくしの“大剣”に比べればかっこいいですわよ?」
ケイト自身は気にしているようだったが、俺は普通にかっこいいと感じていた。カームとフーカが重ねて褒めると、ケイトが顔を赤くして顔を伏せてしまっていた。
「それで?シンティラとコロハはどんな二つ名なんだ?」
「私は、その・・・“瞬矢”って名前だそうです」
「おぉ、シンティラのもかっこいいな」
「その・・・その名前はご主人様から貰った武器のおかげで、私がその名前を貰うのは・・・」
「そんな事無いだろ?あの武器はシンティラしか使えないんだから、もっと自信を持っていいんだぞ?」
「は、はい」
シンティラも自分の二つ名に疑問を持っているようだが、小説や物語の中で武器に由来した二つ名なんて良くある事だ。それに強い閃光と共に音速の3倍近い速度で打ち出された弾は、まさに一瞬で到達する矢と言っても間違いではなかった。
「それで?コロハはどうなんだ?」
「私は、その・・・“銀線”って・・・」
「銀線?」
コロハが恥ずかしそうに二つ名を教えてくれたが、疑問符を浮かべてしまった。
コロハは今でこそ土魔法が使える様になってきたが、基本的には両手剣による接近戦が主体となる。確かに剣の腕はそこらの冒険者に引けを取らないが二つ名が付く程ではなく、理由に関しては思い当たらなかった。そこに“銀線”という二つ名だ。他の面々に比べて全く理由がわからなかった。
俺が首を傾げていると、その答えをカームが教えてくれた。
「あぁ。コロハさんのそれに関しては、戦闘の時の動きとその後の事が理由になってるんです」
「その後?」
「えぇ。騒ぎがあった後にコロハさんが冒険者の方たちの手当てをしていらっしゃったんです。その時の薬が魔法ギルドの薬師が作ったそれとは格段に効きがいい物だったそうで、その薬に精通している事と治療の時に向けられた笑顔をつい目で追ってしまう女性と言うところ、それから戦っている時に舞う様に流れる銀髪の様子から、“銀線”と呼ばれるようになったそうです」
「ん?薬に精通している?」
サーニャが詳しく説明してくれたが、それでも未だに理由がわからなかった。するとエレアが気付いて、思い出したように説明してくれた。
「そうだった、主は異世界から来たから神話についても知らないのか。フェンリルの事やコロハのお婆さんを冥界に送った件があるから、知ってる物だと思ってしまっていた」
エレアが説明するには、月に居る女神の名前がギンセンと言うそうだ。
大昔の伝説で、月に居た美しい女神は地上へやって来て、地上を旅したそうだ。
しかしその姿が、綺麗な銀色の髪をして余りにも美しく目立つ為、姿を変えて各地を回って居たそうだ。
その女神はある土地に赴いた際、出会った少年へ恋をした。女神は森の中だけは本来の姿に戻り、少年と度々会うようにしていたそうだ。
しかしある時、地上に病が流行して瞬く間に世界の危機的状況になり、少年の村も全滅の危機になった。その状況に女神は急いで月へ戻り、本来門外不出の秘薬であった万能薬の作り方を持ち出し、薬と作り方を少年に教えたそうだ。
ところが、月に居る神々に秘薬の作り方を地上へ広めた事がわかり、女神は罰として月に連れ戻されてしまったそうだ。その女神のおかげで地上から病が減り、少年の村も助かった。そのことから、その女神は薬の神様として語られるようになったのだという。
またその話から、薬師の中で特に優れて居る者をギンセンと呼ぶ事があるそうだ。
ただ、カームが言うには今回のコロハの二つ名に付いた“銀線”は少し特別のようだった。
通常のギンセンという名前はその町の中だけで呼ばれるか、他の街ならば街の名前を前に置いて『○○のギンセン』と呼ぶそうだ。しかし、今回の様に二つ名として付く事は滅多に無いそうだ。
通常は似たような名前になりそうでも、魔法ギルドや冒険者ギルドから横槍が入ったりし、なかなか定着しないそうだ。
ところが、今回コロハに付いた二つ名は両ギルドが認めたと言うのだから凄い事なのだそうだ。
「そ、そんな。私がギンセンなんて・・・ただ、お婆ちゃんとミツルさんから教わった事をそのまましてるだけですし・・・。私なんかより、ミツルさんの方がもっともっと上手ですし」
っと、これまたコロハも二つ名が自分には合ってないと思っている様だった。
「まあ、いいんじゃないか?名前もかっこいいし、コロハの髪は俺も好きだから合ってると思うぞ?」
素直な感想を言うと、コロハは顔を赤くして「ミツルさんがそういうなら・・・」と呟いていた。
二つ名なんて人によっては恥ずかしいかも知れないが、中二病の俺にはそれぞれみんな名前はかっこいいと感じていた。
「はぁ~・・・それに比べて俺の“魔導師”って方が特徴も何も無くてつまらないな」
実は俺も自分の二つ名に不満を抱いていた。他の面々は武器だったり戦闘の時の特徴などを現していたが、俺の二つ名は“魔導師”だけだった。
「“魔導師”なんて他にも居そうだし、なんかどういう攻撃をするとかそいつの姿を一目見ればわかるとか、そういうのじゃないからな~」
「主。“魔導師”というのはそうそう居るものじゃない。むしろこの国では主ともう1者だけだ」
不満を漏らすと、エレアが説明してきた。
「へぇ~・・・ってやっぱり他にも居たか」
「そもそも“魔導師”の地位は魔法ギルドが認定する地位だ。しかもその基準は厳しい。
たしか、基準は4つあって
・魔術師と名乗れる技術を3つ以上保有する事。
・Aランクの魔物を単独で2日以内に4体討伐する事。
・魔法使いとなれる基本魔法が3種類とも使える事。
・王が認める功績を残す事。
この4つが基準になる。
確かもう一人の魔導師は、昔スタンピードが起きた時に一人で1000近い魔物を単独で殲滅したそうだ」
「へぇ~、化け物みたいのが居るんだな・・・」
「せ、先生。その3倍以上の数を相手にした先生が、それを言いますか・・・」
俺としては素直な感想を口にしただけだが、ケイトのつっこみに全員が頷いていた。
「コホンッ!とにかく、主の場合は“魔導師”の条件をクリアするどころか、その数倍は力を持っている。だから“魔導師”と呼ばれるのは自然だ」
「なるほど。っで?そのもう1者の魔導師の名前ってエレアは知ってるのか?」
「あぁ。むしろこの国では知らない魔法使いは居ない。それどころか、冒険者でも大体の奴が名前くらいは知っている。
『魔導師ブミナ・ミル』別名、『獅子山羊のブミナ』だ」