ブックマークとしおり機能
「どこを探しても『しおり機能』が見つからないぞ。これはどうした事だ」
宮野さん、人生で初の長編小説を読んでいる途中に躓いてしまいました。
読んでいる作品の個所を途中で保存できるという『しおり機能』が、何処にも見当たらないのです。
このままでは長編作品をどの辺りまで読んだのか分らなくなり、読むのを中断するたびに、続きを最初から探さなくてはなりません。
「いやいや落ち着け。『判らない事はヘルプを参照してください』と公式に書いてあるじゃあないか」
宮野さんはヘルプの中を探しまわり、ずいぶんと経った後、ついにQ&Aの「しおり機能とはなんですか?」という項目を発見しました。
そこからリンクされていた「ブックマーク」の項目へ飛び、ようやく『しおり機能』とは、ブックマークした作品にしか使えない事を突き止めたのです。
ちなみに各種マニュアルTOP項目には、『しおり機能』なんて単語はちっとも見当たりません。
もしかして探し方が良くなかったのだろうか、と宮野さんは不安になりましたが、自分の要領が悪いのはいつもの事なので、気にしない事にしました。
その後、手順通りにブックマークをすると無事にしおり保存ができたので、宮野さんは安心して読書を中断出来るようになりました。